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管理人がどうやってオンライン小説サイトを作っていったのか、その実体験によるノウハウや悪戦苦闘の日々をつづるWEB小説制作日記ブログです。 ちょっと変わった独自システム付きのネット小説サイトを運営しています。
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コメディー小説の書き方の自分なりの「まとめ」第3弾です。
 
前回も書いていますが、この「まとめ」はあくまでも私見ですので、人によっては合わない・役立たないこともあるかと思います。
 
その辺りをご了承の上、参考程度にお読みください。
 
<前回の記事はコチラ→コメディー小説の書き方1コメディー小説の書き方2
全力で突っ走るか、シニカルな笑いを選ぶか
「笑い」にもいろいろ種類があり、ハイテンションギャグもあれば、一歩引いた冷めた笑いを追求するシニカルコメディーもあります。
 
そして、どういう笑いを選ぶかにより、作者の選ぶべき態度も変わってきます。
 
個人的に、ハイテンションなギャグで大切なのは「読者を冷めさせない」ことだと思っています。
 
コメディー小説の書き方1」でも書きましたが、「笑い」とは、とてもデリケートなものです。
 
作品に没頭している間なら笑えるものでも、一旦冷めて、一歩引いた目で見てしまったら、もう笑えない――そういうこともあります。
 
なので、大事なのは「勢い」で読者を巻き込み、そのまま離さない(冷めさせない、引かせない)ことです。
 
そのためには、作者に「迷い」があってはいけません。
 
特にアマチュアにありがちなことかと思いますが……
「これで本当に笑ってもらえるだろうか」と迷ってしまって「思いきれない」「ギャグがぬるくなってしまう」「作者自身が一歩引いてしまう」……そんなことがあるかと思います。
 
しかし、そういった「迷い」や「逃げ」、あるいは「照れ」は、読者にも伝わってしまう可能性があります。
 
そうなれば作品の「ストーリー」や「ギャグ」よりも、そういうメタな部分にばかり気を取られ、作品を純粋に楽しんでもらえなくなる可能性があります。
 
なので、そこはもう割り切って「自分にとってはこれが面白いんだ!」とノリノリで書くことです。
 
多少「ぬるい」ギャグでも、「勢い」があればその勢いで何となく読めてしまうこともあります。
 
その「勢い」をわざわざ自分で削いでしまうのはもったいないことです。
 
……ただ、そういう風に「ノリノリ」なテンションで書いたものを「後で読み返すと死ぬほど恥ずかしい」「死にたくなるほど落ち込んでしまう」という方には、この方法を無理にオススメはしません。
 
そういう方は最初から一歩引いた「シニカルな笑い」、テンションが低めでも成立する笑いを目指してみてはいかがでしょうか。
 
ただ、この場合にもやはり「迷い」で作品の魅力を削いでしまっては意味がありません。
 
「コメディー小説の書き方1」でも書いた通り、笑いのツボは千差万別ですので、どんな笑いを追求するのであれ、自分が「最高に面白い」と思ったネタを「つまらない」と言う人は必ずいることでしょう。
 
しかし「それはそれ」と割り切るしかありません。
 
まず大切なのは「その作品の最初の読者である“自分自身”を全力で笑わせにいくこと」だと思います。
 
手をゆるめず、妥協せず、とにかく「自分がおもしろく思える」ものを全力で書いていくことです。
 
そうすれば、自分と笑いのツボを同じくする人間には笑ってもらえるはずです。
 
「笑えない」笑いを生み出さない
上の項目で「迷わない」ことが大事と書きましたが、それは「思いついたものなら何でも書いて良い」ということではありません。
 
コメディーを書く上でひとつ、とても大切で、絶対に気にかけなくてはいけないことがあります。
 
それは「誰かを傷つける笑いにしない」ということです。
 
「“笑い”と“けなし”は紙一重」という言葉があります。
 
「笑い」の中には、わざと他人をディスったり(けなしたり)、他人の失敗や欠点を面白おかしく誇張(デフォルメ)するものもあります。
 
しかし、それが笑いとして成立するためには、「相手を傷つけたり馬鹿にするために言っているのではない」と分かってもらえるだけの信頼感や関係性が必要となってきます。
 
そしてそれは、そんな「ある程度親密な関係を築いた人間同士」でさえ、時と場合により相手を傷つける「言葉の凶器」となり得る危ういものです。
 
まして不特定多数の、どんな性格の人間がいるのかも分からない「読者」相手では、あまりにも危険な賭けでしょう。
 
当然のことながら「心を傷けられた」読者は、その「笑い」で笑ってはくれません。
 
それどころか、もうその作品・その作者自体を見るのも嫌になってしまうかも知れません。
 
そんな読者を作ってはいけませんし、昨今の炎上事案を考えても、そんなリスクは避けた方が良いでしょう。
 
大切なのは読者に「自分を攻撃している」「自分を馬鹿にしている」「自分を嘲笑している」と取られるような表現をしないことです。
 
(昨今の炎上事案を見ていると、それ自体が既に結構「難しい」ことという気もしてしまいますが…。)
 
……とは言え厄介なのは、人というのは時に「無意識に」「気づかないうちに」他人を傷つけてしまうことがある、ということです。
 
人間は一人一人違う生き物ですから、自分にとっては何でもないことが、他人にとっては「心を傷つける何か」となる場合があります。
 
それを避けるためには、普段から「自分とは違う他人」の精神性や心に関心を持ち、何が人を傷つけるのか、どんなものが地雷となり得るのかを考えていくことです。
 
(……一朝一夕にできることではありませんし、これが完璧にマスターできるとしたら、それはもはや神仏の領域なのかも知れませんが……。)
 


<関連記事(外部サイト(note))→コメディ向けの文章の書き方を

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