管理人がどうやってオンライン小説サイトを作っていったのか、その実体験によるノウハウや悪戦苦闘の日々をつづるWEB小説制作日記ブログです。
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小説の基本は「起承転結」だと、よく言われていますが…
実際のところ「それだけ」では書けません。
「起承転結」それぞれの「間」をつなぐ「場面」のアイディアが必要なのです。
プロットができても同じことで、プロットに書いた「大まかなシーン」の「間」をつなぐ描写が必要です。
その「間」をつなぐ「つなぎ」のストーリーを、どうやって作ったら良いのか…
実際、ここでネタが出せずに筆が止まる方、多いのではないでしょうか?
今回はそんな「間」「つなぎ」のストーリーの作り方をまとめていきます。
毎度書いていることですが、ここにまとめたものは、あくまで管理人にとって「やりやすかった」メソッドです。
人によっては合わないこともあるかと思いますので、参考程度にご覧ください。
実際のところ「それだけ」では書けません。
「起承転結」それぞれの「間」をつなぐ「場面」のアイディアが必要なのです。
プロットができても同じことで、プロットに書いた「大まかなシーン」の「間」をつなぐ描写が必要です。
その「間」をつなぐ「つなぎ」のストーリーを、どうやって作ったら良いのか…
実際、ここでネタが出せずに筆が止まる方、多いのではないでしょうか?
今回はそんな「間」「つなぎ」のストーリーの作り方をまとめていきます。
毎度書いていることですが、ここにまとめたものは、あくまで管理人にとって「やりやすかった」メソッドです。
人によっては合わないこともあるかと思いますので、参考程度にご覧ください。
- 世界観設定からの「連想」でアイディアを出す
- アイディアをひねり出すメジャーな方法の1つが「連想」です。
既にある設定を「元」にして、「似たもの」「仲間」「類似品」「〇〇といったら××」といったものを、次々思い浮かべていくのです。
たとえば世界観のメインを「廃墟」にしたなら「廃ビル」「廃村」「廃坑」「廃駅」「廃校」…といった感じで連想していき…
さらに「廃坑」なら「坑道」「トロッコ」…「廃校」なら「学校」「七不思議」「怪談」…といった風に、関連するモノをどんどん出していき、その中から「エピソード化」できそうなものを拾っていくのです。
たとえば「トロッコ」なら「移動手段として使えそうだな」…「七不思議」なら「7つの怪異をめぐる形でエピソード化できるな」…といった具合に…。
(ちなみに上の「たとえ」、現在連載中の『囚われの姫は嫌なので、ちょっと暴走させてもらいます!~自作RPG転生~』で実際に使ったネタ出しです。どんな風にストーリー化されているかは、第5部をご覧ください。)
最終的に「取捨選択」で「捨てる」ものも出て来ますので、ネタ出しは「多過ぎるかな…」などと悩まず、どんどん出していった方が良いです。
そして、出したネタはちゃんと「書いて」おいてください。
ちゃんと書いておかないと、ポロポロ忘れていってしまうネタが出て来ますので。
ネタとして出したは良いものの「よく知らない」「魅力的だけど、イマイチ話が思いつけない」というモノは、リサーチで知識を増やしてください。
たとえば「学校の七不思議」…7つ全てちゃんと知っている方、どれだけいらっしゃいますか?
