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(各サイトの「ルビの振り方」に関しては、既に別サイトでまとめていますので、ここでは細かく説明しません。下部にリンクを貼っていますので、気になる方はそちらからどうぞ。)
しかしその場合、注意しなければならない点があります。
それはズバリ「後の利便性を考えて、ルビ無し版とルビ有り版、2つのバージョンのバックアップを取っておいた方が良い」ということです。
ルビの振り方は、投稿小説サイトによって違います(同じ方法でできるサイトもいくつかありますが)。
たとえば「小説家になろう」さんの場合は、漢字の直後に( )書きでルビを振ればOKなのですが…
<例:「漢字(ふりがな)」>
他のサイトさんでは、漢字の手前に | 、漢字の直後に《 》でルビを振るという所が多いです。
<例:「|漢字《ふりがな》」>
(漢字の前の | は、半角な所もあれば全角なところもあり、半角・全角どちらでもOKなサイトもあります。)
たとえば、先に小説家になろうさんでルビ有りの小説を投稿し、後で別のサイトさんに重複投稿しようとした際…
「漢字(ふりがな)」のデータをそのまま残しておいては、漢字の後ろにフリガナが( )書きで記されているという「ビミョウな表記」になってしまうわけです。
(ちなみに小説家になろうさんは、「|漢字《ふりがな》」でのルビ振りもOKなため、重複投稿を想定しているなら、最初からそちらのパターンでルビを振ってしまうのもアリだと思います。)
また、小説投稿サイトに投稿した小説を、ブログにも載せたい・自作サイトにも載せたい、あるいは自費出版したい…となった場合、「漢字(ふりがな)」や「|漢字《ふりがな》」の部分をいちいち直さなければならず、手間がかかります。
そういった「後々、別のサイトや形態で使う場合のことを考えて」、ルビがついていない状態での小説データを保存しておくと、何かと便利なのです。
PCで作業している方の場合、両方のデータ・バックアップを取っておくのは、意外と簡単です。
まず、ルビ無しで小説を書き上げ、ファイル名を付けて保存しておきます。
次に、その小説にルビを付けた状態で「ファイル名を変えて」そのデータを保存すれば良いのです。
(「上書き保存」にせず「名前を付けて保存」を選び、前とはちょっと違うファイル名で保存するということです。)
自分の場合、ルビ無し版を「01-1」などの名前で保存した後、ルビ有り版を「01-1(ルビ付き)」で保存しています。
(ちなみに「01-1」は「第1部の第1章」を表しています。)
さらに自分の場合、アルファポリスさんに投稿している「囚われの姫は嫌なので、ちょっと暴走させてもらいます!~自作RPG転生~」などは、ルビに加えて改行も多めにしているので、「01-1」「01-1(ルビ付き)」「01-1(ルビ付き改行多し)」の3パターンでバックアップを取っています。
…時々、ついうっかり「名前を付けて保存」ではなく「上書き保存」をしてしまって「しまった…っ!」となることもあるのですが…。
(なので、ルビ有り版を作る際には、ルビ振り作業開始の前に、先に「(ルビ付き)」版のファイルを作成しておくことをオススメします。)
<過去記事一覧(サイトマップ)はコチラ>
小説投稿サイトの中には、その小説の評価を「5つの☆のうち、☆いくつなのか」で付けられるものもあります。
(「小説家になろう」さんや「カクヨム」さん、「ツギクル」さんなどが、この形式です。)
しかし、この☆での評価システム、2つの見方が存在するということに、どれほどの方が気づいていらっしゃるでしょうか?
どちらの見方で見るかにより、その小説に対するイメージはガラッと変わりますし、物書きさんの受け止め方も変わってくるはずです。
その「2つの見方」とは…
まず1つは「全てを加点」と考える見方です。図にすると下のようになります。
↓
たとえばミシュランのグルメガイド(←コレは5つ星ではなく3つ星が最高)や5つ星ホテルの評価などは、星1つ(シングルスター)だけでも獲れれば「大したもの」ですよね?
つまりは前者の「全て加点」方式で評価されているのです。
本来であれば、☆5つの評価形式は、全てがこの前者のパターンであろうと思われます。
しかし、最近は「違う使われ方」もされてきています。
たとえば、Amazonさんなどのネット通販サイトでの星の評価は、後者のパターンの方が多い気がします。
ネット通販サイトのレビューで☆1つの場合、書いてあるのは大概、不満やクレームですよね?
