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管理人がどうやってオンライン小説サイトを作っていったのか、その実体験によるノウハウや悪戦苦闘の日々をつづるWEB小説制作日記ブログです。 ちょっと変わった独自システム付きのネット小説サイトを運営しています。
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「小説投稿サイトでの活動」で個人的に1番重要だと思っている「メンタル面での備え(メンタル・マネジメント、モチベーションの管理)」に関する「まとめ」第3弾です
 
<第1・2弾はコチラ→投稿活動を始める前に準備しておくこと(1番大事なメンタル面での「備え」1)
 
毎度書いていることで恐縮ですが、このブログはあくまで「管理人本人にとって」役立ったものをまとめていますので、人によっては合わないものもあるかと思います。
 
そのことをご了承の上、参考程度にお読みください。
 

ポイントや順位とは別軸の目標を持つ
PVやブクマ数、ランキングの順位など「数値の目標」を持って投稿に挑む方はいらっしゃると思います。
 
それを悪いとは言いませんが…それだけを目標にしてしまうのは、メンタル的にとても危ういことです。
 
なぜなら、そういった数値は「他人」の行動により決まるもの。
 
作者当人がどれだけ努力しようと、時に「」や「めぐり合わせ」で駄目になってしまうものだからです。
 
前の記事にも書きましたが、「報われない努力」ほど精神にダメージを与えるものはありません。
 
なので「目標」には、そういった「成功するかどうかは他人次第」なものだけではなく、「自分の努力次第でどうにかなる」ものも持っておくべきなのです。
 
たとえば「○千字以上の物語を書く」「ちゃんと『完結』まで持っていく」「今まで書いたことのない分野にチャレンジして引き出しを増やす」etc…。
 
なるべくなら目標達成した時にそれが「自分の新しいスキル」に変わっているものだと、一石二鳥でさらに良いかと思います。
 
「できること」が増えたなら、自分で自分をちゃんと褒める
どんな人間も、最初からスラスラ小説を書き上げられるわけではありません。
 
設定作りで詰まったり、ストーリー展開で詰まったり、つじつま合わせに苦労したり、上手い表現が見つからずに筆が止まったり…
 
それぞれに「苦手」や「できないこと」があり、それらを何とか1つ1つ乗り越えながら、小説を完成させていくのではないでしょうか。
 
しかし、そんな途中途中の創作の苦悩は、読者の目には見えません
 
読者に見えるのは「できあがった小説」のみ。
 
作者が悩みに悩んで「ここのシーンはこうするしかない」とギリギリの選択をした箇所も、読者の目から見て特に面白くもインパクトも無ければ、軽く読み流されて終わりです。
 
「こんなに苦労して、苦悩して書き上げたんだから、それを認めて評価してくれ」と言ったところで、それは読者には関係のないこと。
 
読者は「創作にどれだけ労力を費やしたか」ではなく、ただその作品が「自分にとって面白いかどうか」で評価を下すのです。
 
しかし、だからと言って、作者までがその労力を軽く見る必要はありません
 
苦労や苦悩の末に、「それまで書けなかったこと」が書けるようになったなら、それは「すごい」ことです。
 
上手く書けずに筆が止まりそうになったシーンを、それでも何とか繋いで「完結」まで持っていけたなら、それは「よく頑張った」「えらい」ことなのです。
 
人間という生き物は、他人の努力や苦労にはあまり注目してくれません。
 
目を向けるとしたら、それは「成功者」の「過去の」努力の話。
 
「現在」必死に頑張っている人の苦労に褒め言葉を与えてくれる人など、滅多にいません。
 
しかし、それでも努力は努力。頑張りは頑張りです。
 
誰にも目を向けてもらえず、褒めてももらえないなら、せめて自分自身くらいは、その努力を認めて褒めてあげなければ、あまりにも報われないではないですか。
 
それに、自分自身の努力や頑張りを「こんなものに価値はない」と卑下するより「自分、頑張った!えらい、えらい!」と褒めてあげる方が、モチベーションは上がり、今後の創作にも良い影響を与えます。
 
