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管理人がどうやってオンライン小説サイトを作っていったのか、その実体験によるノウハウや悪戦苦闘の日々をつづるWEB小説制作日記ブログです。 ちょっと変わった独自システム付きのネット小説サイトを運営しています。
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小説を書く上で「オリジナリティー」を、どうやって出せば良いのか…。
 
個人的に思っていることを、思考の整理がてら書いていこうという試みのパート2です。
 
あくまで個人の意見ですので、参考程度にご覧ください。
今までにない組み合わせによる化学変化を狙う
今までにたくさん描かれてきた珍しくない設定・世界観でも、組み合わせ次第で「目新しさ」を出すことはできます。
 
たとえば、古代ローマと現代日本のお風呂文化を組み合わせみたり…
  
(本や資料の表紙画像にはAmazonアソシエイトを利用しています。)
 
たとえば、猫とホストクラブを組み合わせみたり…
  
 
たとえば、戦国時代の足軽と女子高生を組み合わせてみたり…
  
 
つまりは「今までにない組み合わせ」を出せば良いのです。
 
…まぁ、その「今までにない組み合わせ」のアイディアを思いつくこと自体が難しい、というのはあるのですが…。
 
違う角度から光を当ててみよう
たとえば、同じストーリーであっても、主人公や語り手を変えるだけで物語の印象は変わります。
 
また「何をテーマにするか」「何に注目するか」によって、同じ時代を描いていても「これまでにない」作品を作ることはできます。
 
たとえば、江戸時代の武士を家計のやりくりに注目して描いた「武士の家計簿」
  
 
あるいは、日々の献立に注目して描いた「武士の献立」…
  
 
(最近では、忠臣蔵をお金のやりくりの面から切り取った「決算!忠臣蔵」なんて映画もありましたね。)
 
これまでに散々描かれてきたような時代・世界観であっても、どこに光を当てるか、どう切り取るか次第でオリジナリティーを出すことができるのです。
 
究極のオリジナリティーは当人の人生から生まれる
オリジナリティーの出し方1」で、「人間は“他者の創った何か”の影響をどうしても受けているから、多少のカブりは避けられない」ということを書きました。
 
今回挙げた「今までにない組み合わせ」にしても、組み合わせるために持っている“材料”が他の人間と変わらないなら、結局はカブってしまう可能性がないわけではありません。
 
誰ともカブらない究極のオリジナリティーとは何なのか…それはきっと「その人しか経験したことのない出来事」から生まれるのではないかと思うのです。
 
この世界で他の誰も知らない、自分だけが知っていること――それは単に“体験”だけを言うのではなく“感覚”や“感情”についても言えることです。
 
同じものを見ても、同じような人生イベントを経験しても、人それぞれ感じること・思うことは違います。
 
そんな感覚の違い・感性の違いは、キャラクターの心情描写や台詞回し、あるいは物語のテーマなどに反映され、その物語にしかない“個性”を生みます。
 
人生の中でふと「これって自分だけが思っていることなんじゃないか」「他にこんなこと考えている人いないんじゃないか」という“何か”を見つけたなら、それを自分の描く物語に上手く活かせないか考えてみてください。
 
最近はラノベやアニメの世界でも、背景に哲学的な“何か”が流れているものや、人生思春期の“悩み迷い葛藤”などが描かれたものが多々あります。
 
上手くエンタメに昇華させなければ「ただ重苦しく暗いだけのもの」「理解しづらく難しいもの」になってしまうリスクもありますが、上手く物語化することができたなら他作品との差別化はもちろん、物語自体の質をも高めることができるはずです。


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この世の中、ネット小説もその他のエンタメ作品も星の数ほどあります
 
そんな中で埋もれずに読者様に「選んで」もらうためには「その作品にしかない魅力」「個性」「オリジナリティー」を出していく必要があると思います。
 
…とは言え、実際そんな「オリジナリティー」を、どうやって出せば良いのか…。
 
自分自身、答えをつかめているとは言いきれませんが、何となく思っていることはあるので、思考の整理がてら書いていこうと思います。
 
(長くなりそうなので、2~3回くらいに分けて書いていこうかと思います。)
 
あくまで個人の意見ですので、参考程度にご覧ください。
多少の“カブり”は避けられない運命
最初に言っておきますが、既存のどの作品とも一切カブらない完全なる“オリジナル”作品を創ることは、「生まれてから今までずっと世界から隔離されて生きて来た」という人間でもない限り不可能です。
 
人間は、人格を育てていく過程で必ず「他者の創った何か」の影響を受けています。
 
物心ついてから今までの間に見聞きしてきたTV番組、映画、ネット動画、本――そういったものたちが、知らず知らずのうちに、その人の「趣味」や「好み」「センス」などを育てているのです。
 
