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管理人がどうやってオンライン小説サイトを作っていったのか、その実体験によるノウハウや悪戦苦闘の日々をつづるWEB小説制作日記ブログです。 ちょっと変わった独自システム付きのネット小説サイトを運営しています。
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小説を書く際には、様々な“知識”が必要となることがあります。
元々持っている知識ならともかく、未知の知識を知るためには“資料を調べる”ことが必要となってきます。
そしてこの“資料調べ”にも、それ相応の“スキル”が必要となってくるのです。
 
資料調べのスキルとはすなわち「欲しい知識がどこにあるのか」を嗅ぎつけるカンのようなものです。
ですが、このスキル、そうカンタンに身につくものではありません。
「いろいろな本を読み漁ってみたけど、欲しい知識が載ってない~!」とお困りの方も多いことと思います。
 
以前の記事「知識の蓄積は日常の習慣から」でもチラッと触れていますが、小説の資料は“本”だけとは限りません。
ですので、“本”をどれだけ漁っても目ぼしい知識が見つからないという方は、視点を変えて“本”以外の資料に目を向けてみてはいかがでしょうか。
 
とは言え、自分も「資料調べについてはカンペキだ!」と豪語できるほど資料探しのスキルに自信を持っているわけではありません。
ですので、あくまで「資料調べスキルを研鑽中の一個人」としての話になりますが、自分が考える“小説を書くために使える資料”は以下の通りになります。

  1. 本(文献・図・写真資料)
  2. 新聞・雑誌
  3. ネット情報
  4. 映像資料(ドキュメンタリー番組or映画、歴史教養番組、クイズ番組etc…)
  5. 博物館・史料館・美術館
  6. 現地取材
  7. 人の話(伝承・言い伝え・過去に起きた実話)
  8. 作者本人の実体験

1.の「本」の入手場所・入手方法は本屋だけとは限りません。
他にも図書館、古書店、友人知人から譲り受けるなど、様々な入手経路があります。
また最近はネット書店(ネット古書店も含む)も発達していますので、近くに大型書店の無い地方民でも本が入手しやすくなっています。
(ただし、実際に手にとってパラ見して購入できない分、イチかバチかの賭けになってしまうことも多々あるのですが…。)
 
2.の「新聞・雑誌」は意外とディープで面白い豆知識や雑学が手に入ることの多い“穴場”的なメディアです。
新聞などによっては歴史・文化関係の記事を定期的に載せてくれるところもありますし、何気ないコラムなどに“小説に使ったらおもしろそう”なマニアックな雑学がサラッと載っていることも結構あります。
ただし「いつ・どの面orどのページに」その情報が載るか分からないため、普段からアンテナを張っておかないと情報を取り逃がしやすいメディアでもあります。
 
3.の「ネット情報」はコストも少なくカンタンに情報検索ができる便利なメディアですが、サイトにより情報の信頼度がマチマチですので、それが「正確な情報なのかどうか」を見極める目が必要になります。
あと、検索ワードの選び方次第で表示されるサイトが変わってきますので、そんな「検索語セレクトのセンス」も必要になってきます。
 
4.の「映像資料」は“本”と違い映像付きですので「よりイメージしやすい」という長所があります。
特に「世界遺産」や「海外の絶景」を旅するような番組は、写真だけでは分からないスケール感や町の人々の息遣いなども画面を通して感じ取ることができます。
その一方で、一番組一番組が長かったりCMがはさまったりで時間をとられるということと、テロップ無しの音声だけの説明の場合に「どんな漢字で書くのか分からない」単語が出て来て困る、ということがあります。
あと結局、忘れてしまいそうな重要な情報は手書きでメモしなければならなかったりで手間がかかったりもします。
 
5.の「博物館・史料館・美術館」は歴史を調べたいなら便利な場所です。
たとえば日本の古代を知りたいなら、勾玉や土器など当時の人々が実際に身につけたり使ったりした装飾品・道具(←場所によってはレプリカ展示なこともありますが。)を自分の目で見ることができますし、西洋の絵画なども「当時の人々の眼に映っていた景色を“絵”という形で遺してある」と思えば、とても面白い資料になると思います。
 
それと、博物館などによっては展示物に関するプリントやパンフレットを無料で配布してくれている所もありますので、それを持ち帰って後で読むのもなかなか勉強になります。
あと、館内にある(ことが多い)「ミュージアム・ショップ」には中小規模の書店には無いようなディープな歴史・美術関連本が多く売っていたりしますので、そこも要注目です。
ただし、各博物館・史料館・美術館ごとに「写真撮影NG」「鉛筆以外の筆記用具禁止」などのルールがありますので、そこはよく注意しなければなりません。
 
