管理人がどうやってオンライン小説サイトを作っていったのか、その実体験によるノウハウや悪戦苦闘の日々をつづるWEB小説制作日記ブログです。
ちょっと変わった独自システム付きのネット小説サイトを運営しています。
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ファンタジー小説サイト「言ノ葉ノ森」に掲載している小説のほとんどには「用語解説フレーム」という機能がつけてあります。
(タブレットやスマホ・携帯端末の画面では上手く表示できない可能性もありますが…。)
それは「言ノ葉ノ森」独自のオリジナル機能なのですが、小説本文の中の特定の単語(色が変わっていたり、アンダーラインが引いてある単語)をクリックすると、ページの左サイドにある小窓の中にその単語の説明・解説文が表示されるというものです。
この余分な機能が付いている分、作業量が増えて1ページをUPするのに余計な時間がかかってしまうのですが、わざわざそんなひと手間を付け加えるのは、それ相応のメリットがあると、個人的に考えているからです。
まず1つは、読者に馴染みが無いようなマニアックな用語を、小説の本文内部でなく別個の用語解説として説明できること。
難しい言葉を説明するためには、本来それなりの文章量を割かなくてはいけませんし、そうやって長い説明文を入れると、読者に飽きられる危険性が高まります。
その用語解説を別窓に表示できるようにすれば、小説内でその単語の説明に触れなくても良くなり、小説ボリューム自体を抑えることもできます。
また、読者の中にも、そういったマニアックな知識を増やしたい方もいれば、「難しい用語はスルーすればいいや」という方もいらっしゃるでしょう。
元から知識を豊富に持っていて「今さら説明なんてされても邪魔なだけ」という方もいれば、「何コレ全然分からないんだけど。もっと説明ください」という方もいらっしゃるでしょう。
そういった個人個人のニーズやスペックの差にも、この用語解説フレームは対応できます。
単語の意味を詳しく知りたい方はクリックして説明を表示させれば良いですし、「べつに知りたくない」という方はクリックせずにスルーすれば良いだけの話なのですから。
そして2つ目に、そうやって用語解説を入れられることで、作者側としても「この単語使ったら読者の方に分かってもらえないんじゃないか?」だとか「こんなに難しくてマニアックな単語ばかり入れて大丈夫かな?」という余計な心配をすることなく小説内に自分の使いたい単語を自由に、安心して入れられるというメリットが発生します。
特に、国語の実力テストで誤答が頻発するという「意味を間違われやすい単語」は、個人的に小説内で使いづらいという心理があったのですが(←こちらは正しい意味で使っていても、一般人の6割以上が意味を間違って覚えている単語などだと、間違った方の意味にとられかねないからです。)、その「間違われやすい言葉」に用語解説を付けておけば、こちらとしても安心してその単語を使うことができます。
(たとえば「おもむろに」とか、ですね。実際に和風ファンタジー小説「花咲く夜に君の名を呼ぶ」の中で用語解説を付けています。)
しかも、その単語をクリックしてその言葉の「正しい意味」を読んでおいた読者の方は、次から国語のテストで答えを間違えないという、作者にとっても読者にとってもオイシイ機能だったりするのです。
(まぁ、読者様が「クリックすれば」の話ではあるのですが…。)
さらには小窓内に表示された解説文の中にも「クリックできる単語」が含まれている場合があります。
これは解説文から、さらに一層深い解説文へ飛ぶことで、イモヅル式にどんどんディープな知識にアクセスできるようになっているのです。
これも、知りたい方はクリックすれば良いですし、べつに興味がなければスルーすれば良いものですので、好奇心が旺盛な方は小説を読みながら気になる単語を次々にクリックしていくだけで、どんどん知識が深まっていく、という構成になっています。
それと、この用語解説フレーム、実はそういう真面目な解説だけではなく「ちょっとした遊びゴコロ」の表現の場としても使っていたりします。
特に「魔法の操獣巫女エデン」ですが、Episode1後半のとある単語をクリックしてもらうと、小窓内に変身後のヒロインのコスチューム姿が表示されたり、クリックしなければただのギャグっぽい名前だと思われてしまいそうなネーミングに「実はこんな意味があったんだ!」というのが隠されていたり…。
…まぁ、クリックされなければ、あまり意味の無い機能ではありますし、手間もかかりますが(何せ解説を入れる単語の数だけ別個にWEBページを作成しないといけないので。)、これこそ「インターネット上で発表する小説」でしかできない独自形態、「小説の新たな進化形態」という気がするので、個人的にはとても気に入っています。
(タブレットやスマホ・携帯端末の画面では上手く表示できない可能性もありますが…。)
それは「言ノ葉ノ森」独自のオリジナル機能なのですが、小説本文の中の特定の単語(色が変わっていたり、アンダーラインが引いてある単語)をクリックすると、ページの左サイドにある小窓の中にその単語の説明・解説文が表示されるというものです。
この余分な機能が付いている分、作業量が増えて1ページをUPするのに余計な時間がかかってしまうのですが、わざわざそんなひと手間を付け加えるのは、それ相応のメリットがあると、個人的に考えているからです。