☆を1つでも付けなければ不満も書けないから…という理由もあるかとは思いますが…
この手のレビューが増えるに従い「☆1つは低評価(マイナス評価)」という「イメージ」も、徐々に増えてきている気がします。
しかし、上にも書いた通り、本来の☆5つ評価は「全てが加点方式」なのです。
評価の形が☆であることや、たとえ☆1でもポイントが付くことから見ても、運営さんは前者の考えだということが窺えます。
(そもそも、作者の心が折れるようなマイナス評価の仕組みを、用意しているとは考えづらいので…。)
しかし、全ての読者がそう考えているとは限りませんし、全ての物書きさんがそう捉えているとも限りません。
結局のところ、☆1評価が「他の小説に比べて頭1つ分抜けているよ」という+1評価なのか、「つまらない。読んで損した」という-2評価なのか…それは、付けた当人にしか分からないということです。
(一緒にレビューが付いていれば、そこから推測することはできるかも知れませんが…「小説家になろう」さんの場合は、☆の評価とレビューが「バラバラ」の仕組みになっているため、同時に来たとしても「本当にこのレビュアーが☆の評価もしたのか」確証が持てません。)
そもそも「全てが加点方式」だとしても、その評価の考え方は、人によって異なります。
「アマチュアなのだから、このレベルなら充分☆5つだろう」と、簡単に☆5つをくれる方もいれば、「おもしろいが、まだまだ甘い。ノーベル文学賞の足元にも及ばない」と☆1つの方もいることでしょう。
後者のような辛口採点の方にとって、☆5つは「無人島にたった1冊持っていけるとしたら、これを選ぶ」というレベルの本にしか付けないものなのかも知れません(その場合、有名な文学賞の受賞作でさえ☆5にならない可能性が高いです)。
あるいは「クオリティー的には素晴らしいと思うが、主人公やヒロインが自分の好みと違う」「自分の萌える要素が入っていない」「そもそも好みのジャンルじゃない」という理由で☆を割り引く方もいるかも知れません。
(当たり前の話ですが、作品と読者の好みがマッチしているかどうかは「クオリティーや努力の問題」ではなく「運や巡り合わせの問題」ですので、どうにもなりません。むしろ、そんな風に好みが違っていても☆を獲れるなら「すごいこと」です。)
つまり☆5つの評価制度というのは、そんな「基準も定かでない(読者の匙加減ひとつ)」上に、そもそも「見方が2つある」とても曖昧で困った仕組みなのです。
何よりも困ってしまうのが、そんな「どう見たら良いのか分からない☆の数」で、小説の「読む・読まない」を決める読者がいるであろうということです。
読者の全てが前者の評価パターンで☆を見てくれているなら、それほど問題はありません。
(それでも、☆が多くないと読まないという方はいらっしゃるかも知れませんので「全く問題無し」とはいきませんが…。)
しかし、もしその読者が後者の評価パターンで☆を見ているなら…、☆の数が平均3以下だったなら、その時点で「なんだ、この小説は平均以下のレベルなのか」と、その小説をスルーされてしまう危険があります。
(おそらくは上のような理由から、現在、☆5評価式のサイトのほとんどが、平均ではなく総合(足し算)で評価を出していたり、平均評価は存在しても「見えづらい場所」に表示しています。「全て」のサイトがそうというわけではありませんが…。)
個人的には、5つの☆で評価させる仕組みより、1つの☆を「付けるか・付けないか」だけで決める仕組みの方が、誤解を生まず、読者の「評価基準の違い」による不公平や不運を生むこともないので、良いと思うのですが…。
(☆5方式で、「評価に対する評価」も存在しない現在のやり方では、「いい加減な評価(最後まで読まずに適当に評価するetc…)」や「恣意的評価」「悪意による故意の低評価(←ただしこれは、☆5を後者の見方で見ていることが前提)」を防ぐ術もありませんし…。)
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しかしこのネット事典、やり方によっては「もっと便利」に使いこなせることを、ご存知でしょうか?
今回はネット事典の大手「ウィキペディア」さんについて、普通とは「ひと味違う」使い方をご紹介していきます。
- 文中の「リンク」に注目
- ウィキペディアの本文を読んで行くと、時々「色の違う文字列」があることにお気づきでしょうか?