「できなかったこと」が「できるようになった」なら、それはちゃんと自分で褒めてあげるべきです。
 
そうして1つ1つ自分の「成長」を実感できたなら、創作活動はもっと楽しく、充実したものになるはずです。
 


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小説投稿サイトでの活動」で個人的に1番重要だと思っている「メンタル面での備え(メンタル・マネジメント、モチベーションの管理)」に関する「まとめ」第2弾です
 
<第1弾はコチラ→投稿活動を始める前に準備しておくこと(1番大事なメンタル面での「備え」1)
 
毎度書いていることで恐縮ですが、このブログはあくまで「管理人本人にとって」役立ったものをまとめていますので、人によっては合わないものもあるかと思います。
 
そのことをご了承の上、参考程度にお読みください。
 
「人気がある=おもしろい」の思い込みから脱け出す
小説投稿サイトでは、その小説の「順位」が表示されるものが少なくありません。
 
自分の小説の順位に落ち込み、自分より高い順位の小説に嫉妬を抱く物書きさんも多いのではないでしょうか?
 
中には「どうして、あんな『おもしろくない』小説がランキングに載っているんだ?」という思いを抱かれている方もいらっしゃるでしょう。
 
しかし、その考え、そもそも根本からして間違っています
 
なぜなら「順位」とは、あくまで「人気」の指標であり、それは必ずしも小説のクオリティーや「おもしろさ」とは関係無いからです。
 
人気」は、どれだけ人を集められたか――すなわち「集客力」で決まります。
 
そして集客には、小説の質を高めるのとは「別の能力」が必要になるのです。
 
とある缶コーヒーが「缶の形(パッケージ)を変えただけで、売上が急激に上がった」という事例があります。
 
投稿小説にも「タイトルやあらすじを変えただけで、読者が増えた・順位が上がった」という事例が存在します。
 
(どちらも「中身」は変わらず「見かけ」が変わっただけです。…何と言うか、人って単純で哀しい生き物ですね…。)
 
「人気」を得るために必要なのは、そういった「イメージ戦略」「マーケティング能力」であって、「物語をおもしろく書く能力」とは別物なのです。
 
人気が無いからと言って、その小説が「おもしろくない」とは限らず、逆に人気のある小説が「おもしろい」とも限りません。
 
残念ながら、現状、小説投稿サイトは「そういう仕組み」になってしまっているのです。
 
逆に言えば、それゆえに「人気が出ない」からと言って凹む必要は全く無いのです。
 
それは単に「集客のための能力(いわば商才のようなもの)」が足りないだけで、読まれさえすれば、その小説の価値に気づいてもらえるかも知れないのですから。
 
(…もっとも、その「集客力が無い小説は、どんなに面白くても読んでもらえない」ことが問題なわけですが…。そこは自分もいろいろ試行錯誤していますが、未だ有効な問題解決策を見出せていないのが現状です。)
 
<関連記事(別サイト:note)> 
自分にとっての「好き」を見失わない
上の「『人気がある=おもしろい』の思い込みから脱け出す」とも関連することなのですが…
 
ランキングに惑わされ、何とか人気を得ようと、ランク上位の作品の「真似」をしようとする方、結構いらっしゃるのではないかと思います。
 
しかし、人には「書ける物語」と「書けない物語」があります。
 
そもそも「何を面白いと感じるか」は人それぞれで、ランク上位の作品を「おもしろくない」と感じる方も多くいらっしゃることでしょう。
 
(そもそも「ランキング1位」も結局は全体の何パーセント(~何十パーセント)かに過ぎない(100%支持されているわけではない)という事実、皆さま気づいていらっしゃいますよね?)
 
参考にしようとしている「ランク上位作品」が、「自分にとっても面白く、心からそういう作品が書きたいと思っている」なら良いのですが…
 
そうでないのだとしたら…それを真似るのは、とんでもない苦行のはずです。
 
どんな小説も、書き上げるためには「それなりの時間」「それなりの手間」「それなりの労力」が必要です。
 
それを「好きでも何でもない物語」のために消費するのは、クリエイターにとって「苦痛以外の何ものでもない」のではないでしょうか?
 