まず1つは、読者に馴染みが無いようなマニアックな用語を、小説の本文内部でなく別個の用語解説として説明できること。
難しい言葉を説明するためには、本来それなりの文章量を割かなくてはいけませんし、そうやって長い説明文を入れると、読者に飽きられる危険性が高まります。
その用語解説を別窓に表示できるようにすれば、小説内でその単語の説明に触れなくても良くなり、小説ボリューム自体を抑えることもできます。
また、読者の中にも、そういったマニアックな知識を増やしたい方もいれば、「難しい用語はスルーすればいいや」という方もいらっしゃるでしょう。
元から知識を豊富に持っていて「今さら説明なんてされても邪魔なだけ」という方もいれば、「何コレ全然分からないんだけど。もっと説明ください」という方もいらっしゃるでしょう。
そういった個人個人のニーズやスペックの差にも、この用語解説フレームは対応できます。
単語の意味を詳しく知りたい方はクリックして説明を表示させれば良いですし、「べつに知りたくない」という方はクリックせずにスルーすれば良いだけの話なのですから。
そして2つ目に、そうやって用語解説を入れられることで、作者側としても「この単語使ったら読者の方に分かってもらえないんじゃないか?」だとか「こんなに難しくてマニアックな単語ばかり入れて大丈夫かな?」という余計な心配をすることなく小説内に自分の使いたい単語を自由に、安心して入れられるというメリットが発生します。
特に、国語の実力テストで誤答が頻発するという「意味を間違われやすい単語」は、個人的に小説内で使いづらいという心理があったのですが(←こちらは正しい意味で使っていても、一般人の6割以上が意味を間違って覚えている単語などだと、間違った方の意味にとられかねないからです。)、その「間違われやすい言葉」に用語解説を付けておけば、こちらとしても安心してその単語を使うことができます。
(たとえば「おもむろに」とか、ですね。実際に和風ファンタジー小説「花咲く夜に君の名を呼ぶ」の中で用語解説を付けています。)
しかも、その単語をクリックしてその言葉の「正しい意味」を読んでおいた読者の方は、次から国語のテストで答えを間違えないという、作者にとっても読者にとってもオイシイ機能だったりするのです。
(まぁ、読者様が「クリックすれば」の話ではあるのですが…。)
さらには小窓内に表示された解説文の中にも「クリックできる単語」が含まれている場合があります。
これは解説文から、さらに一層深い解説文へ飛ぶことで、イモヅル式にどんどんディープな知識にアクセスできるようになっているのです。
これも、知りたい方はクリックすれば良いですし、べつに興味がなければスルーすれば良いものですので、好奇心が旺盛な方は小説を読みながら気になる単語を次々にクリックしていくだけで、どんどん知識が深まっていく、という構成になっています。
それと、この用語解説フレーム、実はそういう真面目な解説だけではなく「ちょっとした遊びゴコロ」の表現の場としても使っていたりします。
特に「魔法の操獣巫女エデン」ですが、Episode1後半のとある単語をクリックしてもらうと、小窓内に変身後のヒロインのコスチューム姿が表示されたり、クリックしなければただのギャグっぽい名前だと思われてしまいそうなネーミングに「実はこんな意味があったんだ!」というのが隠されていたり…。
…まぁ、クリックされなければ、あまり意味の無い機能ではありますし、手間もかかりますが(何せ解説を入れる単語の数だけ別個にWEBページを作成しないといけないので。)、これこそ「インターネット上で発表する小説」でしかできない独自形態、「小説の新たな進化形態」という気がするので、個人的にはとても気に入っています。
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自分の書いた小説に感想をもらえるのは嬉しいことです。
ですが、それが必ずしも肯定的な意見やポジティブな感想ばかりとは限りません。
否定的な感想やネガティブなコメントを読んでしまうと、心が凹んだりモチベーションが下がったりして、下手をすると小説を書き続けようという気すら起こらなくなってしまうかも知れません。
なので、今回はそんなネガティブな意見をもらった時の心の持ちようについて書いていきたいと思います。
とは言え、これもあくまで管理人が個人的に心がけていることであって、万人に有効なものかどうかは分かりません。
あくまで数多くある対処例の一例として参考程度にお読みください。
ですが、それが必ずしも肯定的な意見やポジティブな感想ばかりとは限りません。
否定的な感想やネガティブなコメントを読んでしまうと、心が凹んだりモチベーションが下がったりして、下手をすると小説を書き続けようという気すら起こらなくなってしまうかも知れません。
なので、今回はそんなネガティブな意見をもらった時の心の持ちようについて書いていきたいと思います。
とは言え、これもあくまで管理人が個人的に心がけていることであって、万人に有効なものかどうかは分かりません。
あくまで数多くある対処例の一例として参考程度にお読みください。
- 「そもそも発展途上なので仕方ない」理論
- 書いた小説に対して「つまらない」「下手クソ」などと否定的な意見が来た時……それだけで凹んでしまったりしていませんか?