それは「リンク」になっていて、クリック(またはタップ)すると、関連記事のページへジャンプすることができるのです。
たとえば、ある歴史上の人物を調べていたとして…説明文中に「リンク」があれば、その人物の家族やライバル、影響を与えた人物や同時代の有名人等、様々な「脇の知識」をワンクリックで調べていくことができるのです。
そうやって「芋づる式」に知識をたどっていくことで、1つのページだけでは得ることのできない、幅広く「深い」知識を得ることができます。
- 下部の「参考文献」に注目
- 各記事の下部には「参考文献」の一覧が載せられていることがあります。
もしもウィキペディアに載っている知識だけで満足できず「もっと詳しいことが知りたい」「もっと深く知識が欲しい」となった場合、この「参考文献」に載った本を取り寄せ、さらなる知識を得るという方法があります。
「どの本に、どんな知識が載っているのか」「資料としてどの本を選んだら良いのか」は、なかなか分からないものですので、こういう「参考文献」の情報は貴重なのです。
ただし、参考文献を取り寄せて読んでも、ウィキペディアに載っている以上の情報が見つからないこともあります。
そこは結構、いちかばちかの「賭け」になってしまうことも多いので、まずはお近くの図書館に「参考文献」に載った本がないかどうか、調べてみるのがオススメです。
- 日本語版に情報が無いなら、外国語版を調べる
- ウィキペディアの記事は、日本語版と他言語版で内容が異なることがあります。
特に、海外の文化や歴史については、日本語版より外国語版の方が詳しいことが多いです。
他言語への切り替えは「言語選択」からできます。
自分は外国語は英語と中国語しか分かりませんので、どうしても英語選択になってしまいますが…
フランス史ならフランス語、スペイン史ならスペイン語と、「その国の言語」で見れば、一番詳しい内容が載っているのではないかと思われます。
英語が分からないという方でも、生没年や肖像画などはすぐに分かりますし、ブラウザの和訳機能などで「なんとなく」内容が分かる場合もあります。
(ブラウザの翻訳機能は、まだまだビミョウな訳が多く、何が何だか分からない時もありますが…。)
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(歴史小説と時代小説の違いについては過去記事をご覧ください。→「歴史小説・時代小説の書き方」)
それは、ストーリーが「史実」に縛られる、ということです。
作者による「自由な創作」が多少は許されたとしても、大筋の展開は既に決まっているのです。
なので、自分の場合、歴史小説のプロットは他の小説のプロットとは「作り方」を変えています。
具体的に言えば、タイトルにある通り「年表」でプロットを作るのです。
小説の主人公にしたい歴史上の人物、あるいは小説で取り上げたい歴史的事件についての「年表」です。
「××××年、〇〇誕生」や「××××年、〇〇結婚」などの、歴史の教科書には載っていないような細かな「人生の動き」まで年表にしていきます。
物語を過去→未来と一直線に描くにしろ、現在→過去→現在と回想として描くにしろ…、結末を主人公の死までにするにしろ、半生で留めておくにしろ、年表自体は過去→未来で、誕生から死まで書いておきます。
また、教科書では1つの年号につき1行で済まされているような年表の記述ですが…「プロットとしての年表」は、もっと細かく、何行にもわたって記述していきます。
(小説で重要なシーンとして描きたい部分は、特に行数を割いて記述していきます。)
個人的に、自分が特に大切にしているのは「その時、その人は何歳だったのか」ということです。
とは言え、実年齢と精神年齢は違いますし、歴史小説の主人公にするような偉人なら、同じ年代の現代人と“同じ”に考えてはいけないでしょう。
それでも、その時その人物が10代だったのか20代だったのか、はたまた30、40だったのかによって、書き手のイメージも、読み手のイメージも変わってくるかと思います。
その時の年齢は「その時の西暦年-生年(西暦)」で簡単に計算できますので(誕生日を迎えているか否かで1歳の誤差はありますが。あと、日本史の場合は数え年齢と満年齢の違いもありますが。)、年表には西暦年とともに、主人公の年齢も書き添えています。
メインの「年表」は、主人公の人生(または歴史的事件の流れ)についてのものなのですが、この他にサブ年表を作ることもあります。
たとえば、主人公が生きた時代の「重要な歴史イベントについての年表」です。
主人公の人生は、ただ“その主人公の行動”のみによって作られるものではなく、その時代その時代の様々な出来事・流れの影響を受けています。
その時代に流行していた文化の影響、その時代に作られた制度の影響、その時代に起こった歴史的事件の影響などなど…。
なので、その時代に「主人公の生き方・行動原理に影響を与えていそうな“何か”」を見つけたなら、それも年表に起こしていくのです。