(そもそも学校の七不思議、地域が学校によってパターンが変わってくるため、全国のものを合わせると7つどころではない数になったりするのですが。)
分からない知識、ビミョウな知識は、調べて知識を増やせば「使える」ようになります。
そして知識が増える過程で「この情報、ネタとして使えるのでは…?」といった感じで、ストーリーが思い浮かぶこともあります。
…ただ、お分かりかと思いますが…リサーチにはそれなりの時間が必要です。
ギリギリの修羅場では、なかなかのんびりリサーチしていられませので、ネタ出しと共に「準備はお早めに」した方が良いでしょう。
- ネタ(アイディア)を組み合わせる
- ストーリーを作っていく上で大切なのが「アイディアをどう組み合わせていくのか」ということです。
たとえば上で例に挙げた「学校の七不思議」…そのままでは小説に組み込めません。
(「そのまんま」では、ただの「七不思議まとめ」になってしまいます。)
なので「攻略に必要なアイテムを集めるのに、七不思議の7箇所をめぐる必要がある」というアイディアを組み合わせます。
こうすることで、無理無くストーリーの中に「七不思議」のネタを組み込めるのです。
他の例で言うと、「トロッコ」は「移動手段として使える」と上で書きましたが…
移動手段ということは、場面転換の「つなぎ」として使えるということです。
ストーリー上、A地点からB地点へ移動しなければならない時、「A地点→トロッコ→B地点」とすれば、急に場面が飛ぶこともなく、間を無理矢理「はしょった」感も無く、自然に場所移動ができます。
ネタ同士を組み合わせる作業は、パズルのピースをはめていく作業に似ています。
どう組み合わせたら上手く「ハマる」のか…頭の中で様々なパターンを組み合わせてはバラし、また別のパターンで組み合わせ…とやっていき、「最適」なものを探るのです。
上手く「頭の中」だけで組み合わせられない時には、カード状のものに書いて(←単語カードなどが便利です)実際に組み合わせてみると良いかも知れません。
大切なのは、できた組み合わせから、ストーリーを「想像」してみることです。
上手くストーリーやシーンが思い浮かべば「良い組み合わせ」、思い浮かばなければ「没にすべき組み合わせ」です。
上手く組み合わせるためには「ストーリー上、今、何が必要か」を知っている必要があります。
「攻略」なのか「移動手段」なのか「アイテム」なのか「キャラの掘り下げエピソード」なのか、はたまた「尺」なのか…etc。
「必要な場所」に「上手くハマるネタ」を組み合わせられたなら、スムーズにストーリーが作れます。
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歴史小説(←時代小説ではなく)には、他のジャンルとは決定的に違う点がひとつあります。
(歴史小説と時代小説の違いについては過去記事をご覧ください。→「歴史小説・時代小説の書き方」)
それは、ストーリーが「史実」に縛られる、ということです。
作者による「自由な創作」が多少は許されたとしても、大筋の展開は既に決まっているのです。
なので、自分の場合、歴史小説のプロットは他の小説のプロットとは「作り方」を変えています。
具体的に言えば、タイトルにある通り「年表」でプロットを作るのです。
小説の主人公にしたい歴史上の人物、あるいは小説で取り上げたい歴史的事件についての「年表」です。
「××××年、〇〇誕生」や「××××年、〇〇結婚」などの、歴史の教科書には載っていないような細かな「人生の動き」まで年表にしていきます。
物語を過去→未来と一直線に描くにしろ、現在→過去→現在と回想として描くにしろ…、結末を主人公の死までにするにしろ、半生で留めておくにしろ、年表自体は過去→未来で、誕生から死まで書いておきます。
また、教科書では1つの年号につき1行で済まされているような年表の記述ですが…「プロットとしての年表」は、もっと細かく、何行にもわたって記述していきます。
(小説で重要なシーンとして描きたい部分は、特に行数を割いて記述していきます。)
個人的に、自分が特に大切にしているのは「その時、その人は何歳だったのか」ということです。
とは言え、実年齢と精神年齢は違いますし、歴史小説の主人公にするような偉人なら、同じ年代の現代人と“同じ”に考えてはいけないでしょう。
それでも、その時その人物が10代だったのか20代だったのか、はたまた30、40だったのかによって、書き手のイメージも、読み手のイメージも変わってくるかと思います。
その時の年齢は「その時の西暦年-生年(西暦)」で簡単に計算できますので(誕生日を迎えているか否かで1歳の誤差はありますが。あと、日本史の場合は数え年齢と満年齢の違いもありますが。)、年表には西暦年とともに、主人公の年齢も書き添えています。