でも、よく考えてみてください。
よっぽどの天才でない限り、誰だって最初のうちは小説の基本も書き方も、自分のスタイルさえ分からず手探りで創作を始めるものです。
それはもちろん、最初から傑作を書ける人もいるでしょう。
でも、数をこなして少しずつステップアップしていく大器晩成型の人だっているはずです。
自分がどちらのタイプなのかは、やってみなければ分かりません。
今が「下手」でも、だんだんと技術を磨いていって、将来「上手く」なれば良いのです。
プロ作家ならすぐにでも「売れる」傑作を出さなければいけないというプレッシャーがあるでしょうが、アマチュアのWeb小説家にそんなプレッシャーも期限もありません。
本人に続ける意思がある限り、いつまでだって、何歳までだって小説が書き続けられるのです。
そもそも、そんなに簡単に万人をうならせられる傑作を書けるようなら、今現在プロとして活躍している作家さん方の立つ瀬が無いと思うので……。
今のこの出版不況の世の中、プロの作家さんでさえAmazo〇のレビューで酷評されることもあり、ベストセラーと騒がれた本も、ちょっとすればブック〇フに大量に出回っていたりで、何かとキビシイ時代です。
ましてアマチュアのWeb小説家にネガティブ意見が来るなんて「当たり前だし、仕方がないよな」と、最初からある程度の諦めを持っていた方が、気がラクになるかと思うのです。
「やってみたら意外な才能を発揮して皆から大絶賛されチヤホヤされる」というのは誰しも抱きがちな夢で妄想ですが(そして実際にそういう人も世の中にはいるのでしょうが)、あまり過大な幻想を抱き過ぎると裏切られた時のショックが大き過ぎてついていけない、というのは、どんな仕事にも共通した「お約束」だと思いますので、そこはあまり夢を見過ぎず、ある程度シビアに考えていった方が良いと思うのです。
- 技術でなく好みの問題でケチをつけられることもある
- いただいた批判や否定的な意見が小説の「技術」に関したものなら、今後の努力次第で改善のしようもあります。
しかし、どうにもできないネガティブ意見も中にはあります。
それは、小説の「好み」に関する意見です。
言うまでもないことですが、人にはそれぞれ好みがあり、それは十人十色に一人一人違っています。
ハッピーエンドが好きな人もいれば、切ないバッドエンドが好きな人もいるでしょう。
ツンデレ女子が好きな人もいれば、一途で従順なおとなしい女の子が好きな人もいるでしょう。
そしてそんな作者と読者の「好み」の違いにより批判が生まれることもあります。
作者は主人公をヒロインAとくっつけて終わらせたが、読者の一人はヒロインBの方とくっついて欲しかった……等。
もちろん「ヒロインAよりヒロインBの方が良かった」という意見があまりにも多ければ、今後の作品ではそのニーズを反映させていくこともできるでしょう。
ただ、読者の好みが十人十色な以上、全ての読者のニーズに応えていくのは現実問題不可能です。
どちらかを立たせれば、どちらかが立たない――結局のところ作者は複数ある選択肢のうちから何かを選びとらなければいけないわけで、そうすると選ばれなかった選択肢を推していた読者の不満は必ず出てくるわけです。
もちろん作者は、“一人でも多くの読者が納得できる結末”を書けるよう努力していることでしょう。
でもそれでも、作者と読者が“感性も好みも違う別の人間”である以上、どうにもできない部分はあると思います。
最大限の努力をして、それでもダメなら、そこはもう、やはり諦める他ないと思うのです。
- 相手を傷つけたいだけの言葉を無理に受け止める必要は無い
- ネガティブなコメントの中には、至極真っ当な批判もあれば、時に「相手を攻撃したいだけ」の罵倒の言葉もあるかも知れません。
感情的にこちらを攻撃し・傷つけようとする言葉の数々を、こちらも感情で受けてしまえば、たぶん、ただ傷つくばかりで良いことはありません。
そこは冷静に、理性的に、時に他人事のように一歩引いた場所からサラッと読んで、あまり気にしないことだと思います。
そもそも作品に不満を持つことと、それでその創り手を攻撃することとは全くの別問題で、その作品が嫌いだからと言って、それが相手を傷つけて良い理由にはなりません。
クレームをつけるにしても「この作品のここが好みに合わなかった。もっとここをこうしてくれれば良かったのに」などと創り手が改善策を講じやすい“意見”として冷静に伝えることも可能なはずなのに、それをせずに感情に任せて攻撃的な言葉を選ぶのは、単純に「気に入らないからクレームついでに作者を傷つけてやろう」という、その人の人間性あるいは精神的成熟度の問題です。
(ひょっとするとクレーマーさん本人もそのあたり、無自覚なのかも分かりませんが…。)
“意見”ならば受け止める価値はあるかも知れませんが、“意見”の度を越した“攻撃”の部分までを受け入れる必要は無いと思うのです。
…まぁ、ひょっとするとそんな感情的な罵倒の裏にも「この作者に構って欲しい」「寂しい」「生きるのがツライ」などといった複雑な心の叫びが隠れているのかも知れませんが、見た目にただの暴言でしかないなら、作者はそんな裏事情に気づきようもありませんし、重く受け止め過ぎるとこちらが精神的に参っていくだけなので、「どうにもできない」というのが正直なところだと思います。
- 「下手だから書いちゃいけない」なんて法は無い
- 当たり前な話ではあるのですが、日本には(と言うか、たぶん世界中のどの国でも)「小説を書くのが下手な人は小説を発表してはいけません」という法律はありません。
むしろ「表現の自由」というものがありますので、サーバーさんの規定や小説投稿サイトさんのガイドラインや公序良俗等にひっかからない限りは自由に小説を発表して良いのです。
だから、もし万が一「小説書くのやめろ」などというご意見をいただいたとしても、それに従う義理も無ければ法的根拠も無いわけです。
それはもちろん「つまらない小説で時間を無駄にした」という方がいるとしたら、そこはまぁ申し訳ないなぁ…という感じではありますが、ソレはソレ・コレはコレの別問題です。
読者さんの不満の大元の原因は、現状の力不足だったり、小説の内容が読者さんの好みのものかどうか「あらすじ」や「タイトル」等で示しきれていなかったというナビゲーション的な問題だったりすると思うので、それはそれで改善策を講じるとして、「小説を書くことを続けるか・やめるか」は純粋にその作者個人の自由意思で決めるべき問題ですから。
「不快だからその趣味をやめろ」なんて強要する権利は誰にも無いはずですし、人間の尊厳に関わる人権問題になってしまいますからね。
- 愛の反対は無関心だから、批判の裏には期待がある…かも。
- マーケティングにおいて一番恐いのは、実は「声を上げて批判する顧客」より「声を出さず黙って離れて行く顧客」だと思うのです。
否定的なものでも「意見」があれば、改善策を見出すヒントになり得ますが、顧客が黙って離れて行く場合は「何が悪いのか」その理由を知ることすら難しいのですから。