なので、同じ時代に同じような境遇で、同じモノを見聞きして育った人間同士が創った作品なら、知らず知らずのうちに似たものになったとしても、全く不思議ではありません。
 
また、エンタメ界にはその時代その時代の“流行”や“空気”があったりしますので、そんな流行や空気を「読んで」作品を創ったなら、やはり「同時代に似たような作品が量産される」という現象は避けられないでしょう。
 
なので「オリジナリティーを出したいから他作品とのカブりは絶対NG」とギチギチに考える必要はないと思います。
 
大切なのは、多少のカブりは避けられないと悟った上で、「どこでオリジナリティーを出すのか」「どんなオリジナリティーを出すのか」です。
 
さらに言えば「自分だけのオリジナルだと思って出したアイディアだけど、無意識のうちに既存作品の影響を受けているかも知れない」という視点を持って自作品を見つめ直すことができれば、「カブり」を排除して「オリジナリティー」を高めていけるようになると思います。
 
マイナーを狙おう
てっとり早くオリジナリティーを出す方法――それは、メジャーな題材・素材を避け、知る人ぞ知るマイナーなものを狙うことです。
 
歌舞伎、落語、筝曲、競技かるた…あるいは北欧のバイキングや北海道のアイヌ…等々、これまでにあまり描かれたことのない世界や時代を描く作品がポッと現れると「おぉっ」「珍しい」と興味を惹かれたりしますよね?
 
珍しさ」は分かりやすい「個性」であり「独自性」です。
 
しかし、必ずしもそれが成功するとは限りません
 
マイナーなものはその分、資料も少なかったりしますし、リサーチなどの事前準備に苦労する羽目になります。
 
それに、メジャーなものは、そもそも人気があるから「メジャー」なのです。
 
逆にマイナーなものは、それまで人から興味を持たれていなかったからこそ「知る人ぞ知る」状態で埋もれていたわけです。
 
なので、マイナーなものをただそのまま描いても「地味でつまらない」と思われてしまう危険があります。
 
それを克服するために必要なのは「魅せ方の工夫」です。
 
それまであまり知られていなかった――つまり、読み手にとって「未知」なるモノを、分かりやすく紹介し、さらに魅力を感じてもらうための“工夫”です。
 
…そもそもその“工夫”が難しい、というのはあるのですが…それができないとマイナー狙いはリスクが高いので、避けた方が良いかも知れません。


関連記事>オリジナリティーの出し方2

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「日本史の人物名は漢字ばかりで難しいけど、ヨーロッパ歴史ならカタカナ名前ばかりで簡単」…こんなことを考えている方、いらっしゃいませんか?
 
ところがヨーロッパ史にはヨーロッパ史で、非常にややこしくて面倒臭い問題があります。
 
まず1つは「同じ名前の人物が多過ぎる」問題です。
 
元々ヨーロッパは伝統的な名前を使いたがる傾向にありますので、ファーストネームが同じ人物は同じ時代でも山ほどいます。
 
(対立する2人の女性が両方とも同じ「マティルダ」という名前だったりして「今読んでいるのはどっちのマティルダのこと?」と頭が混乱するケースもあります。)
 
さらに悪いことに、息子(特に長男)に父親と同じ名を付けたり、娘(特に長女)に母親と同じ名を付けたりすることも多く、結果、同姓同名の人物も結構いるのです。
 
(中には三代続けて同姓同名という、ややこしいにもほどがあるケースもあったりします。しかも爵位まで同じとなると「初代」「○代」などで区別するしかありません。)
 
大概の場合には身分やファミリー・ネームなどで区別してくれていますが、それでも同じ時代に同じ名前で似たような身分の人物がいたりすると、どれが誰のことなのか、かなり混乱する羽目になります。
 
たとえば、エリザベス1世の姉メアリー1世の時代には「クイーン・メアリー」と呼べる女性が4人いました。
 
1人はイングランド女王メアリー1世のことですが、2人目は同じ時代にスコットランドの女王だったメアリー・ステュアート、そして3人目は元フランス王妃でヘンリー8世の妹(メアリー1世の叔母にあたる)メアリー・テューダー、そして4人目はスコットランドの元王妃メアリー・オブ・ボーズです。
 
3人目と4人目のクイーン・メアリーに関しては、あまり歴史の重大事件に関わってきませんので問題ないのですが、1人目と2人目のクイーン・メアリーに関しては、国は違えど同じ“女王”である上、両者ともエリザベス1世との確執があり彼女とのエピソードがいろいろありますので、気をつけて資料を読まないと混乱します。
 