メインの「年表」は、主人公の人生(または歴史的事件の流れ)についてのものなのですが、この他にサブ年表を作ることもあります。
たとえば、主人公が生きた時代の「重要な歴史イベントについての年表」です。
主人公の人生は、ただ“その主人公の行動”のみによって作られるものではなく、その時代その時代の様々な出来事・流れの影響を受けています。
その時代に流行していた文化の影響、その時代に作られた制度の影響、その時代に起こった歴史的事件の影響などなど…。
なので、その時代に「主人公の生き方・行動原理に影響を与えていそうな“何か”」を見つけたなら、それも年表に起こしていくのです。
そしてメインの年表とサブの年表を見比べつつ、年表の流れに沿って小説を書いていくのです。
こんな感じで作っているので、歴史小説の場合、プロットが資料ノート(ネタ帳)を兼ねていることも多々あります。
年表を書くついでに、詳しく調べた資料を脇に書き込んでいくのです。
…書き込み過ぎて、後で見返した時に「逆に見づらい」ことも結構あったりするのですが…。
(歴史小説と時代小説の違いについては過去記事をご覧ください。→「歴史小説・時代小説の書き方」)
それは、ストーリーが「史実」に縛られる、ということです。
作者による「自由な創作」が多少は許されたとしても、大筋の展開は既に決まっているのです。
なので、自分の場合、歴史小説のプロットは他の小説のプロットとは「作り方」を変えています。
具体的に言えば、タイトルにある通り「年表」でプロットを作るのです。
小説の主人公にしたい歴史上の人物、あるいは小説で取り上げたい歴史的事件についての「年表」です。
「××××年、〇〇誕生」や「××××年、〇〇結婚」などの、歴史の教科書には載っていないような細かな「人生の動き」まで年表にしていきます。
物語を過去→未来と一直線に描くにしろ、現在→過去→現在と回想として描くにしろ…、結末を主人公の死までにするにしろ、半生で留めておくにしろ、年表自体は過去→未来で、誕生から死まで書いておきます。
また、教科書では1つの年号につき1行で済まされているような年表の記述ですが…「プロットとしての年表」は、もっと細かく、何行にもわたって記述していきます。
(小説で重要なシーンとして描きたい部分は、特に行数を割いて記述していきます。)
個人的に、自分が特に大切にしているのは「その時、その人は何歳だったのか」ということです。
とは言え、実年齢と精神年齢は違いますし、歴史小説の主人公にするような偉人なら、同じ年代の現代人と“同じ”に考えてはいけないでしょう。
それでも、その時その人物が10代だったのか20代だったのか、はたまた30、40だったのかによって、書き手のイメージも、読み手のイメージも変わってくるかと思います。
その時の年齢は「その時の西暦年-生年(西暦)」で簡単に計算できますので(誕生日を迎えているか否かで1歳の誤差はありますが。あと、日本史の場合は数え年齢と満年齢の違いもありますが。)、年表には西暦年とともに、主人公の年齢も書き添えています。
メインの「年表」は、主人公の人生(または歴史的事件の流れ)についてのものなのですが、この他にサブ年表を作ることもあります。
たとえば、主人公が生きた時代の「重要な歴史イベントについての年表」です。
主人公の人生は、ただ“その主人公の行動”のみによって作られるものではなく、その時代その時代の様々な出来事・流れの影響を受けています。
その時代に流行していた文化の影響、その時代に作られた制度の影響、その時代に起こった歴史的事件の影響などなど…。
なので、その時代に「主人公の生き方・行動原理に影響を与えていそうな“何か”」を見つけたなら、それも年表に起こしていくのです。
そしてメインの年表とサブの年表を見比べつつ、年表の流れに沿って小説を書いていくのです。
こんな感じで作っているので、歴史小説の場合、プロットが資料ノート(ネタ帳)を兼ねていることも多々あります。
年表を書くついでに、詳しく調べた資料を脇に書き込んでいくのです。
…書き込み過ぎて、後で見返した時に「逆に見づらい」ことも結構あったりするのですが…。
コメディー小説の書き方の自分なりの「まとめ」第3弾です。
前回も書いていますが、この「まとめ」はあくまでも私見ですので、人によっては合わない・役立たないこともあるかと思います。
その辺りをご了承の上、参考程度にお読みください。
<前回の記事はコチラ→コメディー小説の書き方1/コメディー小説の書き方2>
前回も書いていますが、この「まとめ」はあくまでも私見ですので、人によっては合わない・役立たないこともあるかと思います。
その辺りをご了承の上、参考程度にお読みください。
<前回の記事はコチラ→コメディー小説の書き方1/コメディー小説の書き方2>
- 全力で突っ走るか、シニカルな笑いを選ぶか
- 「笑い」にもいろいろ種類があり、ハイテンションなギャグもあれば、一歩引いた冷めた笑いを追求するシニカルなコメディーもあります。