さらに言えば「愛の反対は無関心」という言葉があるように、批判の陰には「期待」が潜んでいる可能性があります。
人は、何とも思っていないモノのためにわざわざ労力を払ったりはしません。
わざわざ文字を打って送信して批判の意見を寄越すということは、そこに何らかの感情があるということです。
それが「怒り」や「失望」にしろ、そこに至るまでには「面白いと思って期待していたのに裏切られた」「もっと良い結末だと思っていたのに…」など何らかの「期待」があった可能性があります。
ならば、それに対する心のスタンスは「今回は力不足でゴメン。次からは期待に応えられるよう全力で頑張るから!」で良いと思うのです。
まぁ、実際には期待も何も無い…どころか、ただの暇つぶしの嫌がらせ等の可能性も無くは無いと思いますが、「期待されているからこその愛のムチ!」と思い込んでいた方が作者的には幸せですし、モチベーションも維持できると思いますので。
いずれにせよ、ネガティブな意見が来たからと言って、そう過度に落ち込まず、未来への糧にしていくことが重要なのではないかと、自分は思っています。
あと、自分は個人的にですが、ネガティブなご意見も(もちろんポジティブなご意見も)とりあえずは保存しておこうと思っています。
スヌーピー(ピーナッツ)の作者であるチャールズ・M・シュルツさんも、生涯に2通だけ来た自分の作品への批判のお手紙を、きっちり保存して、それが現在博物館で展示されている……というのを以前テレビで見たことがあります。
(ややうろ覚えなので、何か間違っていたらスミマセン。)
それが何となく、すごく印象に残っているので…。
まぁ、スヌーピー・ファン目線では感動話でも、その手紙を書いた本人たちからしたら(そしてその手紙の内容によっては)、自分の黒歴史が数十年(?)の時を経て衆目に晒されているということになるのかも知れませんけど…。
あと、自分は個人的にですが、ネガティブなご意見も(もちろんポジティブなご意見も)とりあえずは保存しておこうと思っています。
スヌーピー(ピーナッツ)の作者であるチャールズ・M・シュルツさんも、生涯に2通だけ来た自分の作品への批判のお手紙を、きっちり保存して、それが現在博物館で展示されている……というのを以前テレビで見たことがあります。
(ややうろ覚えなので、何か間違っていたらスミマセン。)
それが何となく、すごく印象に残っているので…。
まぁ、スヌーピー・ファン目線では感動話でも、その手紙を書いた本人たちからしたら(そしてその手紙の内容によっては)、自分の黒歴史が数十年(?)の時を経て衆目に晒されているということになるのかも知れませんけど…。
プロにせよアマチュアにせよ、物書きの世界には数多くの競争相手がひしめいているわけで、そんなライバルたちに嫉妬したり、劣等感に苛まれたりして自分を見失ってしまうことも、時にはあると思います。
そんなマイナス感情も「うぉー!いつかアイツを超えてやるー!」という熱意やモチベーションに変換できるなら、そう悪いものではないと思うのですが、嫉妬に目が眩んで読者のニーズや市場の分析が正常にできなくなったり、過剰に卑屈になって自分の作品に対するモチベーションが下がってしまったりするのは、あまりよろしくありません。
なので、冷静に穏やかに快適な精神状態で執筆活動を続けていくためには、その辺の嫉妬心に対するメンタルのコントロールも重要になってくると思うのです。
…で、具体的にどうやってそんなメンタル管理をしていくのか、ですが…
まずは、ぼんやりとでも自分の精神状態を把握することが第一だと思います。
「自分が特定の誰かに対して嫉妬心を覚えている」あるいは嫉妬とまでは行かなくても「何らかのわだかまりを抱えている」という事実を、自分自身がまず把握することです。
その嫉妬心さえ無意識の無自覚で、そんな無意識状態のまま何となく「コイツの作品、何か気に食わない」「何でコレが人気なのか理解できない」などと思っていると、“大事なもの”を見逃しかねません。
“大事なもの”――それはすなわち、嫉妬の源――自分にはなくて、相手は持っている何か、のことです。
それは人気かも知れませんし、運かも知れませんし、実力かも知れません。
自分には無いソレを相手が普通に持っているからこそ、悔しいし嫉妬を覚えるのです。
そしてその事実を――自分に何が足りないのか、嫉妬の源は何なのかをきちんと把握できない無意識状態のままでは、ただボンヤリした嫉妬心のみがずっと心に残り続け、苦しみが長引きます。
その苦しみから脱するにはどうすれば良いのか…それは冷静な分析と、そこから導き出された答えに基づく努力、だと自分は思っています。
たとえば、悔しいと思うほどに面白い作品に出会ってしまった時、その面白さが何から来ているのか――ストーリー構成なのか、キャラクターの魅力なのか、台詞回しなのか、斬新な設定・アイディアなのか等々、冷静に分析し、それを自分の作品にも活かせないかと考えてみます。
(もちろんパクリは駄目ですよ。大事なのは“面白さのエッセンス”を攫み取ることです。)
運良くとんとん拍子に人気作家に上りつめた人がいて悔しければ、その人が実際どんな風にその成功をつかんでいったのか、その過去(どんなサイトに投稿して、人気を得るためにどんな工夫をしていたのか等々)を調べて自分も同じような形で成功が攫めないかと考えてみます。
つまりは「ただ悔しがって終わり」ではなく、まして「相手を貶めてやろう」だなんて変なことにエネルギーを使うのでもなく、若手の職人がベテランから技術を目で盗むように、「相手の成功から何かを盗み取ってやろう」という心意気を持てれば良いと思うのです。
そうして冷静に分析を始めると、嫉妬を覚えていたはずの相手が、いつの間にか“タダの分析材料”あるいは“自分をスキルアップさせるためのテキスト”的な存在に変わっていて、嫉妬も何も感じなくなることがあります。
あるいは分析して得た結果を元に、自分の技術を磨くのでいっぱいいっぱいになってしまって、嫉妬どころではなくなることがあります。
あるいは、分析することで逆に相手がどれほどの努力をしてきたのかに気づかされて、嫉妬というよりある種の敬意に変わることすらあります。
何にせよ、ただうすらぼんやりと相手に嫉妬して苦しんでいるよりは、だいぶ生産的で自分のためになると思うのですが、どうでしょう。
あと、個人的見解ですが、競合する他者はいないよりは、むしろ「いた方が逆にためになる」こともあると思うのです。
それは「ライバルと競い合うことで、より自分を高められる」などという少年マンガ的理想論とはちょっと違います。
それよりももっと打算的で現実的な効果として「ライバルが自分の所にお客を運んで来てくれるかも知れない」からです。
たとえば小説だのラノベだのマンガだのアニメだのと言っても、ジャンルやカテゴリーは事細かく分かれていて、人気のジャンルもあれば不人気の過疎ジャンルもありますよね?