この問題は、できることなら資料を色分けするなり分かりやすく区別するなりして、とにかく人物を混同しないよう気をつけていくしかありません。
 
(資料を読んでいる“その瞬間”はちゃんと区別できていても、時が経つうちに記憶の中で混同するケースもあるので、実際に小説に書く際に改めて確認するとなお良いでしょう。)
 
2つ目が「国が変われば名前が変わる」問題です。
 
マリー・アントワネットはフランスでは「マリー・アントワネット」ですが、祖国オーストリアでは「マリア・アントーニア」(正式名称はもっと長いですが)でした。
 
その他、ポルトガルの王女「カタリナ」がイギリスに嫁ぎ王妃となってからは「キャサリン」と呼ばれる等、人物名は国をまたぐと微妙に変化しますので、そのあたりも注意が必要です。
 
(ただ、その辺の名前の変化をどうするかは作者の考え方次第ではあります。「ベルサイユのばら」のように、読者の混乱を避けるために結婚前の少女時代も物語内での呼び名は「マリー・アントワネット」の名で通している作品もありますし…。)
 
さらに言えば、宗教を変えたことにより洗礼名がついて名前が変わる、などというパターンもあります。
 
(ロシアの女帝として有名なエカテリーナも洗礼により名前が変わったパターンです。)
 
それと3つ目にややこしいのが「国際結婚が多過ぎて系図が複雑過ぎる」問題です。
 
ヨーロッパでは王女が他国の王族に嫁ぐケースが非常に多くあります。
 
これは単に政略のためというだけでなく、自国で王家の血が絶えた時の“保険”でもありました。
 
他国の王族であっても、何代か前に自国の王女が嫁いでいれば、そこには自国の王家の“血”が流れています。
 
実際にイギリス王家などでも、そうやって王家の血が絶えた時(絶えそうな時)に他国から後継者を連れてきたケースがあります。
  
(日本の武家などでは、子がなければ養子をもらって家を存続させるというケースが多々ありますが、ヨーロッパでは“血”が重視されるため、血縁の無い他家から養子をもらって後を継がせるというケースはありません。)
 
そうなって来ると、自然と系図が入り混じり、非常にややこしいことになって来ます。
 
たとえば「イギリスの王様なのに生まれ育ちがイギリス以外の“外国人”」などという複雑な事情も発生してきたりします。
 
そうなると「イギリスの話なのに、その王様の幼少期をじっくり描こうとすれば、他の国の歴史・王家の系図も調べなければいけない」という羽目になってくるのです…。
 
こんな感じで、西洋史には西洋史ならではの「ややこしさ」があります。
 
本格的に西洋が舞台の歴史モノを書きたいという方は、その辺り、注意と覚悟が必要かも知れません。


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歴史小説を書くために歴史系資料のリサーチが必要なように、小説を書くためには特定のジャンルの知識が必要となることがしばしばあります。
 
しかし「どうやってその知識を調べたら良いのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。
 
小説の書き方”についてのノウハウは、その種のハウツー本やネット情報などで時々目にしますが、“資料の調べ方”についてはあまり詳しい情報も無く、自分もこれまで手探りでリサーチしてきました。
 
これまでこのブログ上でも、そんな試行錯誤の資料リサーチについて時々まとめて来ましたが、今回は単に「資料調べの方法」ということではなく、「資料を調べる上で気をつけるべきこと」をまとめていきたいと思います。
 
(あくまで経験上、個人的に「これは気をつけるべきだな」と思ったことをまとめているだけですので、書く小説のジャンルや執筆スタイルによっては参考にならないこともあるかと思いますが、ご了承ください。)
ネット情報を鵜呑みにしない
ネット情報は玉石混交で、何が真実で何が間違った情報か、見分けるのが難しいと言います。
 
なので、ネット上にある情報だけを鵜呑みにせず、その情報が正しいかどうか検証していく必要性があります。
 
見分けるポイントとしては、「信頼性のあるサイトかどうか」「情報源(参考文献など)を記載しているか」「他の人間の情報と照らし合わせて“ウラがとれる”かどうか」等々…。
一番良いのは、紙の本などの参考文献と合わせて読んで真偽を確かめつつ、情報を補完していくことかな、と、個人的には思っています。
 
(「それなら最初から紙の本を読めば良い」と言われそうですが、知識がゼロ状態から欲しい知識の「とっかかり」をつかむのに、ネット検索は結構便利だったりするのです。)
 
同じ著者の本は内容のダブりに注意
紙の本で複数冊の資料を集める時に(金銭的な意味で)注意が必要なのが、「同じ著者が書いた本だと、違うタイトルの本であっても内容が若干カブっていて、損をした気分になる」ことがある、ということです。
 