そもそも「おもしろくない」と思っている内容を、「おもしろく」書くことは可能なのでしょうか?
 
(中にはそういう器用な方もいらっしゃるのかも知れませんが…)
 
「おもしろくない」物語を、何とか書き上げようと頭をひねるより、自分が本当に「おもしろい」と思える物語に全神経を注ぎ込む方が、よほど良い作品が出来ると思うのは、自分だけでしょうか?
 
どんなに真似ようとしたところで、書ける小説は書けますし、書けない小説は書けません。
 
そもそも完全に真似てしまっては「盗作」ですし、そうでなくても「二番煎じ」が好まれない可能性もあります。
 
それに、たとえランク上位作品と同じ属性・同じジャンルの作品を高クオリティーで書けたとしても、それが人気を獲れるとは限りません
 
なぜなら、上でも書いたように、小説の「人気」は「内容」ではなく「集客力」で決まるからです。
 
集客には「人を集める能力」の他、「」も大きく関わってきます。
 
おそらく、全く同じ作品だったとしても、タイミングや投稿先によって、人気に大きな差が出てしまうこともあるのではないでしょうか。
 
(「流行」は時代の流れによって移り変わるものですし、時間帯やサイトによって「読者層」は変化します。)
 
「こういう部分が支持されているのだろう」と思って真似たその要素・そのテクニックが、本当に読者の支持を得ているのかどうかすら、よく分からない(ただ運が良かっただけなのかも知れない)――それが、小説投稿サイトの現実なのです。
 
自分の得意でもない、おもしろいとも感じていない小説を書いた挙句、それが報われなかった場合、その精神的ダメージは量り知れません。
 
なので物書きは「自分にとっての好き」「自分にとっての面白い」を見失わないことが大切だと、個人的に思っています。
 
人の好みは十人十色。「あなた」と同じものを「好き」「おもしろい」と思ってくれる読者は、どこかに必ず存在します
 
ただ、そんな読者と作者を結びつける「マッチング」が、現在の小説投稿サイトでは充分に機能していないだけなのです。
 
自分は現在、個人的にそこの問題を解決すべく「Web小説の検索の仕方・され方」を研究しています。
 
<関連記事(別サイト:note):小説の見つけ方・見つけられ方(web小説の検索方法研究)|もくじ
 
研究したからと言って、小説投稿サイトの問題が「今すぐにどうにかなる」というものでもないでしょうが…「本当に面白い小説は、自分の手で探さなければ見つからない」という事実に、1人でも多くの人が気づいてくれることが重要だと思っていますので。
 


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小説投稿サイトでの活動」を始めようという時…必要なことはいろいろありますが、個人的に1番大切だと思っていることがあります。
 
