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管理人がどうやってオンライン小説サイトを作っていったのか、その実体験によるノウハウや悪戦苦闘の日々をつづるWEB小説制作日記ブログです。 ちょっと変わった独自システム付きのネット小説サイトを運営しています。
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ネット小説を書く理由動機モチベーションの源は、人それぞれ違うと思います。
 
小説家として人気を得たい、多くの人から評価されたい、多くの人に「読まれる」小説を書きたい、という想いからネット小説を書いている人も、もちろんいることでしょう。
 
他者からの評価や承認はモチベーションの源になりやすいですし、それを励みに執筆を続けていくのは、もちろん良いことだと思います。
 
ただ、それを小説を書くモチベーションの“核”――小説を書く“理由”や“意味”の、最も中心にある根幹のモノとして位置づけてしまうのは危険です。
なぜなら、他人の心は自分の思い通りにはできないから――どんなに一生懸命に執筆して、その小説の出来栄えが客観的に見て素晴らしいものだったとしても、それが必ずしも評価されるとは限らないからです。
 
読者やユーザーの目線で考えてみれば分かることかも知れませんが、読者やユーザーは必ずしも小説や商品を“クオリティー”によって評価するわけではありません。
たとえクオリティー(文章の巧さや構成力、台詞回しや言葉遣いのセンスなど)が他と比べて低くても「このキャラが好み!」だとか「このカップリングが萌え!」だとか「このシチュエーションがツボ!」だとか、何か1つ、自分の心の琴線にド直球で触れてくるモノがあれば、好きになってしまったりするものです。
逆に、たとえクオリティーが高くても「萌え」たり「燃え」たりできる要素が無ければ「うん。まぁ面白かった」とサラッと流されて終わり、“好き”になってもらったり“ファン”になってはもらえない、という可能性も大いにあります。
 
つまり人気が上がるかどうかは「自分の作品が、自分の作品を読んでくれた読者の“ツボ”にどれだけハマれるか」ということでもあるのです。
そしてそれは「作者の趣味嗜好が、どれだけ多くの読者と共通したメジャーな趣味嗜好なのか」という元々の属性や、「自分と趣味嗜好を同じくする読者が、どれだけ自分の作品と出会ってくれるか」という運・確率に左右される問題でもあるのです。

(もちろん、そんな趣味嗜好やツボの違いさえ覆してしまえるほどのクオリティーというものも世の中には存在するのでしょうが、アマチュアなネット小説家を想定しているので、その辺りは今回は脇に置いておきます。)
 
世の中、どれほどニッチな市場だとしても、需要と供給が上手くマッチングしていけば市場として上手く成り立っていけるものです。
しかし、その「ニーズのある所に上手く商品をアピールしていく」ということが、プロのセールスマンさんや広告代理店さんをも悩ませているであろう最大の難点だったりするのです。
(だから昨今の世の中は「分かりやすく大きな需要を見込める」ものにばかり供給が集中して、似たようなジャンルばかりが溢れかえる結果になっているのかも知れませんね…。)
 
だから、今現在自分の作品の「数字が伸びない」「評価が伸びない」からと言って、必ずしも落ち込む必要は無いのです。
それはただ単純に「あなたの作品のファンとなるべき読者が、まだあなたの作品と出会っていない」だけかも知れないからです。
(もちろんそうではなく単純に作品のクオリティーが低い場合もありますので、自作品を省みて、改善点を見つけられるなら直した方が良いですし、対策が取れるなら取った方が良いと思いますが。)
 
まぁ、それを置いておいたとしても、たとえ今後どんな人気作家になる人だとしても「始まりが0(ゼロ)スタート」であることは当たり前ですし、数字が低いうちはその数字だけを見て「こんなに数字が低いんじゃ、きっとつまらないんだろう」と去っていく人もいますので、あまり数字によってモチベーションを左右されない方が自身のためかと思います。
 
…で、ここからが本題なのですが――だったら何をモチベーションの核に据えたら良いのか……自分の場合それは「小説を書くこと自体が楽しい」という気持ちです。
やはり「それ自体が楽しい」ということは、それを続けるための最大の理由になりますし、自然とモチベーションが湧いてきます。
 
後は、その気持ちを忘れないようにすることです。
数字が伸びなかったり、評価が悪かったりすることに凹んで「こんな小説、書いても何にもならない」などと自分で自分の作品を否定してしまったり、小説を書くこと自体の楽しさを忘れてしまったりしないよう、常に書くことの“楽しさ”を意識し続けることです。
 
そして作者が心から“楽しんで”書いていけば、それは小説自体にも影響を与え、クオリティーを上げてくれるように思うのです。
「どうせ駄目だ」とか、変に萎縮して書くよりも、のびのびと楽しんで書いた方が、大胆で思いきった場面や描写を入れられたり、自分なりの「萌え」や「燃え」が入れられるような気がするので。
 
