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管理人がどうやってオンライン小説サイトを作っていったのか、その実体験によるノウハウや悪戦苦闘の日々をつづるWEB小説制作日記ブログです。 ちょっと変わった独自システム付きのネット小説サイトを運営しています。
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歴史小説を書くために歴史系資料のリサーチが必要なように、小説を書くためには特定のジャンルの知識が必要となることがしばしばあります。
 
しかし「どうやってその知識を調べたら良いのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。
 
小説の書き方”についてのノウハウは、その種のハウツー本やネット情報などで時々目にしますが、“資料の調べ方”についてはあまり詳しい情報も無く、自分もこれまで手探りでリサーチしてきました。
 
これまでこのブログ上でも、そんな試行錯誤の資料リサーチについて時々まとめて来ましたが、今回は単に「資料調べの方法」ということではなく、「資料を調べる上で気をつけるべきこと」をまとめていきたいと思います。
 
(あくまで経験上、個人的に「これは気をつけるべきだな」と思ったことをまとめているだけですので、書く小説のジャンルや執筆スタイルによっては参考にならないこともあるかと思いますが、ご了承ください。)
ネット情報を鵜呑みにしない
ネット情報は玉石混交で、何が真実で何が間違った情報か、見分けるのが難しいと言います。
 
なので、ネット上にある情報だけを鵜呑みにせず、その情報が正しいかどうか検証していく必要性があります。
 
見分けるポイントとしては、「信頼性のあるサイトかどうか」「情報源(参考文献など)を記載しているか」「他の人間の情報と照らし合わせて“ウラがとれる”かどうか」等々…。
一番良いのは、紙の本などの参考文献と合わせて読んで真偽を確かめつつ、情報を補完していくことかな、と、個人的には思っています。
 
(「それなら最初から紙の本を読めば良い」と言われそうですが、知識がゼロ状態から欲しい知識の「とっかかり」をつかむのに、ネット検索は結構便利だったりするのです。)
 
同じ著者の本は内容のダブりに注意
紙の本で複数冊の資料を集める時に(金銭的な意味で)注意が必要なのが、「同じ著者が書いた本だと、違うタイトルの本であっても内容が若干カブっていて、損をした気分になる」ことがある、ということです。
 
もちろん、同じ著者であってもテーマを絞って書いていたり、違う視点を持ち込んで書いていたり、他の本では大雑把に書いていたものを詳細に書いている等、内容に差がある場合もあります。
 
ただ、少ない予算でなるべく多くの情報を得たいと考えている場合には、本のタイトルのみならず“著者名”にも注意を払い、なるべく情報がダブらないように注意して資料を集めていくのが良いと思います。
 
(アマチュアだと、参考資料も全て自腹、税制等で優遇される余地もないという苦しい懐事情ですから…。)
 
出版年月による注意
特定のジャンルの資料については、情報の“古さ”が問題となる場合があります。
 
たとえば歴史の知識は、発掘調査で新たな事実が発見されたりすると、それまでの説が覆されることがあります。
 
なので、古本屋で安く売っていたからと言って安易に購入せず、一度「情報の鮮度は大丈夫かな?」と疑ってみる必要があります。
 
…まぁ、疑ってみたところで専門家でもないので、情報が古いのか新しいのか判断がつかないことも多々あるのですが…。
 
複数資料を見比べてウラをとる
困ったことに、世に出回っている本の全てが「正確な情報を書いている」とは限りません
 
同じジャンルの知識であっても、違う著者の本を複数取り寄せて読み比べてみると、情報に食い違いがあることもあります。
 
なので、できることなら1冊の資料本を得ただけで満足せず「これは本当に正確な情報なのだろうか」と一度疑い、他の著者の資料と読み合わせて情報の“ウラをとる”ことが望ましいかと思います。
 
(“同じ著者の”本だと、複数冊を読み比べたところで内容が同じで結局意味が無いので“違う著者の”資料と読み比べる必要があります。)
 
ただ、その“読み比べ”も、読み比べた本が両方とも同じ資料・文献を参照していて、その元となった参考資料・文献自体が誤っていたとしたら意味が無いのですが、そこまでは流石にどうにもできませんね…。
 
著者の“主観”を省いて読む
忠臣蔵で有名な吉良上野介が、地元では名君と伝えられてきたのに、物語では大悪人として描かれているように、歴史や物事にはしばしば尾ひれがついたり脚色されたりして“歪み”が生じます。
 
結局のところ「真実がどうだったのか」は、その時代を生きた関係者にしか分からないことで、後の歴史に描かれているものは、あくまで推察や伝聞や想像でしかありません。
 
対立していた2人の人物、あるいは2つのグループの、どちらが善でどちらが悪だったのかなど、現代に生きる我々には知る由もありませんし、そもそも100%完全な善人も悪人も存在しない以上、答えが出るような問題では無いと思うのです。
 
しかし、人間には「思い入れのある人物の方に肩入れしたい」という気持ちがどうしてもあるようです。
 
歴史資料の著者であっても、おそらくそれは同じで、著書の中で特定の人物を詳細に取り上げ擁護する一方、それに敵対した人物に対してはあまり詳細も語られず、「どうしようもない器の小さな人物」のような印象で書かれている場合がしばしばあります。
 
ですが、それはあくまで著者の主観であり、必ずしも「真実がそうだった」とは限りません。
 
本に書かれているからと言って「へー、そうなんだ」と納得せず、「違う解釈もあるんじゃないかな」と疑ってみた方が、これから自分が書こうとしている物語に深みや厚みが出てくるはずです。
 
…と言うか、既存の物の見方をそのまま引き継ぐだけでは、結局「ありきたり」で「テンプレ」な物語しか書けませんので、むしろ積極的に違う解釈を試みた方が「新しい」物語を書ける可能性が高くなると思います。
 
(とは言え、あまりにも突飛な解釈だと、それはそれで理解されなかったり不評を買ってしまう可能性もあるので難しいところですが…。)


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