それは「メンタル面での備えをしておくこと」です。
 
ビジネスマンでもスポーツ選手でも、一流の方は結構な確率でやっている、いわゆる「メンタル・マネジメント」や「モチベーションの管理」のことなのですが…
 
皆さん、ポイント戦略や「小説の書き方」については調べても、これを用意している方は意外と少ないように思います。
 
しかし、おそらく投稿活動を続けていく上で一番の鍵となってくるのは、この「メンタル」なのではないかと思うのです。
 
どんなに優れた小説のアイディアがあっても、精神が折れたり、モチベーションが下がってしまっては、書き続けることができません。
 
そして小説投稿サイトというものは、頑張ったからと言って、その努力が必ず報われるような「構造」や「仕組み」にはなっていないのです。
 
報われない努力は、人の精神を蝕みます。しかし、小説投稿サイトには、作者に対する精神的フォローは存在しません。
 
「楽しい趣味」のはずの創作活動で、精神を病み、人生や命に関わる事態に陥るというのは、絶対にあってはならないことです。 
 
なので、今回は「物書きのメンタルを守るため、実際に投稿活動を始める前に『知っておくべきこと』」をまとめていきます。
 
毎度書いていることで恐縮ですが、このブログはあくまで「管理人本人にとって」役立ったものをまとめていますので、人によっては合わないものもあるかと思います。
 
そのことをご了承の上、参考程度にお読みください。
 
今回も長くなりそうなので、分割して掲載していきます。
 
【追記:2022/5/29】関連記事を2件追加しました。
 
読者の評価の「気まぐれさ」を知っておく
読者の「感想」や「コメント」に一喜一憂して、精神が不安定になるという話は、よく聞きます。
 
そういう方はおそらく、読者の評価や意見を、まるっとそのまま「鵜呑み」にしていらっしゃるのではないでしょうか?
 
しかし、人の考えは十人十色。1人の読者がダメだと言ったからと言って、他の読者もダメと言うとは限りません。
 
そもそも読者の評価というものは、その読者の「好み」や「読書歴」「理解力」「その時の気分」など、様々なものに左右されています
 
(そして、ほとんどの読者はそのこと自体、気づいていないかと思われます。中には自分の意見を「絶対のもの」と信じて疑わない方もいるのではないかと…。)
 
読者の評価が「何」によって構成されているのかを理解し、鵜呑みにするでもなく、かと言って全否定するでもなく、一定の距離を置いて冷静に受け止めるのが、メンタルを維持する上で大切なのではないでしょうか。
 
<関連記事(別サイト:note)> 
時には、感想や意見どころではない「誹謗中傷」が来てしまう可能性もゼロではないわけですが…
 
他者を中傷・侮辱する行為は、大概の投稿サイトではガイドラインで禁止されています。
 
また、近年は「侮辱罪(刑法231条)」や「名誉毀損罪(刑法230条)」の厳罰化も話題になっていますので、その辺りの知識をちょこっと心に留めておかれると良いかも知れません。
 
小説投稿サイトの評価の仕組みを知っておく
小説投稿サイトには、様々な評価システムがあります。
 
こういったシステムの「星の数」や「ポイント数」に一喜一憂してメンタルを崩す方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 
しかし、こういった評価システムも「絶対的に正しいもの」ではありません。
 
「数字は嘘をつかない」としても、「どの数字を切り取るか」により、数字の持つ「意味」が変わってくるからです(詳しくは下部関連記事にて)。
 
そもそも、その数値を左右する「人」の行動が「気まぐれ」なのですから、数値だけで小説の質を判断することなどできません。
 
(サイトによっては、同じ☆の数の評価を乱発するユーザーが、問題になっていたりしますし…(←他人様の記事で読んだだけですので、真偽のほどは検証できていません。ただ、やたらと☆1評価が多いサイトなら、実際に見たことがあります)。)
 
数値はあくまで「参考」であり「目安」です。
 
小説の質を上げたからと言って必ず上がるようなものでも、考察記事の戦略を真面目にやったからと言って上がるようなものでもありません。
 
(そこには「運」や「流行(時代の流れ)」も大きく関わって来ますので。)
 
それを鵜呑みにすることなく、「この数値はどうやって出たものなんだろう?」を、まず考えた方が良いでしょう。
 
<関連記事(同ブログ過去記事)> 


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自分の書いた小説に感想をもらえるのは嬉しいことです。
 
ですが、それが必ずしも肯定的な意見やポジティブな感想ばかりとは限りません。
 
否定的な感想ネガティブなコメントを読んでしまうと、心が凹んだりモチベーションが下がったりして、下手をすると小説を書き続けようという気すら起こらなくなってしまうかも知れません。
 
なので、今回はそんなネガティブな意見をもらった時の心の持ちようについて書いていきたいと思います。
 
とは言え、これもあくまで管理人が個人的に心がけていることであって、万人に有効なものかどうかは分かりません。
 
あくまで数多くある対処例の一例として参考程度にお読みください。
「そもそも発展途上なので仕方ない」理論
書いた小説に対して「つまらない」「下手クソ」などと否定的な意見が来た時……それだけで凹んでしまったりしていませんか?
 