もし自分の書きたいものがそんな過疎ジャンルだったとしたら、まず読者自体がそのジャンルに寄りついてくれなくて、自分の作品を読んで欲しくても、「まずそもそも人がいない」という状態になっている可能性があります。
逆に人気のあるジャンル(カテゴリー)なら人がたくさん来てくれる上「この作品が面白かったから、同じジャンルの別作品も読んでみよう」と他作品から自分のところへ流れて来てくれる可能性があるのです。
無料のWeb小説は書店で売っている書籍とは違い「予算的に、この本を買ったら別の本は買えないな」という風にお客を奪い合っているわけではありません。
読者の時間さえあれば、どんどん別の作品に流れて来てくれる可能性があるのです。
そしてそんな読者を自分のいるジャンル(カテゴリー)に呼び込んで来てくれる「呼び込み宣伝部隊」として、優秀な作家がそれなりの数そろっていることは、大きなメリットとなります。
(…まぁ、多過ぎても埋もれてしまって大変なので、“それなりの数”いてくれるのが丁度良いのですが、そうそう上手くは行きませんよね…。あと自分の投稿しているサイト(あるいは登録しているサーチ・サイト)が、同ジャンル(カテゴリー)の別作品からの流入がしやすいシステムになっているかどうかも問題ですが。)
自分の作品が最初だろうと、他作品からの流入であろうと、いざ自分の作品に読者が来てくれた時、その読者をガッチリつかまえられるだけの魅力が自分の作品にあれば良いのです。
ライバルがどれだけいても、あるいは逆にいなくても、結局最後は自分との闘い、自分の作品のクオリティーを最大限おもしろく魅力的に高めることが大切であることに変わりはありません。
優秀なライバルも、嫉妬心も、上手く利用して自分の糧にできるくらいの強かさがあった方が、この厳しい競争社会を生き抜いていく上で有利だと思うのですが、いかがでしょうか。
そんなマイナス感情も「うぉー!いつかアイツを超えてやるー!」という熱意やモチベーションに変換できるなら、そう悪いものではないと思うのですが、嫉妬に目が眩んで読者のニーズや市場の分析が正常にできなくなったり、過剰に卑屈になって自分の作品に対するモチベーションが下がってしまったりするのは、あまりよろしくありません。
なので、冷静に穏やかに快適な精神状態で執筆活動を続けていくためには、その辺の嫉妬心に対するメンタルのコントロールも重要になってくると思うのです。
…で、具体的にどうやってそんなメンタル管理をしていくのか、ですが…
まずは、ぼんやりとでも自分の精神状態を把握することが第一だと思います。
「自分が特定の誰かに対して嫉妬心を覚えている」あるいは嫉妬とまでは行かなくても「何らかのわだかまりを抱えている」という事実を、自分自身がまず把握することです。
その嫉妬心さえ無意識の無自覚で、そんな無意識状態のまま何となく「コイツの作品、何か気に食わない」「何でコレが人気なのか理解できない」などと思っていると、“大事なもの”を見逃しかねません。
“大事なもの”――それはすなわち、嫉妬の源――自分にはなくて、相手は持っている何か、のことです。
それは人気かも知れませんし、運かも知れませんし、実力かも知れません。
自分には無いソレを相手が普通に持っているからこそ、悔しいし嫉妬を覚えるのです。
そしてその事実を――自分に何が足りないのか、嫉妬の源は何なのかをきちんと把握できない無意識状態のままでは、ただボンヤリした嫉妬心のみがずっと心に残り続け、苦しみが長引きます。
その苦しみから脱するにはどうすれば良いのか…それは冷静な分析と、そこから導き出された答えに基づく努力、だと自分は思っています。
たとえば、悔しいと思うほどに面白い作品に出会ってしまった時、その面白さが何から来ているのか――ストーリー構成なのか、キャラクターの魅力なのか、台詞回しなのか、斬新な設定・アイディアなのか等々、冷静に分析し、それを自分の作品にも活かせないかと考えてみます。
(もちろんパクリは駄目ですよ。大事なのは“面白さのエッセンス”を攫み取ることです。)
運良くとんとん拍子に人気作家に上りつめた人がいて悔しければ、その人が実際どんな風にその成功をつかんでいったのか、その過去(どんなサイトに投稿して、人気を得るためにどんな工夫をしていたのか等々)を調べて自分も同じような形で成功が攫めないかと考えてみます。
つまりは「ただ悔しがって終わり」ではなく、まして「相手を貶めてやろう」だなんて変なことにエネルギーを使うのでもなく、若手の職人がベテランから技術を目で盗むように、「相手の成功から何かを盗み取ってやろう」という心意気を持てれば良いと思うのです。
そうして冷静に分析を始めると、嫉妬を覚えていたはずの相手が、いつの間にか“タダの分析材料”あるいは“自分をスキルアップさせるためのテキスト”的な存在に変わっていて、嫉妬も何も感じなくなることがあります。
あるいは分析して得た結果を元に、自分の技術を磨くのでいっぱいいっぱいになってしまって、嫉妬どころではなくなることがあります。
あるいは、分析することで逆に相手がどれほどの努力をしてきたのかに気づかされて、嫉妬というよりある種の敬意に変わることすらあります。
何にせよ、ただうすらぼんやりと相手に嫉妬して苦しんでいるよりは、だいぶ生産的で自分のためになると思うのですが、どうでしょう。
あと、個人的見解ですが、競合する他者はいないよりは、むしろ「いた方が逆にためになる」こともあると思うのです。
それは「ライバルと競い合うことで、より自分を高められる」などという少年マンガ的理想論とはちょっと違います。
それよりももっと打算的で現実的な効果として「ライバルが自分の所にお客を運んで来てくれるかも知れない」からです。
たとえば小説だのラノベだのマンガだのアニメだのと言っても、ジャンルやカテゴリーは事細かく分かれていて、人気のジャンルもあれば不人気の過疎ジャンルもありますよね?
