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「日本史の人物名は漢字ばかりで難しいけど、ヨーロッパの歴史ならカタカナ名前ばかりで簡単」…こんなことを考えている方、いらっしゃいませんか?
ところがヨーロッパ史にはヨーロッパ史で、非常にややこしくて面倒臭い問題があります。
まず1つは「同じ名前の人物が多過ぎる」問題です。
元々ヨーロッパは伝統的な名前を使いたがる傾向にありますので、ファーストネームが同じ人物は同じ時代でも山ほどいます。
(対立する2人の女性が両方とも同じ「マティルダ」という名前だったりして「今読んでいるのはどっちのマティルダのこと?」と頭が混乱するケースもあります。)
さらに悪いことに、息子(特に長男)に父親と同じ名を付けたり、娘(特に長女)に母親と同じ名を付けたりすることも多く、結果、同姓同名の人物も結構いるのです。
(中には三代続けて同姓同名という、ややこしいにもほどがあるケースもあったりします。しかも爵位まで同じとなると「初代」「○代」などで区別するしかありません。)
大概の場合には身分やファミリー・ネームなどで区別してくれていますが、それでも同じ時代に同じ名前で似たような身分の人物がいたりすると、どれが誰のことなのか、かなり混乱する羽目になります。
たとえば、エリザベス1世の姉メアリー1世の時代には「クイーン・メアリー」と呼べる女性が4人いました。
1人はイングランド女王メアリー1世のことですが、2人目は同じ時代にスコットランドの女王だったメアリー・ステュアート、そして3人目は元フランス王妃でヘンリー8世の妹(メアリー1世の叔母にあたる)メアリー・テューダー、そして4人目はスコットランドの元王妃メアリー・オブ・ボーズです。
3人目と4人目のクイーン・メアリーに関しては、あまり歴史の重大事件に関わってきませんので問題ないのですが、1人目と2人目のクイーン・メアリーに関しては、国は違えど同じ“女王”である上、両者ともエリザベス1世との確執があり彼女とのエピソードがいろいろありますので、気をつけて資料を読まないと混乱します。
この問題は、できることなら資料を色分けするなり分かりやすく区別するなりして、とにかく人物を混同しないよう気をつけていくしかありません。
(資料を読んでいる“その瞬間”はちゃんと区別できていても、時が経つうちに記憶の中で混同するケースもあるので、実際に小説に書く際に改めて確認するとなお良いでしょう。)
2つ目が「国が変われば名前が変わる」問題です。
マリー・アントワネットはフランスでは「マリー・アントワネット」ですが、祖国オーストリアでは「マリア・アントーニア」(正式名称はもっと長いですが)でした。
その他、ポルトガルの王女「カタリナ」がイギリスに嫁ぎ王妃となってからは「キャサリン」と呼ばれる等、人物名は国をまたぐと微妙に変化しますので、そのあたりも注意が必要です。
(ただ、その辺の名前の変化をどうするかは作者の考え方次第ではあります。「ベルサイユのばら」のように、読者の混乱を避けるために結婚前の少女時代も物語内での呼び名は「マリー・アントワネット」の名で通している作品もありますし…。)
さらに言えば、宗教を変えたことにより洗礼名がついて名前が変わる、などというパターンもあります。
(ロシアの女帝として有名なエカテリーナも洗礼により名前が変わったパターンです。)
それと3つ目にややこしいのが「国際結婚が多過ぎて系図が複雑過ぎる」問題です。
ヨーロッパでは王女が他国の王族に嫁ぐケースが非常に多くあります。
これは単に政略のためというだけでなく、自国で王家の血が絶えた時の“保険”でもありました。
他国の王族であっても、何代か前に自国の王女が嫁いでいれば、そこには自国の王家の“血”が流れています。
実際にイギリス王家などでも、そうやって王家の血が絶えた時(絶えそうな時)に他国から後継者を連れてきたケースがあります。
(日本の武家などでは、子がなければ養子をもらって家を存続させるというケースが多々ありますが、ヨーロッパでは“血”が重視されるため、血縁の無い他家から養子をもらって後を継がせるというケースはありません。)
そうなって来ると、自然と系図が入り混じり、非常にややこしいことになって来ます。
たとえば「イギリスの王様なのに生まれ育ちがイギリス以外の“外国人”」などという複雑な事情も発生してきたりします。
そうなると「イギリスの話なのに、その王様の幼少期をじっくり描こうとすれば、他の国の歴史・王家の系図も調べなければいけない」という羽目になってくるのです…。
こんな感じで、西洋史には西洋史ならではの「ややこしさ」があります。