6.の「現地取材」は、実在の場所を小説に出したり、もしくはモデルに使ったりしたいのであれば、とても有益な資料となります。
本やTV番組の映像などでは分からない、実際のその場の空気感や景色、雰囲気などを自分の眼で確かめられますので、小説の描写もしやすくなるかと思います。
 
ただし、よほど近隣でない限り、交通費などのお金がかかりますので、小説でお金を稼げるわけでもないアマチュアにはそうそうできないことではあります。
ただ、たとえば「友人や家族との旅行の行き先に、小説の舞台に使えそうな場所を候補にあげてみる」といった感じで「何かのついでに行ってみる」というのは、なかなか使える手段だったりします。
 
7.の「人の話」は、そもそもそういう知人がいなければ(もしくはそういう人に出会えなければ)話が聞けませんので少々難易度が高めです。
ただ、1の「本」や3の「ネット情報」とカブりますが、地域の伝承や自分の体験を本にしたりネットで発信したりしてくれている人もいますので、そういうものを探してみるのも一つの手かも知れません。
 
8.の「作者本人の実体験」は、「自分自身が人生で経験してきたアレコレを小説の中に活かす」ということと、「後で小説に使えるように様々な経験を積んでみる」ということです。
(ただし、小説に使えそうだからと言って犯罪経験や社会的にダメな経験を積むのはもちろんダメですよ。←当たり前なことですけど、一応書いておいます。)
 
たとえば部活動の経験やバイト経験などは、小説のキャラクターが部活をしたりバイトをしたりする時の描写で役立ちますし、「数学が苦手だったこと」や「ちょっとしたことで凹んだ」経験だって、キャラの性格設定などに活かそうと思えば活かせます。
 
「体育のハードルでコケてヒザから血を出した」失敗談だって、小説内で面白おかしく活かそうと思えば活かせますし、暗くツライ経験だって、小説内のキャラクターへの試練として描き、それを乗り越えさせれば、同じように苦しくツライ経験をしている人に勇気を与えることができるかも知れないのです。
そういう意味では、物書きというのは、自分のマイナス経験を小説内でプラスに転化できるとても幸せな仕事もしくは趣味であると言えます。
(まぁ、そうやって書いたものが実際に読者に受け入れられるかどうかは(文章力や技術にもよりますし)また別の話ということになってしまいますが…。)


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小説を書くためには、ある程度の知識が必要です。
 
その〝ある程度〟が〝どの程度〟になるのかは、オリジナル要素の割合や小説のジャンルによって変わってきますが、情景描写にせよ、人物の会話にせよ、アクションやバトルなどの〝動き〟のあるシーンにせよ、〝知識〟が無いと「どう書いていいのか」が分からず筆が止まる、ということが多々起こります。
 
とは言え、知識というのは一朝一夕でカンタンに身につくものではありません。
 
そもそも、まずはその知識と〝出会わなければ〟どんなに身につけたくても身につけようがありませんし、そんな知識との〝出会い〟のためには、まず、その知識の載っている本や雑誌やTV番組、映画などと〝出会わなければ〟なりません。
 
〝地元の図書館にある本〟などでしたら出会うのは比較的カンタンですが、中には〝1回だけしか放送しないテレビ番組〟や〝その日だけの新聞記事〟〝旅行先でたまたま立ち寄った本屋にあった本〟のように、その日・その時に出会えなければ「出会いを逃してしまう」というタイプの知識も存在します。
 
なので、大事なのは「普段から常に、自分の求める知識に対してアンテナを張っておく」ことです。
 
(新聞をとっている家なら)新聞にざっと目を通して、気になる記事があれば切り抜いて取っておいたり、TV欄を見て気になる番組があれば録画かリアルタイム視聴してみたり‥‥
(ちなみに新聞コラム(一面に載っている「編集手帳」だとか「余禄」だとか「天声人語」だとか‥)には結構オモシロ雑学が載っていることが多いです。神話のエピソード歴史的事実外国語の意味など、ファンタジー小説にも使えそうな知識も時々載っているので、コラムだけでもざっとチェックしておくのはオススメです。)
  
あるいは本屋の本棚にどんな本が並んでいるのか、自分のアンテナに引っかかりそうな本がないかどうかチェックする習慣をつけたり‥‥。
  
時には「実際詳しく読んでみたら、肝心な情報が書いてなかった」だとか「実際に視聴してみたら、思ってた内容と違ってた」というように、〝ハズレ〟を引いてしまうこともあるでしょう。
あるいは、隅から隅までチェックしても欲しい情報が1つもない、という〝くたびれもうけ〟なこともあるでしょう。
 
けれど、ハズレを引こうと、〝くたびれもうけ〟になろうと、それはそれで「どういう所にハズレがあり、どういう所にアタリがあるのか」という〝経験〟が積めるので、無意識のうちに「たくさんある情報の中から自分の欲しい情報を探し出す」というスキルを磨くことになり、後々の資料探しにも役立ってくると思います。
 