もし自分の書きたいものがそんな過疎ジャンルだったとしたら、まず読者自体がそのジャンルに寄りついてくれなくて、自分の作品を読んで欲しくても、「まずそもそも人がいない」という状態になっている可能性があります。
逆に人気のあるジャンル(カテゴリー)なら人がたくさん来てくれる上「この作品が面白かったから、同じジャンルの別作品も読んでみよう」と他作品から自分のところへ流れて来てくれる可能性があるのです。
無料のWeb小説は書店で売っている書籍とは違い「予算的に、この本を買ったら別の本は買えないな」という風にお客を奪い合っているわけではありません。
読者の時間さえあれば、どんどん別の作品に流れて来てくれる可能性があるのです。
そしてそんな読者を自分のいるジャンル(カテゴリー)に呼び込んで来てくれる「呼び込み宣伝部隊」として、優秀な作家がそれなりの数そろっていることは、大きなメリットとなります。
(…まぁ、多過ぎても埋もれてしまって大変なので、“それなりの数”いてくれるのが丁度良いのですが、そうそう上手くは行きませんよね…。あと自分の投稿しているサイト(あるいは登録しているサーチ・サイト)が、同ジャンル(カテゴリー)の別作品からの流入がしやすいシステムになっているかどうかも問題ですが。)
自分の作品が最初だろうと、他作品からの流入であろうと、いざ自分の作品に読者が来てくれた時、その読者をガッチリつかまえられるだけの魅力が自分の作品にあれば良いのです。
ライバルがどれだけいても、あるいは逆にいなくても、結局最後は自分との闘い、自分の作品のクオリティーを最大限おもしろく魅力的に高めることが大切であることに変わりはありません。
優秀なライバルも、嫉妬心も、上手く利用して自分の糧にできるくらいの強かさがあった方が、この厳しい競争社会を生き抜いていく上で有利だと思うのですが、いかがでしょうか。
スランプに陥って小説が書けなくなった時、作者にとって恐ろしいのは、その間に読者に離れていかれることです。
そもそもネット小説(Web小説)では未完のままに終わる小説が少なくないため、読者の方々はその辺り、敏感になっているものと思われます。
(ネット小説(ネット小説以外の他のメディアで使う場合もあるようですが)が完結しないままの状態を指す「エターナる」あるいは「エタる」という言葉が存在するくらいですから…。)
なので「続きを書きたい」という意思があるなら(続きを書く予定があるなら)、読者の方に「この作者、もうこの話を書くの止めたんだ」あるいは「小説を書くこと自体やめてしまったんだ」と思われないようにすることが肝心です。
…ということで、効果があるのかどうかは分かりませんが、自分がそういった場合に備えて心がけていることを、いくつか挙げていきたいと思います。
そもそもネット小説(Web小説)では未完のままに終わる小説が少なくないため、読者の方々はその辺り、敏感になっているものと思われます。
(ネット小説(ネット小説以外の他のメディアで使う場合もあるようですが)が完結しないままの状態を指す「エターナる」あるいは「エタる」という言葉が存在するくらいですから…。)
なので「続きを書きたい」という意思があるなら(続きを書く予定があるなら)、読者の方に「この作者、もうこの話を書くの止めたんだ」あるいは「小説を書くこと自体やめてしまったんだ」と思われないようにすることが肝心です。
…ということで、効果があるのかどうかは分かりませんが、自分がそういった場合に備えて心がけていることを、いくつか挙げていきたいと思います。
- 先手を打って完結作品を1作以上UPしておく
- 未完の作品がいくつも乱立している状態というのは、読者目線からすると、いかにもマズい状態かと思われます。
ある意味「俺、エターナるの得意やねん」と公言しているようなものですし、読者にも「どうせまた未完のままで次の作品に行くんだろ」と思われかねません。
なので「この作者、物語を完結させる能力は一応あるんだな」と読者に理解してもらうために、少なくとも1作以上は完結作品があることが望ましいと思うのです。
(まぁ、それで実際、スランプ時に復活を待ってもらえるのかどうかは分かりませんが…。)
自分もそれを考えて、ネット・デビュー作にはちゃんと完結できる作品を選び、実際に完結させました。
(しかも2作品同時連載の上で、2作とも完結させるという方法を取りました。複数作品を同時並行で書いていても、ちゃんと完結できるということを示しておきたくて…。
まぁ、リアルタイムで作品を追ってきてくれていた読者の方でないと気づいていないことかも知れませんが…。ちなみに「花咲く夜に君の名を呼ぶ」と「夢見の島の眠れる女神」の2作です。途中までの風呂敷の広げ方が半端ないので(と言うか脇に出てくる情報量が半端ないので)、読者様に「どうせ完結しないんだろうな」と思われていたとしても不思議ではない2作だったりします…。)
- 情報発信をし続ける
- 次に大事なことは、読者に「小説を書くのを止めていない」「続きを書く気はある」という意思表示をすることです。
サイトのどこかに書くなり、ブログで近況を報告するなり、その他SNSなどで情報発信をし続け、読者を引きとめる努力をするべきだと思います。
この世界にネット小説家は山ほどいますし、ネット小説以外にも魅力的なコンテンツが山ほどあります。
何らかの手段で読者の興味を惹き続けないと、そういった他のナニカに興味を奪われ、読者が次々にフェード・アウトしていくという可能性が高いです。
ただ、いくら情報だけ発信しても、肝心の小説の続きが出ないのでは、やはり読者の心が離れていくことを止められないとは思います。