そしてメインの年表とサブの年表を見比べつつ、年表の流れに沿って小説を書いていくのです。
こんな感じで作っているので、歴史小説の場合、プロットが資料ノート(ネタ帳)を兼ねていることも多々あります。
年表を書くついでに、詳しく調べた資料を脇に書き込んでいくのです。
…書き込み過ぎて、後で見返した時に「逆に見づらい」ことも結構あったりするのですが…。
(他の「まとめ」はコチラ→小説投稿サイトの短期消滅型ポイント戦略1/2)
以前の記事にも書きましたが、戦略の成否には「運(めぐり合わせ)」も大きく影響してきます。
また、投稿サイトさんのシステム変更などにより、それまでの戦略が通用しなくなることもあります。
そのあたりを予めご理解の上、参考程度にご覧ください。
- 完結したら設定を「完結」に変更する
- サイトによって違いはありますが、小説投稿サイトには「連載中」「完結」など、小説の「状態」を設定できるものがあります。
こういったサイトでは、小説が完結したなら、必ず設定を「完結」に変えておくべきです。
なぜなら「完結」設定にすることにより、「最近完結した小説一覧」に小説が載ったり、「完結した小説だけ読みたい」という読者層に「検索してもらえる」からです。
投稿小説サイトの小説は、大概が素人の手によるものです。
なので、未完に終わってしまうものも少なくありません。
「未完で終わってしまうものより、ちゃんと完結しているものを読みたい」という層は、一定数いるものと思われます。
そういった層へ向けてアピールするためには、完結していることが「目に見える」こうした「完結」設定が必要なのです。
また、アルファポリスさんなどのように「完結小説」だけのランキングがあるサイトもあります。
このように、設定を「完結」に変えると、何かと露出が増えたり、チャンスが増えるものなのですが…
この「完結」設定は、物語が終わったからと言って勝手に変わるものではなく、作者が手動で設定変更しなくてはなりません。
うっかり忘れると、完結したにも関わらず、設定がずっと「連載中」のままで「損をする」場合がありますので、ご注意ください。
- 小説タイトルにも「完結」の文字を入れる
- 投稿小説の設定を「完結」に変えると、小説情報に「完結」マークが付いたりするのですが…
この「完結」マーク、小さくて、意外と目立ちにくいのです…。
また、この「完結」マーク、コーナーによっては付いていない(見えない)こともあるのです。
たとえばアルファポリスさんで小説ページの下部に表示される「この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!」のコーナーには、「完結」や「長編」「短編」など小説の状態や形態を表すマークは付いていません。
そのためか、投稿小説の中にはタイトルに【完結】(完結)などの文言が入っているものが結構あります。
小説の「タイトル」は、どんなコーナーに掲載される場合でも、必ず「見える」情報ですので、「そこに『完結』という情報も入れてしまおう」ということでしょう。
また、タイトルは一番「目につきやすい」情報でもありますので、「完結小説を読みたい」読者に、すぐに「完結小説だ」と分かってもらえて便利なのではないかと思われます。
ただし、実際にはまだ完結していないのに【完結】(完結)などの文言を入れるのは、よろしくありません。
たとえ下書きや予約投稿上は完結済みでも、「読者の読める部分」がまだ完結していないなら、完結と入れるべきではないでしょう。
完結の文言に惹かれてアクセスしてくる読者は、当然のことながら、物語が「結末まで全て読める」ことを期待して訪れるのです。
にも関わらず、物語が途中で切れていれば、失望するでしょうし、反感を持たれたとしても仕方がありません。
また「完結していないにも関わらず【完結】(完結)が付いている」という作品が増えれば、その【完結】(完結)という文言自体の信頼が揺らいでしまいます。
(【完結】(完結)が付いていても「どうせコレも完結していないんだろう。完結詐欺だろう」と信じてもらえない可能性が出て来る、ということです。本人の信頼が失われるだけでなく、他の作者にも影響してしまう可能性があります。)
「物語は最後まで出来ているけど、投稿済みなのは途中まで」という方で「必ず完結する」ことをアピールしたい方は、「完結予定」「完結保証」「完結まで予約済」などのワードを使ってみてはいかがでしょうか。
(他には「第○部完結」や「本編完結」などのワードも見たことがあります。)
<過去記事一覧(サイトマップ)はコチラ>
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もし更新が滞ったり、コメントくださって返事がなくても「あぁ、仕事が忙し過ぎて時間が無いんだな」と気長にお待ちいただければ幸いです。
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