でも、よく考えてみてください。
よっぽどの天才でない限り、誰だって最初のうちは小説の基本も書き方も、自分のスタイルさえ分からず手探りで創作を始めるものです。
 
それはもちろん、最初から傑作を書ける人もいるでしょう。
でも、数をこなして少しずつステップアップしていく大器晩成型の人だっているはずです。
自分がどちらのタイプなのかは、やってみなければ分かりません。
 
今が「下手」でも、だんだんと技術を磨いていって、将来「上手く」なれば良いのです。
 
プロ作家ならすぐにでも「売れる」傑作を出さなければいけないというプレッシャーがあるでしょうが、アマチュアのWeb小説家にそんなプレッシャーも期限もありません。
本人に続ける意思がある限り、いつまでだって、何歳までだって小説が書き続けられるのです。
 
そもそも、そんなに簡単に万人をうならせられる傑作を書けるようなら、今現在プロとして活躍している作家さん方の立つ瀬が無いと思うので……。
 
今のこの出版不況の世の中、プロの作家さんでさえAmazo〇のレビューで酷評されることもあり、ベストセラーと騒がれた本も、ちょっとすればブック〇フに大量に出回っていたりで、何かとキビシイ時代です。
 
ましてアマチュアのWeb小説家にネガティブ意見が来るなんて「当たり前だし、仕方がないよな」と、最初からある程度の諦めを持っていた方が、気がラクになるかと思うのです。
 
「やってみたら意外な才能を発揮して皆から大絶賛されチヤホヤされる」というのは誰しも抱きがちな夢で妄想ですが(そして実際にそういう人も世の中にはいるのでしょうが)、あまり過大な幻想を抱き過ぎると裏切られた時のショックが大き過ぎてついていけない、というのは、どんな仕事にも共通した「お約束」だと思いますので、そこはあまり夢を見過ぎず、ある程度シビアに考えていった方が良いと思うのです。
  
技術でなく好みの問題でケチをつけられることもある
いただいた批判や否定的な意見が小説の「技術」に関したものなら、今後の努力次第で改善のしようもあります。
しかし、どうにもできないネガティブ意見も中にはあります。
 
それは、小説の「好み」に関する意見です。
 
言うまでもないことですが、人にはそれぞれ好みがあり、それは十人十色に一人一人違っています。
ハッピーエンドが好きな人もいれば、切ないバッドエンドが好きな人もいるでしょう。
ツンデレ女子が好きな人もいれば、一途で従順なおとなしい女の子が好きな人もいるでしょう。
 
そしてそんな作者と読者の「好み」の違いにより批判が生まれることもあります。
 
作者は主人公をヒロインAとくっつけて終わらせたが、読者の一人はヒロインBの方とくっついて欲しかった……等。
 
もちろん「ヒロインAよりヒロインBの方が良かった」という意見があまりにも多ければ、今後の作品ではそのニーズを反映させていくこともできるでしょう。
 
ただ、読者の好みが十人十色な以上、全ての読者のニーズに応えていくのは現実問題不可能です。
どちらかを立たせれば、どちらかが立たない――結局のところ作者は複数ある選択肢のうちから何かを選びとらなければいけないわけで、そうすると選ばれなかった選択肢を推していた読者の不満は必ず出てくるわけです。
 
もちろん作者は、“一人でも多くの読者が納得できる結末”を書けるよう努力していることでしょう。
でもそれでも、作者と読者が“感性も好みも違う別の人間”である以上、どうにもできない部分はあると思います。
最大限の努力をして、それでもダメなら、そこはもう、やはり諦める他ないと思うのです。
 
相手を傷つけたいだけの言葉を無理に受け止める必要は無い
ネガティブなコメントの中には、至極真っ当な批判もあれば、時に「相手を攻撃したいだけ」の罵倒の言葉もあるかも知れません。
 