場合によっては「今はスランプで書けないけど、続きを書く気はある」と正直にカミング・アウトして、現状を逐一報告していくのも一つの手段なのかも知れません。
まぁ、それで読者が留まってくれるのか、結局離れていくのかは相手次第ですが…。
- 外伝やスピン・オフ、設定裏話などを放出
- 小説本編は書けなくても、外伝的な小話なら書ける・スピンアウトなら可能、という方なら、そういったものを発表していくのも一つの手段だと思います。
あるいは、本編の設定で読者の喜びそうな裏話・小ネタなどを(公表できる分だけ)出していくなど…。
要するにこれも「小説を書くのを止めていない」アピールであり、読者の興味を惹き続ける努力の一環ということですが…。
…まぁ結局は、どんなに対策を練ったところで、読者の性格は十人十色に違いますので、引き止められる人もいれば、離れていかれる人もいるでしょう。
他人の心を操ることはできませんので、そこはどうにもなりませんし、仕方がありません。
なので、何より一番の読者離れ対策は、たとえちょっとスランプに陥って更新が止まっても「それでも続きが読みたい」「続きが出るまで、どんなに長くても待ち続ける」と思ってもらえるほどの魅力を小説に込めておくことです。
(もちろん、それが自分の意思でできるなら苦労は無いのですが…。)
それと、読者に「待っていて」と言うのであれば、肝心のスランプ脱出の方にも力を入れていかなければなりません。
「続きはきっとあるから!」「そのうち出るから!」と期待させ続けて結局何も出ないのでは「(続きが)出る出る詐欺」で読者への裏切りになってしまいますから…。
…まぁ、どんなに脱出したくても、人間、自分ではどうにもできないスランプというものもあるかも知れませんけどね……。
関連記事>自分なりのメソッドを作ってスランプ予防
書きたい小説があるのに、どうしても上手く書けない・筆が止まる(キーボードを叩く手が止まる)という、いわゆる“スランプ”は、人間なら誰でも陥りかねない現象です。
そんなスランプ状態に陥った時、どうすれば再び小説を書けるようになるのか――その方法を知っていれば、スランプになったからと言って過剰に焦ることも苦しむこともなく、冷静にスランプ脱出へ向け行動を起こしていけるはずです。
とは言え、物書きといっても執筆スタイルもメンタル・マネジメント方法も人それぞれ違っているでしょうから、万人に通じる方法というものは存在しないと思います。
ですので、今回ご紹介するのは、あくまで管理人の個人的な経験に基づく“スランプ脱出法”――星の数ほどあるかも知れないスランプ克服メソッドのうちの“1つ”、ということになります。
ですが、それでも管理人と同じタイプの物書きさんには充分役立つ内容でしょうし、そうでなくても何かの参考やヒントにはなるかも知れません。
…ということで、実際過去にひどいスランプを経験した管理人が、その期間中に何をしてきたのか、どうやってスランプを克服したのかを、以下にまとめてみました。
そんなスランプ状態に陥った時、どうすれば再び小説を書けるようになるのか――その方法を知っていれば、スランプになったからと言って過剰に焦ることも苦しむこともなく、冷静にスランプ脱出へ向け行動を起こしていけるはずです。
とは言え、物書きといっても執筆スタイルもメンタル・マネジメント方法も人それぞれ違っているでしょうから、万人に通じる方法というものは存在しないと思います。
ですので、今回ご紹介するのは、あくまで管理人の個人的な経験に基づく“スランプ脱出法”――星の数ほどあるかも知れないスランプ克服メソッドのうちの“1つ”、ということになります。
ですが、それでも管理人と同じタイプの物書きさんには充分役立つ内容でしょうし、そうでなくても何かの参考やヒントにはなるかも知れません。
…ということで、実際過去にひどいスランプを経験した管理人が、その期間中に何をしてきたのか、どうやってスランプを克服したのかを、以下にまとめてみました。
- 無理に書こうとしない
- まず大切なのは、スランプになった時に無理して執筆しようとしないことです。
かつて実際にスランプに陥った時、管理人は自分の書くもの全てが拙く、くだらない文章に見えて、かなりモチベーションが落ちていました。
そんな時にそんな状態のまま無理に文章を書いていっても、自分の文章の下手さに嫌気が差して、ますます落ち込むばかりの悪循環にしかなりません。 - スランプ中は“インプット期間”と心得る
- ならば「文章を書く」代わりに何をすれば良いのか――。
答えは簡単。ひたすら「文章を読め」ば良いのです。
「書く」ことはできなくても「読む」ことならできます。
小説が駄目なら、マンガでも図鑑でも資料本でも良いのです。
あるいはアニメでもドラマでも雑学クイズ番組でも良いのです。
後々、自分の小説の糧となるような知識を、ひたすらに蓄えましょう。
できるなら「後学のために勉強する」という切迫感を持って読む(観る)より、一人の読者・視聴者として“楽しみ”ながら、自然と知識を身につけていけることが望ましいと思います。
「好きこそものの上手なれ」のことわざがあるように、人間イヤイヤ学んだことより、楽しんで身につけたものの方が数倍役に立ったりしますので…。
ちなみに自分の場合、当初はべつに意識して知識をインプットしていたわけではありませんでした。
ただ単に「それしかできなかったから」インプットしていただけです。
ですが後になって、その時身につけた知識やメソッドが、確実に現在の自分の執筆の“基礎”になっていることに気づかされたのです。