もちろん、同じ著者であってもテーマを絞って書いていたり、違う視点を持ち込んで書いていたり、他の本では大雑把に書いていたものを詳細に書いている等、内容に差がある場合もあります。
 
ただ、少ない予算でなるべく多くの情報を得たいと考えている場合には、本のタイトルのみならず“著者名”にも注意を払い、なるべく情報がダブらないように注意して資料を集めていくのが良いと思います。
 
(アマチュアだと、参考資料も全て自腹、税制等で優遇される余地もないという苦しい懐事情ですから…。)
 
出版年月による注意
特定のジャンルの資料については、情報の“古さ”が問題となる場合があります。
 
たとえば歴史の知識は、発掘調査で新たな事実が発見されたりすると、それまでの説が覆されることがあります。
 
なので、古本屋で安く売っていたからと言って安易に購入せず、一度「情報の鮮度は大丈夫かな?」と疑ってみる必要があります。
 
…まぁ、疑ってみたところで専門家でもないので、情報が古いのか新しいのか判断がつかないことも多々あるのですが…。
 
複数資料を見比べてウラをとる
困ったことに、世に出回っている本の全てが「正確な情報を書いている」とは限りません
 
同じジャンルの知識であっても、違う著者の本を複数取り寄せて読み比べてみると、情報に食い違いがあることもあります。
 
なので、できることなら1冊の資料本を得ただけで満足せず「これは本当に正確な情報なのだろうか」と一度疑い、他の著者の資料と読み合わせて情報の“ウラをとる”ことが望ましいかと思います。
 
(“同じ著者の”本だと、複数冊を読み比べたところで内容が同じで結局意味が無いので“違う著者の”資料と読み比べる必要があります。)
 
ただ、その“読み比べ”も、読み比べた本が両方とも同じ資料・文献を参照していて、その元となった参考資料・文献自体が誤っていたとしたら意味が無いのですが、そこまでは流石にどうにもできませんね…。
 
著者の“主観”を省いて読む
忠臣蔵で有名な吉良上野介が、地元では名君と伝えられてきたのに、物語では大悪人として描かれているように、歴史や物事にはしばしば尾ひれがついたり脚色されたりして“歪み”が生じます。
 
結局のところ「真実がどうだったのか」は、その時代を生きた関係者にしか分からないことで、後の歴史に描かれているものは、あくまで推察や伝聞や想像でしかありません。
 
対立していた2人の人物、あるいは2つのグループの、どちらが善でどちらが悪だったのかなど、現代に生きる我々には知る由もありませんし、そもそも100%完全な善人も悪人も存在しない以上、答えが出るような問題では無いと思うのです。
 
しかし、人間には「思い入れのある人物の方に肩入れしたい」という気持ちがどうしてもあるようです。
 
歴史資料の著者であっても、おそらくそれは同じで、著書の中で特定の人物を詳細に取り上げ擁護する一方、それに敵対した人物に対してはあまり詳細も語られず、「どうしようもない器の小さな人物」のような印象で書かれている場合がしばしばあります。
 
ですが、それはあくまで著者の主観であり、必ずしも「真実がそうだった」とは限りません。
 
本に書かれているからと言って「へー、そうなんだ」と納得せず、「違う解釈もあるんじゃないかな」と疑ってみた方が、これから自分が書こうとしている物語に深みや厚みが出てくるはずです。
 
…と言うか、既存の物の見方をそのまま引き継ぐだけでは、結局「ありきたり」で「テンプレ」な物語しか書けませんので、むしろ積極的に違う解釈を試みた方が「新しい」物語を書ける可能性が高くなると思います。
 
(とは言え、あまりにも突飛な解釈だと、それはそれで理解されなかったり不評を買ってしまう可能性もあるので難しいところですが…。)


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小説資料をAmazo〇さんなどの大手ネット通販で探す方、結構いらっしゃると思います。
 
しかし通販サイトでの「検索」もなかなか厄介なもので、たとえばイギリス史を調べたい時、タイトルにそのものズバリ「イギリスの歴史」「イギリス史」「英国史」というキーワードが入っている本なら検索結果にすぐ出てくるでしょうが、「薔薇の王朝」などちょっとひねったタイトルにされてしまうと、検索結果に出て来ない場合があります。
 
 
(本の表紙画像にはAmazonアソシエイトを利用しています。)

 
(通販サイトさんはカスタマーの購入情報や傾向などを蓄積しているはずですので、そういったものを分析しているAIの精度が高くなれば、ちょっとひねったタイトルのものでも検索結果に反映される可能性はありますが…。)
 