感情的にこちらを攻撃し・傷つけようとする言葉の数々を、こちらも感情で受けてしまえば、たぶん、ただ傷つくばかりで良いことはありません。
 
そこは冷静に、理性的に、時に他人事のように一歩引いた場所からサラッと読んで、あまり気にしないことだと思います。
 
そもそも作品に不満を持つことと、それでその創り手を攻撃することとは全くの別問題で、その作品が嫌いだからと言って、それが相手を傷つけて良い理由にはなりません
 
クレームをつけるにしても「この作品のここが好みに合わなかった。もっとここをこうしてくれれば良かったのに」などと創り手が改善策を講じやすい“意見”として冷静に伝えることも可能なはずなのに、それをせずに感情に任せて攻撃的な言葉を選ぶのは、単純に「気に入らないからクレームついでに作者を傷つけてやろう」という、その人の人間性あるいは精神的成熟度の問題です。
 
(ひょっとするとクレーマーさん本人もそのあたり、無自覚なのかも分かりませんが…。)
 
“意見”ならば受け止める価値はあるかも知れませんが、“意見”の度を越した“攻撃”の部分までを受け入れる必要は無いと思うのです。
 
…まぁ、ひょっとするとそんな感情的な罵倒の裏にも「この作者に構って欲しい」「寂しい」「生きるのがツライ」などといった複雑な心の叫びが隠れているのかも知れませんが、見た目にただの暴言でしかないなら、作者はそんな裏事情に気づきようもありませんし、重く受け止め過ぎるとこちらが精神的に参っていくだけなので、「どうにもできない」というのが正直なところだと思います。
 
「下手だから書いちゃいけない」なんて法は無い
当たり前な話ではあるのですが、日本には(と言うか、たぶん世界中のどの国でも)「小説を書くのが下手な人は小説を発表してはいけません」という法律はありません。
むしろ「表現の自由」というものがありますので、サーバーさんの規定や小説投稿サイトさんのガイドラインや公序良俗等にひっかからない限りは自由に小説を発表して良いのです。
 
だから、もし万が一「小説書くのやめろ」などというご意見をいただいたとしても、それに従う義理も無ければ法的根拠も無いわけです。
 
それはもちろん「つまらない小説で時間を無駄にした」という方がいるとしたら、そこはまぁ申し訳ないなぁ…という感じではありますが、ソレはソレ・コレはコレの別問題です。
 
読者さんの不満の大元の原因は、現状の力不足だったり、小説の内容が読者さんの好みのものかどうか「あらすじ」や「タイトル」等で示しきれていなかったというナビゲーション的な問題だったりすると思うので、それはそれで改善策を講じるとして、「小説を書くことを続けるか・やめるか」は純粋にその作者個人の自由意思で決めるべき問題ですから。
 
「不快だからその趣味をやめろ」なんて強要する権利は誰にも無いはずですし、人間の尊厳に関わる人権問題になってしまいますからね。
 
愛の反対は無関心だから、批判の裏には期待がある…かも。
マーケティングにおいて一番恐いのは、実は「声を上げて批判する顧客」より「声を出さず黙って離れて行く顧客」だと思うのです。
 
否定的なものでも「意見」があれば、改善策を見出すヒントになり得ますが、顧客が黙って離れて行く場合は「何が悪いのか」その理由を知ることすら難しいのですから。
 
さらに言えば「愛の反対は無関心」という言葉があるように、批判の陰には「期待」が潜んでいる可能性があります。
 
人は、何とも思っていないモノのためにわざわざ労力を払ったりはしません。
わざわざ文字を打って送信して批判の意見を寄越すということは、そこに何らかの感情があるということです。
 
それが「怒り」や「失望」にしろ、そこに至るまでには「面白いと思って期待していたのに裏切られた」「もっと良い結末だと思っていたのに…」など何らかの「期待」があった可能性があります。
 