本格的に西洋が舞台の歴史モノを書きたいという方は、その辺り、注意と覚悟が必要かも知れません。
ところがヨーロッパ史にはヨーロッパ史で、非常にややこしくて面倒臭い問題があります。
まず1つは「同じ名前の人物が多過ぎる」問題です。
元々ヨーロッパは伝統的な名前を使いたがる傾向にありますので、ファーストネームが同じ人物は同じ時代でも山ほどいます。
(対立する2人の女性が両方とも同じ「マティルダ」という名前だったりして「今読んでいるのはどっちのマティルダのこと?」と頭が混乱するケースもあります。)
さらに悪いことに、息子(特に長男)に父親と同じ名を付けたり、娘(特に長女)に母親と同じ名を付けたりすることも多く、結果、同姓同名の人物も結構いるのです。
(中には三代続けて同姓同名という、ややこしいにもほどがあるケースもあったりします。しかも爵位まで同じとなると「初代」「○代」などで区別するしかありません。)
大概の場合には身分やファミリー・ネームなどで区別してくれていますが、それでも同じ時代に同じ名前で似たような身分の人物がいたりすると、どれが誰のことなのか、かなり混乱する羽目になります。
たとえば、エリザベス1世の姉メアリー1世の時代には「クイーン・メアリー」と呼べる女性が4人いました。
1人はイングランド女王メアリー1世のことですが、2人目は同じ時代にスコットランドの女王だったメアリー・ステュアート、そして3人目は元フランス王妃でヘンリー8世の妹(メアリー1世の叔母にあたる)メアリー・テューダー、そして4人目はスコットランドの元王妃メアリー・オブ・ボーズです。
3人目と4人目のクイーン・メアリーに関しては、あまり歴史の重大事件に関わってきませんので問題ないのですが、1人目と2人目のクイーン・メアリーに関しては、国は違えど同じ“女王”である上、両者ともエリザベス1世との確執があり彼女とのエピソードがいろいろありますので、気をつけて資料を読まないと混乱します。
この問題は、できることなら資料を色分けするなり分かりやすく区別するなりして、とにかく人物を混同しないよう気をつけていくしかありません。
(資料を読んでいる“その瞬間”はちゃんと区別できていても、時が経つうちに記憶の中で混同するケースもあるので、実際に小説に書く際に改めて確認するとなお良いでしょう。)
2つ目が「国が変われば名前が変わる」問題です。
マリー・アントワネットはフランスでは「マリー・アントワネット」ですが、祖国オーストリアでは「マリア・アントーニア」(正式名称はもっと長いですが)でした。
その他、ポルトガルの王女「カタリナ」がイギリスに嫁ぎ王妃となってからは「キャサリン」と呼ばれる等、人物名は国をまたぐと微妙に変化しますので、そのあたりも注意が必要です。
(ただ、その辺の名前の変化をどうするかは作者の考え方次第ではあります。「ベルサイユのばら」のように、読者の混乱を避けるために結婚前の少女時代も物語内での呼び名は「マリー・アントワネット」の名で通している作品もありますし…。)
さらに言えば、宗教を変えたことにより洗礼名がついて名前が変わる、などというパターンもあります。
(ロシアの女帝として有名なエカテリーナも洗礼により名前が変わったパターンです。)
それと3つ目にややこしいのが「国際結婚が多過ぎて系図が複雑過ぎる」問題です。
ヨーロッパでは王女が他国の王族に嫁ぐケースが非常に多くあります。
これは単に政略のためというだけでなく、自国で王家の血が絶えた時の“保険”でもありました。
他国の王族であっても、何代か前に自国の王女が嫁いでいれば、そこには自国の王家の“血”が流れています。
実際にイギリス王家などでも、そうやって王家の血が絶えた時(絶えそうな時)に他国から後継者を連れてきたケースがあります。
(日本の武家などでは、子がなければ養子をもらって家を存続させるというケースが多々ありますが、ヨーロッパでは“血”が重視されるため、血縁の無い他家から養子をもらって後を継がせるというケースはありません。)
そうなって来ると、自然と系図が入り混じり、非常にややこしいことになって来ます。
たとえば「イギリスの王様なのに生まれ育ちがイギリス以外の“外国人”」などという複雑な事情も発生してきたりします。
そうなると「イギリスの話なのに、その王様の幼少期をじっくり描こうとすれば、他の国の歴史・王家の系図も調べなければいけない」という羽目になってくるのです…。
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本格的に西洋が舞台の歴史モノを書きたいという方は、その辺り、注意と覚悟が必要かも知れません。
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