そして、どういう笑いを選ぶかにより、作者の選ぶべき態度も変わってきます。
個人的に、ハイテンションなギャグで大切なのは「読者を冷めさせない」ことだと思っています。
「コメディー小説の書き方1」でも書きましたが、「笑い」とは、とてもデリケートなものです。
作品に没頭している間なら笑えるものでも、一旦冷めて、一歩引いた目で見てしまったら、もう笑えない――そういうこともあります。
なので、大事なのは「勢い」で読者を巻き込み、そのまま離さない(冷めさせない、引かせない)ことです。
そのためには、作者に「迷い」があってはいけません。
特にアマチュアにありがちなことかと思いますが……
「これで本当に笑ってもらえるだろうか」と迷ってしまって「思いきれない」「ギャグがぬるくなってしまう」「作者自身が一歩引いてしまう」……そんなことがあるかと思います。
しかし、そういった「迷い」や「逃げ」、あるいは「照れ」は、読者にも伝わってしまう可能性があります。
そうなれば作品の「ストーリー」や「ギャグ」よりも、そういうメタな部分にばかり気を取られ、作品を純粋に楽しんでもらえなくなる可能性があります。
なので、そこはもう割り切って「自分にとってはこれが面白いんだ!」とノリノリで書くことです。
多少「ぬるい」ギャグでも、「勢い」があればその勢いで何となく読めてしまうこともあります。
その「勢い」をわざわざ自分で削いでしまうのはもったいないことです。
……ただ、そういう風に「ノリノリ」なテンションで書いたものを「後で読み返すと死ぬほど恥ずかしい」「死にたくなるほど落ち込んでしまう」という方には、この方法を無理にオススメはしません。
そういう方は最初から一歩引いた「シニカルな笑い」、テンションが低めでも成立する笑いを目指してみてはいかがでしょうか。
ただ、この場合にもやはり「迷い」で作品の魅力を削いでしまっては意味がありません。
「コメディー小説の書き方1」でも書いた通り、笑いのツボは千差万別ですので、どんな笑いを追求するのであれ、自分が「最高に面白い」と思ったネタを「つまらない」と言う人は必ずいることでしょう。
しかし「それはそれ」と割り切るしかありません。
まず大切なのは「その作品の最初の読者である“自分自身”を全力で笑わせにいくこと」だと思います。
手をゆるめず、妥協せず、とにかく「自分がおもしろく思える」ものを全力で書いていくことです。
そうすれば、自分と笑いのツボを同じくする人間には笑ってもらえるはずです。
- 「笑えない」笑いを生み出さない
- 上の項目で「迷わない」ことが大事と書きましたが、それは「思いついたものなら何でも書いて良い」ということではありません。
コメディーを書く上でひとつ、とても大切で、絶対に気にかけなくてはいけないことがあります。
それは「誰かを傷つける笑いにしない」ということです。
「“笑い”と“けなし”は紙一重」という言葉があります。
「笑い」の中には、わざと他人をディスったり(けなしたり)、他人の失敗や欠点を面白おかしく誇張(デフォルメ)するものもあります。
しかし、それが笑いとして成立するためには、「相手を傷つけたり馬鹿にするために言っているのではない」と分かってもらえるだけの信頼感や関係性が必要となってきます。
そしてそれは、そんな「ある程度親密な関係を築いた人間同士」でさえ、時と場合により相手を傷つける「言葉の凶器」となり得る危ういものです。
まして不特定多数の、どんな性格の人間がいるのかも分からない「読者」相手では、あまりにも危険な賭けでしょう。
当然のことながら「心を傷けられた」読者は、その「笑い」で笑ってはくれません。
それどころか、もうその作品・その作者自体を見るのも嫌になってしまうかも知れません。
そんな読者を作ってはいけませんし、昨今の炎上事案を考えても、そんなリスクは避けた方が良いでしょう。
大切なのは読者に「自分を攻撃している」「自分を馬鹿にしている」「自分を嘲笑している」と取られるような表現をしないことです。
(昨今の炎上事案を見ていると、それ自体が既に結構「難しい」ことという気もしてしまいますが…。)
……とは言え厄介なのは、人というのは時に「無意識に」「気づかないうちに」他人を傷つけてしまうことがある、ということです。
人間は一人一人違う生き物ですから、自分にとっては何でもないことが、他人にとっては「心を傷つける何か」となる場合があります。
それを避けるためには、普段から「自分とは違う他人」の精神性や心に関心を持ち、何が人を傷つけるのか、どんなものが地雷となり得るのかを考えていくことです。
(……一朝一夕にできることではありませんし、これが完璧にマスターできるとしたら、それはもはや神仏の領域なのかも知れませんが……。)
<関連記事(外部サイト(note))→コメディ向けの文章の書き方を>