それと自分なりに心がけていることが、もう1つ。
それは訪問者数やページ・ビュー数として表れる“数字”を、ただの“数字”として見ないこと、です。
ただの数字の羅列だと思えば、その大小や伸び方だけで一喜一憂してしまいますが、“それ”はネットの海の向こうにいる“誰か”――ひとりの人間が、パソコンやスマホや諸々の端末を使って自分の作品に“触れて”くれたことの結果なのです。
 
たとえ一人だって、二人だって、広い広いネットの海の中で自分の作品に辿り着いてくれて、読んでくれて、そしてもし何かを感じてもらえたなら、それはきっと“意味”のあることではないでしょうか。
 
実際、管理人の運営するファンタジー小説サイト「言ノ葉ノ森」など、最初の頃はほとんどカウンターが伸びませんでしたが、何となくリピーターさんがいる気配(←まだ小説検索サイトさん等に登録していないにも関わらず数週間おきに訪問してくださる方がいらしたので「これは偶然辿り着いてくれたユーザーさんがリピートしてくれているに違いない」と思って)に「一人でもこの小説を楽しんでくれている読者さんがいるなら、その人のためだけにでもこの小説を完結させよう!」と意欲が湧いてきたものです。

(実際、サイト開設当初から連載していた「花咲く夜に君の名を呼ぶ」と「夢見の島の眠れる女神」は、時間はかかったものの両方ともちゃんと完結できましたし。)

まぁ、管理人は“誰が”サイト(あるいはページ)を訪問してくれたかを知ることはできませんし、たまたま検索で引っかかって訪問はしたものの、一見しただけで去っていってしまった方の数字が残っているだけかも知れません。
でも、何となく似たような周期で訪問してくださっている方がいると「リピーターさんかな」と思ったりしますし、その気配を感じたり想像したりするだけで、やる気が湧いてきたりもします。
まぁ、それが単なる勘違いや妄想だったとしても、結果として作者のモチベーションupにつながるなら結果オーライで、それはそれで良いのではないかとも思っています。

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小説執筆中、「今書いてるコレって、ちゃんと面白いものになってるんだろうか?」などと、ふいに自分の実力や作品の出来に不安を感じて筆が止まるーーそんな経験をしたことのある方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
 
自分自身に対するネガティブ思考はモチベーション低下の大きな要因となります。
そして執筆中のモチベーション低下は、下手をするとスランプにもつながり、連載の続行や物語の完結を危うくする〝深刻な危機〟です。
 
自分自身の実力や自作品のクオリティーを疑問視すること自体は、スキルの向上や作品の改善にもつながりますので、悪いことではありません。
ただ〝それ〟をするタイミングが重要なのです。
 
小説に限らずあらゆる分野で言えることだと思いますが、ネガティブ思考に陥り、自分自身を卑下し、精神的に萎縮した状態では〝ベストなパフォーマンス〟は引き出せません。
むしろ自分に自信を持ち、気分的に〝ノリノリ〟な状態の方が良いものが書ける、という人の方が多いのではないでしょうか。
 
例えば面接やプレゼンテーションなどでも、自信に満ちた話し方か、自信の無さそうな話し方かによって、内容が同じでも受け手の印象が変わってくるように、思い切り良く勢いのある文章というものは、読者に〝より良い〟印象を与える可能性があります。
 
なので「執筆中には〝ポジティブ・シンキング〟でいることが大事」だと自分は思っているのです。
 
例えば、今の実力がド下手クソであろうと、読者様から酷評をもらって凹んでいようと、そんな諸々のネガティブなことは〝執筆中には〟一旦全て忘れる、もしくは脇に置いて見ないことにするのです。
そして「小説を書くのが好きだー!」という気持ちだとか「この小説で読者の皆をあっと言わせてやるんだー!」だとか、過去にいただいた好意的な評価だとか、そういうポジティブなモノたちで心を満たして、気分を〝アゲて〟いくのです。
 
あるいは〝いつかの未来で沢山の人々から賞賛されている自分の姿〟や〝ネットの海の向こう側で自分の作品を読んでくれている誰かの喜んでいる顔〟を想像するのも良いかも知れません。
実際にはそんなものは存在しないのかも分かりませんが〝想像するだけならタダ〟なのです。
自分の作品がボロクソに言われている未来を想像して頑張れる人というのはそうそういないでしょうし、例えそれが妄想と呼ばれるようなものだとしても、そんなお金もかからずにできるラクで楽しい頭脳労働だけでモチベーションがアップするとしたら、こんなにコスト・パフォーマンスの良いものはそうはないと思います。
 
もちろん、そんな〝妄想〟を執筆の終わった後もずっと引きずっていては〝ヘンな勘違いをした天狗〟になりかねませんので、執筆後は冷静になって、むしろネガティブなくらいの厳しい目で作品を見つめ直し〝推敲〟していくことも重要です。
 
