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管理人がどうやってオンライン小説サイトを作っていったのか、その実体験によるノウハウや悪戦苦闘の日々をつづるWEB小説制作日記ブログです。 ちょっと変わった独自システム付きのネット小説サイトを運営しています。
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書く小説がやたら〝大長編〟と化して困る、あるいは文章量が少な過ぎて〝シナリオ〟や〝あらすじ〟のようになってしまって困るという方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
 
ネット小説(特に自作サイト)であれば(大概の場合)文章量に制限はありませんが、もしも新人賞などへの応募を目指しているのであれば〝規定枚数〟を守ることは重要なポイントとなってきます。
 
また、そうでなくても、文章がダラダラと長くなり過ぎればテンポが悪くなってしまいますし、逆に短か過ぎると物足りない印象を与えかねません。
 
と言うわけで、今回は文章量の調整方法を、過去同じように〝長編癖〟(=書く小説が皆やたらと長くなってしまうクセ)に悩んでいた自分の経験からご紹介します。
 
まず、重要なポイントが1つ。
それはズバリ「無計画にダラダラ書かない」ということです。
 
小説を書くのに慣れていない初期の頃には「プロットを作らずに、いきなり本編を書き始める」ということを自分もよくやっていました。
しかし、こと「小説の分量を調整しながら書く」ことにおいて、そのやり方は無謀過ぎます。
 
〝プロットを実際に作る・作らない〟はともかくとして、小説全体の〝構成〟を考え、意識することは、ボリューム調節にとって必須のポイントとなります。
 
小説には、ストーリー上、必ず書かねばならないエピソードと、そうでないエピソードがあります。
たとえそれ自体は大したことのないエピソードだとしても、そこにクライマックスのサプライズにつながる伏線が潜んでいるなら書かないわけにはいきませんし、逆に作者が「このエピソードは良いな」と思っているものでも、ストーリー展開上は全く必要のないエピソードだったりする場合もあります。
 
大事なのは、そういった「必要か・必要でないか」の〝仕分け〟あるいは、各エピソードの〝優先度〟を見極めることです。
 
必ず書かねばならないエピソードを〝骨組み〟とするなら、それ以外のエピソードは削ぎ落とすことが可能な〝肉〟です。
その〝肉〟を削るか削らないかを調節して、ボリュームを加減していけば良いのです。
また、ボリュームが少なくてお困りの場合には、逆に〝骨組み〟に〝肉〟を〝盛って〟いくことが必要になってきます。
 
ただし、ここで気をつけなければならないことは「〝肉〟を削る際に〝魅力〟まで削ってはいけない」ということです。
いくらストーリー展開上必要のない部分だからと言って、その物語の〝個性〟や〝魅力〟が詰まった部分を削ってしまっては本末転倒ですし、作者本人にとっても小説を書くのがつまらなくなってしまいます。
 
ならば、頑張ってエピソード量を調節しても小説ボリュームがオーバーしてしまいそうな時、どうすれば良いのか‥‥そんな時は「各エピソードの中でも更に細かく文章の取捨選択をしていく」ということをやっていけば良いのです。
 
情景描写やキャラクターの容姿についての描写、心理描写や設定の説明等‥各エピソードを構成する文章の一文一文にも〝必要かどうかの仕分け〟や〝優先度の設定〟はできます。
 
つまり、文章量が多くてお困りなら描写を削り、逆に少なくてお困りなら描写を増やせば良いのです。
(「描写を増やす」というのはつまり「そのシーンをより詳しく書く」ということです。より具体的な描写の増やし方(情景描写の書き方など)については機会があれば別記事で書きたいと思います。)
 
また、「マジョリティー」ではなく「多数派」、「プライオリティー」でなく「優先度(優先順位)」といった具合に、同義語の中でなるべく文字数の少ない単語を選択していくことで、文章をよりコンパクトにまとめることは可能です。
 
まぁ、とは言え、〝必要性や優先度を見極める〟こと自体、なかなか難しいことではありますし、せっかく思いついたエピソードや書き上げた描写を削るのは、作者にとって辛いことでしょう。
しかし「足し算の法則」だけでは小説のクオリティーは磨かれません。
 
余分なものを削ぎ落とすことでスタイリッシュさを際立たせるような「引き算の法則」は、小説のクオリティーを高めたいなら遅かれ早かれ必要になってくるものだと思います。
そして、もし削ったエピソードが惜しいなら、そこは「よし!じゃあ、この未発表エピソードを使って〝外伝〟や〝番外編〟を書いてやるー!」というくらいの強かさを身につけていけば良いと思うのです。
 
ちなみに、自分がまだ長編癖を克服できていなかったとしたら「花咲く夜に君の名を呼ぶ」は今の10倍の量を書いてもまだ完結していなかったかも知れません‥。
まぁ、逆にエピソードを凝縮しすぎて「遊び」が無い気がするのが反省点ではあるのですが‥。

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