<過去記事一覧(サイトマップ)はコチラ>
コメディー小説の書き方の自分なりの「まとめ」第2弾です。
前回も書いていますが、この「まとめ」はあくまでも私見ですので、人によっては合わない・役立たないこともあるかと思います。
その辺りをご了承の上、参考程度にお読みください。
<前回の記事はコチラ→コメディー小説の書き方1>
前回も書いていますが、この「まとめ」はあくまでも私見ですので、人によっては合わない・役立たないこともあるかと思います。
その辺りをご了承の上、参考程度にお読みください。
<前回の記事はコチラ→コメディー小説の書き方1>
- 「笑い」とその他の要素のバランス
- 「コメディー小説」と一口に言っても、実際は様々バラエティーに富んでいます。
ガッツリとギャグを中心に据えたものから、「笑い」は添え物かスパイスのような扱いで「ストーリー重視」なもの…
恋愛要素を交えた「ラブコメ」、腹を抱えて大笑いするような「笑い」ではなく、まったり・にんまり笑わせる感じの「ほのぼの系」…
どんな種類の「コメディー」を目指すかにより、求めるべき笑いの「質」も変わってきます。
ギャグを中心とし、「笑い」が「主」なものであれば、当然その「笑い」にも相当なクオリティーが求められます。
一方、「笑い」よりもその他の要素…たとえばラブコメで言えば「ラブ(恋愛要素)」に重きを置いたものであれば、「笑い」は「そこそこ」のクオリティーであっても許される場合があります。
(ただしその場合、代わりにその「ラブ(恋愛要素)」が面白くなければダメなわけですが…。)
逆に言えば、「笑い(コメディー要素)」にそれほど自信が無いのであれば、その他の要素(恋愛要素や面白いストーリー)を入れて、全体に占める「笑い」の重要度を下げていけば良いのです。
ただし、他の要素を組み合わせるということは、そう簡単なことではありません。
1つの小説の中に複数の要素を組み合わせる場合、その要素同士の「バランス」が重要になってきます。
たとえば、物語が盛り上がる重要な山場に寒いギャグが挿入されて読者の感情の高ぶりを台無しにしてしまうetc…
要素同士が「邪魔」をして「水を差す」結果にならないよう、それぞれのバランスに気を配っていく必要が生じます。
(ただし、そのバランスの取り方にも個々の「好み」がありますので、作者と読者と趣味が合わなかったりしていろいろ難しいところはあると思います…。)
- 「あるある」ネタは鉄板だが、通じない人には通じない
- 「笑い」にも様々な種類があるわけですが、「あるある」ネタはその中でも比較的難易度が低く、使いやすいネタかと思います。
蛇足ながら、あるあるネタとは、多くの人に「共通」する経験をピックアップし、時に誇張し・ふくらませ「あぁ、こんなこと、あるある~」と共感してもらい、笑いを引き出す手法なわけですが…
多くの人に通じやすく、万能感の強いネタではありますが、一点注意しなければいけないことがあります。
それは、その「あるある」ネタが「どの程度」の人たちに通じるネタか、ちゃんと見極めなければいけない、ということです。
たとえば、特定の学校の特定の先生のクセをネタにした「あるある」ネタは、その学校の、その先生の授業を受けた人間には通じるでしょうが、他校の人間には一切通じません。
それは極端な例としても、「ところ変われば常識が変わる」と言うように、自分が「万人に通じる『あるある』」だと思っていることが、実は一部の人間の間でしか通じないネタだった、ということはよくあります。
(特に地域ネタなど。その地域を出るまでは全国的な常識だと思っていたものが、実は一部の地域でしか通じないものだったり…。)
これを見極めるためには、普段から自分の精神的視野が狭くなっていないか気をつけ、自分の興味のあること以外に対しても好奇心のアンテナを張り、自分とは「住む世界が違う人々」のことにも目を向けていかなければなりません。
とは言え、一人の人間が知ることのできる知識・常識には限界がありますし、たとえ知ることができたとしても、この世界の「全ての人間」に通用する「あるある」ネタを見出すことは至難の業かと思います。
なので、理想としては「自分の小説のターゲットとなる層に通じる『あるある』ネタ」を見出すことです。
予め「どんな読者層にこの小説を読んでもらいたいか」を想定し、その人々に通じそうな「あるある」ネタを考えるのです。
この「ターゲットを絞る」という手法は、あるあるネタのみならず、小説の「方向性」を決める上でとても役立つ手法です。
(男性向けか、女性向けか、どんな要素を中心に持って来るのかetc…)
実際マーケティングなどでも使われている手法なのですが、その辺りの話は本題とズレていってしまう気がするので、機会があったらまた別にまとめていきたいと思います(気になる方は「ペルソナ」(←マーケティング用語)で調べてみてください)。