「小説を書く」というアウトプット(出力)作業をするためには、先にそのために必要な知識や技術をインプット(入力)しておく必要があるのだということ――スランプに陥るのは、そのインプット量が充分でないからで、スランプ期間というものはそのインプットを行うための大切な期間なのだと、今の自分はそう思っています。 - 執筆メソッドを組み直す
- スランプ期間は、自分の執筆スタイルを見つめ直すチャンスでもあります。
上手く書けなくなったということは、現在の自分の執筆スタイルあるいはメソッド(方法)に「無理がある」のかも知れません。
ここで一旦立ち止まって、それまで自分が「どういう風に、どういう手順で」小説を書いていたのかに意識を向けてみてください。
また、世の中には「小説の書き方」や「文章の書き方」などのハウツー本や、ベストセラー作家が「どういう風に小説を書いているか」というインタビュー記事など、執筆メソッドを組み立てるのに役立つ知識がいろいろ存在しています。
もちろん前述の通り、執筆スタイルが十人十色な以上、読んだハウツーの全てが役に立つわけではありませんが、参考にはなるはずです。
そして「自分に合っている」と思える執筆メソッドを見つけたら、それを真似れば良いのです。
ちなみに自分の場合、単純に「小説の書き方」のメソッドだけを探していたわけではありません。
「小論文の書き方」「わかりやすい文章の書き方」「人に伝わる文章」等々…一見「小説」と直接関係のないタイトルの本や記事でも、読めば小説に“応用”できるものは、意外とあるものです。
また、小説家でなく漫画家やドラマのプロデューサーのインタビューなどでも、メンタル・マネジメント的なことや読者(視聴者)との向き合い方など、やはり参考にできる部分はあったりします。
「小説」という狭いカテゴリーの中だけで探さずに、様々な可能性を考えて広く知識を求めれば、それまで見つからなかった問題解決方法が、意外とアッサリ見つかったりすることもあるものです。 - スランプ中でもネタはメモする
- 「どうせ書けないから」と言って、良いネタを見つけたり、良いアイディアを思いついても何もせずにスルーするのはもったいなさ過ぎます。
その時は「忘れない」と思ったアイディアも、人はいつの間にか日常の雑多な記憶に紛れ込ませて忘れてしまうものです。
たとえ小説という形にできなくても、ネタやアイディアは書きとめておきましょう。
それは後でスランプを抜けられた時に役立つかも知れませんし、書き貯めたネタ帳やアイディア・メモを眺めているうちに「書きたい」というモチベーションが上がってきて、スランプ脱出のきっかけになるかも知れません。 - 小説という“形”に縛られずに文章を書いてみる
- スランプ中、自分が文章を一切書いていなかったかと言うと、そうではありません。
「小説」は書いていませんでしたが、「日記」や「散文」や「アイディア・メモ」という形で文章は書いていました。
(あと、学校のレポートやゼミ発表用のレジュメなども…。)
「上手く書こう」という気負いも何もなく、多少失敗したからと言って小説執筆の時のように凹むこともなく、気楽に書いていた文章――これらもまた、文章スキルを上げ、スランプ克服につながる大事な一歩一歩になっていたように思い
ます。
そして何より自分がスランプを抜ける決定的なきっかけとなったもの――それは、PCでノベル・ゲームを作れる無料プログラムを知って「何か作りたいなー」と何の気なしにゲーム用シナリオを書いたことでした。
ゲーム用の“シナリオ”なので、書いたものと言えばキャラクターの会話だけ、「(かぎカッコ)」の外の文章はほとんど無いようなモノでしたが、それを書いている時にハッと気づいたのです。
「自分、ストーリーが書けているじゃん!」と。
それは長いストーリーの中の一場面を切り取っただけのシナリオでしたが、その台詞回しのクオリティーはスランプに陥る以前の自分が書いてきたものとは雲泥の差と言って良いほど劇的に変わっていました。
今になって振り返り分析してみると、おそらくはスランプ期間中に“小説”という枠に囚われず、様々な知識・技術を貪欲に吸収したこと、散文やレポートなど、それまでに書いてこなかった様々なスタイルの文章に挑戦してきたことで、自分の中の“引き出し”がいつの間にか膨大に増殖していたのが原因かと思われます。
(ちなみにその時作ろうとしていたゲームというのはGAIN〇Xさんの「プリンセス・メ〇カー」のような育成シミュレーション・ゲーム(育成対象に様々な「おけいこ」や「お仕事」をさせて、各パラメーター値の変化で性格も変わり、結末も変わっていく、みたいな…。)でした。普通はノベル・ゲームを作るためのプログラムなのですが「ランダム変数があるなら普通にSLGも作れるよね」という感じで…。正直、当初はシナリオより、見よう見まねで既存ゲームと同じようなシステムを自作プログラムで組めるというのが楽しくてやっていた感じです。結局、シナリオが“昔の電話帳並み”に膨大になってきて中断せざるをえなくなりましたが…。)
こうして考えてみれば、スランプ期間とは決してマイナスなものではないのかも知れません。
それは自分の殻を打ち破るための壁であり、必要な試練だったのかも知れません。
…まぁ、それはそのスランプに上手く対処できるかどうかにもかかっているのかも知れませんが…。
関連記事>自分なりのメソッドを作ってスランプ予防
それは自分の殻を打ち破るための壁であり、必要な試練だったのかも知れません。
…まぁ、それはそのスランプに上手く対処できるかどうかにもかかっているのかも知れませんが…。
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