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コメディー色の強い小説とシリアス色の強い小説とでは、その執筆方法も読者のニーズも異なっています。
今回は「コメディー小説」ならではの特徴、コメディーならではの難しさ、その書き方などについてまとめていきたいと思います。
毎回書いていますが、この「まとめ」はあくまでも私見で、「個人的に書きやすかった方法」に過ぎませんので、人によっては合わないこともあるかと思います。
その辺りをご了承の上、参考程度にお読みください。
それと、長くなりそうですので今回も分割して載せていきたいと思います。
今回は「コメディー小説」ならではの特徴、コメディーならではの難しさ、その書き方などについてまとめていきたいと思います。
毎回書いていますが、この「まとめ」はあくまでも私見で、「個人的に書きやすかった方法」に過ぎませんので、人によっては合わないこともあるかと思います。
その辺りをご了承の上、参考程度にお読みください。
それと、長くなりそうですので今回も分割して載せていきたいと思います。
- コメディーはシリアスよりも難しい
- 個人的な意見ですが、コメディー色を全面に押し出した作品はシリアスな作品よりも「難しい」と思います。
それは「執筆するのが難しい」というよりは「評価を得るのが難しい」ということです。
なぜなら「笑いのツボ」は千差万別で個人差が激しく、「哀しみのポイント」や「感動のポイント」より読みづらいからです。
他人が大笑いしているネタやギャグを見ても「何が面白いのか分からない」ということって、ありませんか?
また「子どもの頃は大笑いしていたのに、今見るとなにが面白かったのか分からない」ということ、ありませんか?
「何をおもしろいと感じるか」は人によって違い、さらに同じ人間であっても年齢や置かれた状況により変わってくるものなのです。
さらに言えば、その時の精神コンディションによっても、それは変わってきます。
心があまりにも深く沈んでいると、おもしろかったはずのものを見聞きしても全く楽しめない、ということはよくあります。
「笑い」というものはそんな風にデリケートで、万人に通じる「おもしろさ」を見つけるのは難しいものなのです。
にも関わらず、コメディーというものは一般的に、シリアスよりも「軽く」見られがちです。
コメディー作品はシリアス作品に比べどうしても「低俗」「大衆向け」というイメージを持たれがちです。
(古典文学などを紐解いていけば、シェークスピアしかりギリシャ演劇しかり「喜劇」というものが「悲劇」と並んで大切にされてきたことは容易に窺えますし、「狂言」「落語」など「笑い」を基とした伝統芸能もありますので、「笑い」とは決しておろそかに扱われるべきものではないはずなのですが…。)
そんなコメディーをシリアスな作品より「良い」と思わせるためには、相当な「魅力」が必要になってくると思います。
コメディーはシリアスよりも「ゆるい」世界観や設定が許されますし、デタラメなストーリー展開も許される傾向にあります。
シリアスより「書くのが簡単」と思われる方も多いかも知れません。
しかしそこにはやはり「コメディーならでは」の難しさがあると、自分は思っています。
- 「自分にとっての面白さ」を追求する
- 上に書いた通り「笑いのツボ」「おもしろさのツボ」は人によって違います。
自分とは全く異なる他人の「ツボ」を刺激することは不可能に近いことでしょう。
ならばどうすれば良いのか――それは「自分にとっての笑いのツボ」をとことんまで追求することです。
「他人」の感覚は「自分」には分かりません。
「他人が面白いと言っているけれど自分にとってはつまらないモノ」を研究し、そのツボを分析しようとしてみても、結局は感覚が違いますので、間違った答えを導き出してしまったり、ちょっとズレたツボを突いてしまう結果となりかねません。
そうしたミスをするよりは、「自分にとっての面白さ」をとことんまで追求した方が確実です。
なぜなら、そうすれば少なくとも「自分と笑いのツボを同じくする人間」には響くはずだからです。
それに「自分には面白いと思えない」モノを追求していく行為は、精神とモチベーションを削ります。
「自分が面白いと思える」モノを妥協せず、手を抜かずに追い求め表現していくこと――結局はそれが、おもしろい作品を書くこと、そしてそれを続けていくことに繋がるのではないかと思います。
…まぁ、そんな「自分にとっての笑いのツボ」が、かなりニッチな少数派だった場合、人気を獲るのは至難の業となるのでしょうが(←不可能とは言っていません。)…それはまた別の問題ということで…。
<関連記事(note)→コメディ向けの文章の書き方を>
<過去記事一覧(サイトマップ)はコチラ>
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