<関連記事(外部サイト(note))→コメディ向けの文章の書き方を>
<過去記事一覧(サイトマップ)はコチラ>
コメディー色の強い小説とシリアス色の強い小説とでは、その執筆方法も読者のニーズも異なっています。
今回は「コメディー小説」ならではの特徴、コメディーならではの難しさ、その書き方などについてまとめていきたいと思います。
毎回書いていますが、この「まとめ」はあくまでも私見で、「個人的に書きやすかった方法」に過ぎませんので、人によっては合わないこともあるかと思います。
その辺りをご了承の上、参考程度にお読みください。
それと、長くなりそうですので今回も分割して載せていきたいと思います。
今回は「コメディー小説」ならではの特徴、コメディーならではの難しさ、その書き方などについてまとめていきたいと思います。
毎回書いていますが、この「まとめ」はあくまでも私見で、「個人的に書きやすかった方法」に過ぎませんので、人によっては合わないこともあるかと思います。
その辺りをご了承の上、参考程度にお読みください。
それと、長くなりそうですので今回も分割して載せていきたいと思います。
- コメディーはシリアスよりも難しい
- 個人的な意見ですが、コメディー色を全面に押し出した作品はシリアスな作品よりも「難しい」と思います。
それは「執筆するのが難しい」というよりは「評価を得るのが難しい」ということです。
なぜなら「笑いのツボ」は千差万別で個人差が激しく、「哀しみのポイント」や「感動のポイント」より読みづらいからです。
他人が大笑いしているネタやギャグを見ても「何が面白いのか分からない」ということって、ありませんか?
また「子どもの頃は大笑いしていたのに、今見るとなにが面白かったのか分からない」ということ、ありませんか?
「何をおもしろいと感じるか」は人によって違い、さらに同じ人間であっても年齢や置かれた状況により変わってくるものなのです。
さらに言えば、その時の精神コンディションによっても、それは変わってきます。
心があまりにも深く沈んでいると、おもしろかったはずのものを見聞きしても全く楽しめない、ということはよくあります。
「笑い」というものはそんな風にデリケートで、万人に通じる「おもしろさ」を見つけるのは難しいものなのです。
にも関わらず、コメディーというものは一般的に、シリアスよりも「軽く」見られがちです。
コメディー作品はシリアス作品に比べどうしても「低俗」「大衆向け」というイメージを持たれがちです。
(古典文学などを紐解いていけば、シェークスピアしかりギリシャ演劇しかり「喜劇」というものが「悲劇」と並んで大切にされてきたことは容易に窺えますし、「狂言」「落語」など「笑い」を基とした伝統芸能もありますので、「笑い」とは決しておろそかに扱われるべきものではないはずなのですが…。)
そんなコメディーをシリアスな作品より「良い」と思わせるためには、相当な「魅力」が必要になってくると思います。
コメディーはシリアスよりも「ゆるい」世界観や設定が許されますし、デタラメなストーリー展開も許される傾向にあります。
シリアスより「書くのが簡単」と思われる方も多いかも知れません。
しかしそこにはやはり「コメディーならでは」の難しさがあると、自分は思っています。
- 「自分にとっての面白さ」を追求する
- 上に書いた通り「笑いのツボ」「おもしろさのツボ」は人によって違います。
自分とは全く異なる他人の「ツボ」を刺激することは不可能に近いことでしょう。
ならばどうすれば良いのか――それは「自分にとっての笑いのツボ」をとことんまで追求することです。
「他人」の感覚は「自分」には分かりません。
「他人が面白いと言っているけれど自分にとってはつまらないモノ」を研究し、そのツボを分析しようとしてみても、結局は感覚が違いますので、間違った答えを導き出してしまったり、ちょっとズレたツボを突いてしまう結果となりかねません。
そうしたミスをするよりは、「自分にとっての面白さ」をとことんまで追求した方が確実です。
なぜなら、そうすれば少なくとも「自分と笑いのツボを同じくする人間」には響くはずだからです。
それに「自分には面白いと思えない」モノを追求していく行為は、精神とモチベーションを削ります。
「自分が面白いと思える」モノを妥協せず、手を抜かずに追い求め表現していくこと――結局はそれが、おもしろい作品を書くこと、そしてそれを続けていくことに繋がるのではないかと思います。
…まぁ、そんな「自分にとっての笑いのツボ」が、かなりニッチな少数派だった場合、人気を獲るのは至難の業となるのでしょうが(←不可能とは言っていません。)…それはまた別の問題ということで…。
<関連記事(note)→コメディ向けの文章の書き方を>
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