ならば、それに対する心のスタンスは「今回は力不足でゴメン。次からは期待に応えられるよう全力で頑張るから!」で良いと思うのです。
 
まぁ、実際には期待も何も無い…どころか、ただの暇つぶしの嫌がらせ等の可能性も無くは無いと思いますが、「期待されているからこその愛のムチ!」と思い込んでいた方が作者的には幸せですし、モチベーションも維持できると思いますので。
いずれにせよ、ネガティブな意見が来たからと言って、そう過度に落ち込まず、未来への糧にしていくことが重要なのではないかと、自分は思っています。
 
あと、自分は個人的にですが、ネガティブなご意見も(もちろんポジティブなご意見も)とりあえずは保存しておこうと思っています。
 
スヌーピー(ピーナッツ)の作者であるチャールズ・M・シュルツさんも、生涯に2通だけ来た自分の作品への批判のお手紙を、きっちり保存して、それが現在博物館で展示されている……というのを以前テレビで見たことがあります。
(ややうろ覚えなので、何か間違っていたらスミマセン。) 
それが何となく、すごく印象に残っているので…。
 
まぁ、スヌーピー・ファン目線では感動話でも、その手紙を書いた本人たちからしたら(そしてその手紙の内容によっては)、自分の黒歴史が数十年(?)の時を経て衆目に晒されているということになるのかも知れませんけど…。

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プロにせよアマチュアにせよ、物書きの世界には数多くの競争相手がひしめいているわけで、そんなライバルたちに嫉妬したり、劣等感に苛まれたりして自分を見失ってしまうことも、時にはあると思います。
 
そんなマイナス感情も「うぉー!いつかアイツを超えてやるー!」という熱意やモチベーションに変換できるなら、そう悪いものではないと思うのですが、嫉妬に目が眩んで読者のニーズや市場の分析が正常にできなくなったり、過剰に卑屈になって自分の作品に対するモチベーションが下がってしまったりするのは、あまりよろしくありません。
 
なので、冷静に穏やかに快適な精神状態で執筆活動を続けていくためには、その辺の嫉妬心に対するメンタルのコントロールも重要になってくると思うのです。
 
…で、具体的にどうやってそんなメンタル管理をしていくのか、ですが…
 
まずは、ぼんやりとでも自分の精神状態を把握することが第一だと思います。
 
「自分が特定の誰かに対して嫉妬心を覚えている」あるいは嫉妬とまでは行かなくても「何らかのわだかまりを抱えている」という事実を、自分自身がまず把握することです。
 
その嫉妬心さえ無意識の無自覚で、そんな無意識状態のまま何となく「コイツの作品、何か気に食わない」「何でコレが人気なのか理解できない」などと思っていると、“大事なもの”を見逃しかねません。
 
“大事なもの”――それはすなわち、嫉妬の――自分にはなくて、相手は持っている何か、のことです。
 
それは人気かも知れませんし、かも知れませんし、実力かも知れません。
 
自分には無いソレを相手が普通に持っているからこそ、悔しいし嫉妬を覚えるのです。
 
そしてその事実を――自分に何が足りないのか、嫉妬の源は何なのかをきちんと把握できない無意識状態のままでは、ただボンヤリした嫉妬心のみがずっと心に残り続け、苦しみが長引きます。
 
その苦しみから脱するにはどうすれば良いのか…それは冷静な分析と、そこから導き出された答えに基づく努力、だと自分は思っています。
 
たとえば、悔しいと思うほどに面白い作品に出会ってしまった時、その面白さが何から来ているのか――ストーリー構成なのか、キャラクターの魅力なのか、台詞回しなのか、斬新な設定・アイディアなのか等々、冷静に分析し、それを自分の作品にも活かせないかと考えてみます。
 
(もちろんパクリは駄目ですよ。大事なのは“面白さのエッセンス”を攫み取ることです。)
 
運良くとんとん拍子に人気作家に上りつめた人がいて悔しければ、その人が実際どんな風にその成功をつかんでいったのか、その過去(どんなサイトに投稿して、人気を得るためにどんな工夫をしていたのか等々)を調べて自分も同じような形で成功が攫めないかと考えてみます。
 
