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管理人がどうやってオンライン小説サイトを作っていったのか、その実体験によるノウハウや悪戦苦闘の日々をつづるWEB小説制作日記ブログです。 ちょっと変わった独自システム付きのネット小説サイトを運営しています。
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小説をもう終わらせたいのに、何だかダラダラと続いてしまって上手く締まらない――そんな経験は無いでしょうか。
 
自分もかつては、上手いシメの文章が思いつかず、ダラダラとエピローグの文章が増えてしまうことに悩んでいました。
 
小説のシメには、やはりスパッと気持ち良く終われる一文が欲しいものです。
 
今回は、そんな「自分が気持ち良く終われる小説のシメ方」を追い求めて試行錯誤していった果てにたどり着いたテクニックをいくつかご紹介します。
 
とは言え、どんな締め方がその人にとって気持ち良いのかは人それぞれでしょうから、あくまで1人の人間の意見として参考程度にお読みください。
文末を変えてみる
文章の末尾にはいろいろな形があります。
 
文末が「…だ。」で終わっているのか「…である。」で終わっているか、あるいは「…なのである。」で終わっているのかという些細な違いでも、受けるイメージは変わってきます。
 
小説のシメに使おうとしている一文が「何だかしっくり来ない」時には、試しに文末の形を変えてみてはいかがでしょうか。
 
シメにふさわしい一文を先に使ってしまっていないか確認
エピローグがダラダラ長くなり過ぎて、何とかならないかと読み返していた時、ふと「あれ?この一文、シメとして最後に持ってきたら上手くまとまるんじゃないか?」という一文を見つけたことがあります。
 
なにげなく「途中の文章」として使ってしまっていた一文を、流れを変えて最後に持ってきてみたら、案外上手く小説が締まることもあります。
 
(たとえばA→B→C→Dの順番で並んでいた文章をA→C→D→Bに変えてみるなど。)
 
あるいは「元々使おうと思っていたけれど何だかしっくり来ないシメの一文」も、その前段階の文章の流れを変えてみればシメとして上手く機能するようになる場合もあります。
 
(たとえばA→B→C→Dの順番で並んでいた文章をA→C→B→Dに変えてみるなど。)
 
また、さらには前段で記述した「文末を変えてみる」を組み合わせ、途中で書いていた「“何となく”シメになりそうな一文」を、何とか形を変えてシメに“ふさわしい”ものに変更した上で小説の最後に持って来る、という手もあります。
 
「 」で終わらせる
小説の最後を主人公、あるいは他の登場人物の台詞で終わらせる、というのもひとつの手段です。
 
台詞以外のいわゆる「地の文」をしっくり来ないままダラダラ書き続けるより、キャラクターに何かを言わせて、そこでスッパリ小説を切った方が、小説をスッキリ終わらせられたりします。
 
(たとえば勇者がラスボスを倒して帰ってきて、待っていた家族に「ただいま」と言って終わるなど。(←あくまで例えなのでテンプレなのは承知の上。)
 
未来視点からの「まとめ」で終わらせる
おとぎ話によくある「こうして二人は末永く幸せに暮らしました。」のように、未来からの視点でその物語の行く末をまとめて終わらせるのも、ひとつの手段です。
 
主人公たちの後日談をそのまま現在進行形で記述すると、文章が長くなってしまいますので、数年後、あるいは数十年後の未来の視点から、その後彼らがどうなったのかを、短くまとめて終わらせるのです。
 
サプライズで終わらせる
書き手を選ぶ高度なテクニックではありますが、読者を驚かせるようなサプライズをババンと提示して、そこで小説を終わらせることができたなら、とてもインパクトのある終わらせ方になります。
 
(たとえば、死んだと思っていた仲間が実は生きていた、など。あらかじめ伏線を張ってからの回収でないと「唐突感」が出てしまって安っぽくなってしまうので、書くには技術と覚悟が必要ですが…。)
 
“小説の結末”としてのサプライズですので、そのサプライズも後味の悪い“嫌な”サプライズではなく、読後感をスッキリさせるようなハッピー・サプライズの方が望ましいかと思います。
 
(そういうイヤミス的なモヤッとする読後感が好きな方もいるでしょうから、好みにもよると思いますが…。)
…と、こんな感じですが、結局はセンスを磨いていくしかないと思いますので、もし時間に余裕があるようなら短編をたくさん書いて小説の終わらせ方を“練習”していくのが一番良いかと思います。
 
あるいは長編でも各段落の“終わり”を「スッキリきれいに終わらせる」よう“意識”するようにするなど…。
 
ちなみに管理人の自作小説で言うなら「 」で終わっているのが「夢見の島の眠れる女神」、未来視点からのまとめで終わっているのが「ブラックホール・プリンセス(←未完のシリーズものですので、各Episodeがそんな感じで終わっているということですが。)、サプライズで終わっている(?)のが「花咲く夜に君の名を呼ぶ(←実際サプライズがサプライズとして機能しているかどうかは作者本人には分からないのですが。)になります。
 
小説テクニック向上のために書いてきた習作が恋愛SSシリーズ「まるで純度の高い恋の結晶のような…」で、これは文章の順番や流れを入れ替えたり、ちょっと文言を変えてみたりと四苦八苦しながらシメを作ったものが多いです。
 


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