まぁ、とは言え、人間の記憶力には限界がありますので、そうして日頃から集めた知識の全てを記憶できるわけでも吸収できるわけでもありません。
一度は触れた情報であっても、時が経つにつれ曖昧になり、いざ使おうという時には「もう一度調べ直し」しなければならないこともあります。
 
しかし「何となく覚えている」程度の「うろ覚え」な記憶であっても、全く知識が無いよりは〝資料を調べる際の「とっかかり」〟になって役に立ちますし、〝覚えられないけれど後々役立ちそうな情報〟はメモ書きなりスクラップブックなり〝形〟で残して、その保管場所だけ覚えておけば良いのです。
 
実際自分も、そうして日頃から集めてきた新聞記事の切抜きや、DVDに焼いておいたTVの教養番組などに随分と助けられてきました。
(まぁ、中には保管場所を忘れたり、勝手に部屋を掃除されて場所を変えられてしまい、何処へ行ってしまったか全くわからない資料もあったりするのですが‥。資料は集めるだけでなく、適切な整理・保管も重要だと、切実に思います。)

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高校時代の宿題に、新聞のコラム(新聞の一面に載っている、天声人語とか余禄とか編集手帳とかいう名前のついた小さいコーナー。)を切り抜いてノートに貼り、要約と感想を書く、というものがありました。

毎日やるのはしんどくて、サボッたりもしてしまい、そのせいで後々数週間分まとめてやるハメになるなど、正直、当時はかなり嫌々やっていました。

でも今になって思うと、当時のその宿題が、現在の自分の文章力の基礎を作ってくれたように思えるのです。

コラム(特に一面に載っているもの)は、新聞社の中でも特に文章の上手い記者さんが担当する、と聞いていますし、実際未だに時々切り抜いてしまうくらい、名文が多いのです。

しかもコラムの中には歴史、文化、世界、社会情勢等々に関する雑学知識が含まれていることが多々あり、そういう意味でもとても勉強になります。

そんなコラムを「要約」することで、文章の「核心部分」はどこなのかを探る技術が身につき、同時にその核心に至るまでにどんな「前振り」があり、どんな風に文章を結ぶのか、といった文章の「構成」を学べるわけです。

その構成は時にとてもアクロバティックで、ミノタウロスの伝説(アリアドネの糸)から始まって、ギリシャ危機に触れ、EU政策の見直しの論議へと繋がり、そして最後は再びアリアドネの糸に戻って終わるなど、一見繋がりのないような事柄(ギリシャ神話と現代の世界情勢)同士が結びつき、複雑に相互作用し合って、ひとつのコラムを成していたりするのです。

こうした「複数の異なる要素を組み合わせて一つの文章のまとまりを作る」という技術は、当然、小説にも応用できます。

小説でも他の文章でも、自分の一番伝えたいこと、一番〝魅せたい〟部分を読み手に受け入れてもらうためには、ただダラダラと何の工夫も考えもなく文章を紡ぐのでは、たぶんダメです。

〝一番〟の部分が他の文章に埋もれてしまわぬよう、メリハリを工夫したり、理解してもらいやすいよう、その前段階で補足するような知識を仕込んでおいたり、話が本筋から逸れていかないよう、〝脇道〟となる文章やエピソードを大胆にカットしてみたり‥‥。

そうやって何を残し、何を削るのか、どんな順番や流れでストーリーを進めていくのかを考える時、コラムで培ったスキルが、自然と役に立っているように思うのです。

とは言え、毎日やるには少しばかりしんどいコラム要約&感想。
初心者の方はまず、ざっと読んでビビッと来たコラムを切り抜いてスクラップブックにして、後で何度か読み返す、ということから始めてみれば良いのではないかと思います。

ちなみに高校時代、国語の授業は古文だけでしたので、現代文の勉強と言えば、このコラムの宿題と、趣味の読書&創作活動(ノートに書いた小説を限られた友人に見せるだけ)&時々書く日記くらいなものでしたが(塾には行っていない。)、プロフィールの備考欄にもある通り、全国模試で最高偏差値80が獲れる程度には国語力が身についていました。

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HN(ハンドル・ネーム):
津籠睦月(つごもりむつき)
職業:
社会人(毎日PCを使う仕事。残業も休日出勤も普通にあります。)
趣味:
小説・HP制作、読書、猫と遊ぶこと。
好きな小説ジャンル:
ファンタジー、冒険、恋愛、青春、推理、濃い人間ドラマの展開するモノ。
備考:
漢検2級(準1以上は未受験)。国語の最高偏差値80(高2時点)。

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