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管理人がどうやってオンライン小説サイトを作っていったのか、その実体験によるノウハウや悪戦苦闘の日々をつづるWEB小説制作日記ブログです。 ちょっと変わった独自システム付きのネット小説サイトを運営しています。
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「セルフ校閲の仕方」の「まとめ」第2弾です。
 
<第1弾はコチラ→セルフ校閲のススメ1

(第1弾でも書きましたが、これはあくまで管理人の個人的なやり方をまとめたものです。もっと良い方法が他にもあるかも知れませんし、人によっては合わないこともあるかも知れません。そのあたりをご理解の上、参考程度にご覧ください。)
 
類語の「ニュアンス違い」に注意
世の中には「よく似た意味」を持つ「類語」がたくさんあります。
 
しかし「似て」はいても、「○○の場合には使えるけど、××の場合には使えない」という、微妙な「ニュアンスの違い」があるモノもあるのです。
 
たとえば「頭蓋骨」と「されこうべ(しゃれこうべ)」。
 
一見どちらも「(人間の)頭部の骨」ですよね。
 
ですが「されこうべ」は、頭蓋骨は頭蓋骨でも「風雨に晒されて白くなった頭蓋骨」という、微妙に異なるニュアンスを持っているのです。
 
つまり、例えば医療モノで開頭手術のシーンを描くとして、そこで「されこうべが現れた」などと書いてしまうとマズいわけです。
 
他に「形が似ているけれど、微妙な“違い”によって名前が分かれているもの」もあります。
 
「そうめん」と「冷麦」の違い、「ストッキング」と「タイツ」の違いなど…。
 
(「そうめん」と「冷麦」は麺の太さや製法、断面の形などが異なります。「ストッキング」と「タイツ」は厚さが異なります。)
 
それと「自動車」と「乗用車」、「腕」と「二の腕」、「花」と「花びら」のように、表すモノの「範囲」が違うものもあります。
 
また、言葉が「同じ」でも、使う時代と場所によって、意味が変わってきてしまうものもあります。
 
たとえば「ハウスキーパー」というと、現代日本では「派遣されてきて、掃除などの家事をしてくれる人」というイメージだと思いますが、ヴィクトリア朝のイギリス貴族社会では「メイドたちを束ねる立場の女性」いわゆる「メイド長」を意味します。
 
こういった「細かなニュアンスの違いのある言葉」を使う際、気をつけなければならないのは、「作者が正しい言葉を使う」ということだけでなく「読者に誤解されないこと・読者の誤解をそのままにしないこと」です。
 
上記のような「ややこしい類語」は、読者の中に既に「誤解」が生じてしまっているものもあります。
 
誤解されたまま読まれると、逆に「この作者、言葉の使い方がおかしい」と思われかねません
 
できれば、「ややこしい単語」の前後にさらっと説明を入れておくなどしておくと、読者に要らぬ誤解を与えずに済むかと思われます。
 
(近況ボードやブログ、あとがきなどに「制作秘話」「裏情報」「豆知識」などとして説明を入れるのもアリですが、その場合は、近況ボードやブログまで目を通してくれる読者にしか情報が伝わりません…。)
 
言葉の二重表現に注意
よくやりがちな間違いのひとつに「言葉を二重に使ってしまう」ことがあります。
 
「○○が過剰過ぎる」「顔に笑顔を浮かべる」「古来からの○○」etc…
 
1つ目は「過剰」の時点で「○○過ぎる」ことを表していますので、さらに「…過ぎる」を付ける必要がありません。
 
2つ目は顔に顔を浮かべることになってしまいますので、ちょっとしたホラーです。言い換えるなら「顔に笑みを浮かべる」です。
 
3つ目は「古来」の「来」が既に「…から」「…より」の意を含んでいますので、「…から」が必要ありません。
 
この二重表現、文章を「勢い」で書いていると、よくやりがちですし、他にも「やりがち」なシチュエーションがあります。
 
それは「推敲の直し洩れ」です。
 
推敲で、ある単語を「よく似た別の単語」に変える際、その単語だけを直してしまうと、前後の文章がおかしなことになる場合があります。
 
たとえば3つ目のパターン。「『古くからの伝統』の『古く』を『古来』に変えよう」と思った時、「古く→古来」の修正だけでなく、一緒に「から」も消さなくてはいけないのですが、ここをうっかり消し忘れると、言葉が二重になってしまうわけです。
 
ただし、この「言葉の二重表現」、全てが全て「間違い」というわけではありません。
 
時には言葉の意味を「強調」するため、あえて二重に言葉を使うという文学的な表現方法もあります。
 
個性的な表現を使う作者さんの「わざと」の二重表現を「やらかし」と思い込んで批判すると、逆に黒歴史になりかねませんので、ご注意を。
 
「推敲の直し間違い」に注意
上の「言葉の二重表現に注意」でも書きましたが…
 
推敲で文章の「一部分だけ」を直した後には、その文章の「全体」を改めてチェックする必要があります。
 
言葉が二重になってしまうパターンだけでなく、主語が二重になってしまったり、同じ言葉が二度使われてしまうパターンもあります。
 
また、PCやスマホなど「デジタル」での修正作業の場合、うっかり余分なところまで消してしまったり、逆にちゃんと消されていなかったりするパターンもあります。
 
(気づくと文末に「。」が2個ついていたり…。)
 
推敲で文章を修正した際には、よく注意して、修正後の文章をチェックしましょう。
 


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漢検2級(準1以上は未受験)。国語の最高偏差値80(高2時点)。

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