大事なのは、必要に応じてポジとネガを切り替えていくことなのです。
 
とは言え、人間の心理というものは、そんな風にスイッチを切り替えるようにカンタンには切り替えられないかも知れません。
性格的にどうしてもネガティブなことを考えがちな人もいれば、言われなくても最初からポジティブなことしか考えていない人もいるでしょう。
 
ただ、そんな人でも「今は〝ポジティブ〟が必要な時だ!」などと意識するだけで何かが違ってくると思うのです。
‥ということで、もしもこの先、モチベーションが下がって小説が書けなくなってしまうことがあったなら、自分の心がネガティブなことで満たされてしまっていないか、見つめ直してみてはいかがでしょうか。
そしてもしそうであったなら、自分が小説を書き始めようとした時の最初の気持ちだとか、自作品や自分の作ったキャラクターたちへの愛だとか、様々な〝ポジティブ〟を思い出してみてはいかがでしょうか。
少しはモチベーションの回復に役立つかも知れません。


(今回、記事の内容が多少、自作品「夢の降る島(第1話「夢見の島の眠れる女神」)」の本編内容と被っていると言うか、ある意味、焼き直しのようになっています。「夢見の‥」を読了済で「あまり目新しい内容じゃなかった」とガッカリされてしまった方はスミマセン‥。)

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短編・中編はともかくとして、ある程度の長さを持った物語を「完結」まで持っていくというのは、とても大変なことです。


時間や手間、技術が必要なのはもちろんのことですが、一番のカギとなるのは、そこまでの“モチベーション(やる気)を保つこと”だと、個人的には思っています。


物語というものは自分の好きなシーンや得意なシーンだけで構成されているわけではありません。


完結に至るまでには、苦手なシーンだったり、書くのが面倒くさかったり辛かったりするシーンを乗り越えなければいけない場合も多々あります。


それに、ストーリーを書き進めていくにあたり、知識が足りないことに気がついたり、技術的に書くのが難しかったりと、"壁にぶち当たる"こともあります。


中にはそこで「これ以上書けない」「筆が進まない」と書くのを止めてしまう人もいるでしょう。


つまり、物語を完結させるためには、そういった諸々の“ピンチ”を乗り越えていけるだけの精神力、そしてその精神力の元となる“モチベーション”が必要になるわけです。


どうやったらモチベーションが上がるのか、というのは人それぞれ違っていると思います。


以前読んだとある作家さんのインタビューでは、「まずは自分の作品をよく褒めてくれる友人に読んでもらって、モチベーションを上げていた」というようなことが載っていました(←かなり以前読んだ記事なのでうろ覚えですが…)。


自分の場合は、ストーリーの要所要所に自分の「これは書いておきたい!」というシーンを配置しておいて(しかも結構“密”な間隔で配置したりして)、「とにかくそのシーンまでは頑張ろう!」と、目先の目標を決めてコツコツ物語を進めていく、という方法をとっています。


実際にネット・デビュー作2作品の「花咲く夜に君の名を呼ぶ」と「夢見の島の眠れる女神」もそんな風に書きたいシーンを散りばめ、さらには作品のクライマックスおよびエピローグがその物語の中でも一番の山場というか“一番書きたいシーン”になっていた、ということがモチベーションの源になっていました。


それともう一つ、スケジュール帳(の月間スケジュールのページ)に「その日、自分がやった作業分のシールを貼る」ことで自分のやった作業を“見える化”するということもやっています。


(小学生がラジオ体操に行った分だけスタンプをもらうとか、勉強の“ごほうび”にシールを貼っていってもらう、というのと、たぶん感覚的には一緒かと思います。)


「この作品にはこのシール」という風に、作品や作業の内容別にシールの種類を変えて貼っていくのですが、カレンダーがシールで埋められていくのを見ると、そこはかとない満足感がありますし、「この作品はしばらく更新してないなぁ。次はこの作品を進めようか」といった具合に作業計画を立てる上でも役立ちます。


とにかくそんな風に、自分なりのモチベUP方法を見つけておいて、物語が完結できるように自己のメンタルをマネジメントしていく、ということも、小説執筆の上では大事なのではないかと常々思っているのです。


…まぁ、あらかじめ決まったラスト・シーンというものがない、続けようと思えばどこまでも続けられるようなタイプのシリーズ物小説などは、このパターンに当てはまらない気はしますが…。


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HN(ハンドル・ネーム):
津籠睦月(つごもりむつき)
職業:
社会人(毎日PCを使う仕事。残業も休日出勤も普通にあります。)
趣味:
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好きな小説ジャンル:
ファンタジー、冒険、恋愛、青春、推理、濃い人間ドラマの展開するモノ。
備考:
漢検2級(準1以上は未受験)。国語の最高偏差値80(高2時点)。

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HPにも小説内にも気づけばあちこちに猫が…。
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