つまりは「ただ悔しがって終わり」ではなく、まして「相手を貶めてやろう」だなんて変なことにエネルギーを使うのでもなく、若手の職人がベテランから技術を目で盗むように、「相手の成功から何かを盗み取ってやろう」という心意気を持てれば良いと思うのです。
 
そうして冷静に分析を始めると、嫉妬を覚えていたはずの相手が、いつの間にか“タダの分析材料”あるいは“自分をスキルアップさせるためのテキスト”的な存在に変わっていて、嫉妬も何も感じなくなることがあります。
 
あるいは分析して得た結果を元に、自分の技術を磨くのでいっぱいいっぱいになってしまって、嫉妬どころではなくなることがあります。
 
あるいは、分析することで逆に相手がどれほどの努力をしてきたのかに気づかされて、嫉妬というよりある種の敬意に変わることすらあります。
 
何にせよ、ただうすらぼんやりと相手に嫉妬して苦しんでいるよりは、だいぶ生産的自分のためになると思うのですが、どうでしょう。
 
あと、個人的見解ですが、競合する他者はいないよりは、むしろ「いた方が逆にためになる」こともあると思うのです。
 
それは「ライバルと競い合うことで、より自分を高められる」などという少年マンガ的理想論とはちょっと違います。
 
それよりももっと打算的で現実的な効果として「ライバルが自分の所にお客を運んで来てくれるかも知れない」からです。
 
たとえば小説だのラノベだのマンガだのアニメだのと言っても、ジャンルやカテゴリーは事細かく分かれていて、人気のジャンルもあれば不人気の過疎ジャンルもありますよね?
 
もし自分の書きたいものがそんな過疎ジャンルだったとしたら、まず読者自体がそのジャンルに寄りついてくれなくて、自分の作品を読んで欲しくても、「まずそもそも人がいない」という状態になっている可能性があります。
 
逆に人気のあるジャンル(カテゴリー)なら人がたくさん来てくれる上「この作品が面白かったから、同じジャンルの別作品も読んでみよう」と他作品から自分のところへ流れて来てくれる可能性があるのです。
 
無料のWeb小説は書店で売っている書籍とは違い「予算的に、この本を買ったら別の本は買えないな」という風にお客を奪い合っているわけではありません。
 
読者の時間さえあれば、どんどん別の作品に流れて来てくれる可能性があるのです。
 
そしてそんな読者を自分のいるジャンル(カテゴリー)に呼び込んで来てくれる「呼び込み宣伝部隊」として、優秀な作家がそれなりの数そろっていることは、大きなメリットとなります。
 
…まぁ、多過ぎても埋もれてしまって大変なので、“それなりの数”いてくれるのが丁度良いのですが、そうそう上手くは行きませんよね…。あと自分の投稿しているサイト(あるいは登録しているサーチ・サイト)が、同ジャンル(カテゴリー)の別作品からの流入がしやすいシステムになっているかどうかも問題ですが。
 
自分の作品が最初だろうと、他作品からの流入であろうと、いざ自分の作品に読者が来てくれた時、その読者をガッチリつかまえられるだけの魅力が自分の作品にあれば良いのです。
 
ライバルがどれだけいても、あるいは逆にいなくても、結局最後は自分との闘い、自分の作品のクオリティーを最大限おもしろく魅力的に高めることが大切であることに変わりはありません。
 
優秀なライバルも、嫉妬心も、上手く利用して自分の糧にできるくらいの強かさがあった方が、この厳しい競争社会を生き抜いていく上で有利だと思うのですが、いかがでしょうか。

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HN(ハンドル・ネーム):
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職業:
社会人(毎日PCを使う仕事。残業も休日出勤も普通にあります。)
趣味:
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好きな小説ジャンル:
ファンタジー、冒険、恋愛、青春、推理、濃い人間ドラマの展開するモノ。
備考:
漢検2級(準1以上は未受験)。国語の最高偏差値80(高2時点)。

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