今回はそんなネット通販サイト(特にAmazo〇さん)での小説資料の探し方(あくまで管理人の経験からの話ですが)まとめていこうと思います。
まずは大雑把なキーワードから
知識を得るために資料を探しているのですから、最初のうちは知識が無くて当然です。
 
まずは漠然としたキーワードから探していくしかありません。
 
ただ検索結果は、ちょっとした単語の違いによって出て来る情報が違ってくることもありますので(たとえば「中世 ヨーロッパ ドレス」と「中世 西洋 服飾」では、同じような意味を持つ単語でも検索結果が異なることが予想されます。(その辺りもAIの精度が進化すれば今後は解消されていくのかも分かりませんが…))、結果に納得がいかない場合には少しずつ単語を変えて検索していくことをオススメします。
 
レビューは星の数より内容に注目
通販サイトさんで本を購入する場合、コメントや星の数を参考にされる方は多いと思います。
 
しかし、特に資料本に関して言えば、星の数はアテにはなりません。
 
なぜなら、そのレビューを書いた方と、今資料を探している当人の「欲しい情報」が同じとは限らないからです。
 
たとえば同じヨーロッパ史の知識であっても、特定の人物の生涯について知りたい人、貴族や爵位などの制度について詳しく知りたい人、食べ物や服飾などの文化について知りたい人など、知りたい情報は皆バラバラです。
 
たとえ、今まさに資料を探しているAさんにとって喉から手が出るほど欲しい情報が載っていたとしても、その商品のレビューをしたBさんにとって有益な情報が全く載っていない本だった場合、その評価が低めになっていたとしても仕方がないことなのです。
 
なので、レビューを見る際には、星の数やレビュアーの主観には惑わされず、コメントの中から「その本にはどんな情報が載っているのか」を見極めることが重要になってきます。
 
「役に立った」「良かった」などの主観的な感想はスルーして、単語などのキーワードからその本に掲載されている情報を推測しましょう。
 
本の詳細ページの下にある情報に注目
たとえばAmazonさんの場合、商品詳細のページへ飛んでいただくと、本の概要などの下に「この商品を買った人は他にこんな商品を買っています」という情報が出ています。
 
これが、同じジャンルの資料本を探す時に結構便利だったりするのです。
 
最初に検索ワードを打ち込んでみて、出てきた結果があまり良いものではなかったとしても、すぐに諦めてしまわずに、まずは1冊でも良いので本を選んで詳細ページへ飛び、下部の情報から別の本を探してみるのも、資料探しの方法の一つです。
 
同じ著者の別の本を探す
たとえばAmazo〇さんの場合、著者名をクリック(タップ)していただくと、その著者の書いた本が一覧となって表示されます。
 
同じ著者さんの書いた別視点からの資料が欲しい場合、あるいは検索結果で出てきた資料に在庫が無くて、似たような別の本を探したい時などにとても役立ちます。
 

 
在庫なしの本は別の形式が出ていないかチェック
資料系の専門書というものは、残念ながら、絶版になってしまったり在庫なしで入手が困難なことも多々あります。
 
そんな時はまず、別形式で同じ内容の本が出ていないかチェックしましょう。
 
たとえば欲しかった本が単行本では絶版になっていても、文庫本としてリニューアルされて出ていたり、電子書籍版が出ている場合もあります。
 
そんな「その他の形式」を探す方法ですが、Amaz〇nさんの場合には、本のタイトル・著者名・星の数の下のあたりに「その他の形式およびエディションを表示する」という項目があります。
 
その文字列をクリック(タップ)すると、他の形式がある場合にはそれが表示されるようになっています。
 
(あるいは「その他の形式および…」の文字列の下に最初から「Kindel版(←Am〇zonさんで帰る電子書籍の形式です。)」「単行本」など、複数の形式とそれぞれの値段が表示されていることもあります。)
 

 
詳細なキーワードをゲットしてから改めて検索する
「最初のうちは大雑把なキーワードから」というのを上の項目で書きましたが、最初のうちは知識が無くて大雑把なキーワードしか出せなくても、レビューを読んだり本の概要を読んだり、あるいはいくつか資料を取り寄せて読むうちに、知識が身について、もっと細かなキーワードが出せるようになります。
 
たとえば最初のうちは漠然と「ヨーロッパのあたりの歴史モノが書きたい」と思っていたとしても、だんだんと「この国の、この時代のことが知りたい」「フランスのロココ朝のあたりがいい!」などというように、調べたいものがだんだんハッキリしてくると思います。
 
そうして広く・大雑把なキーワードではなく、狭く・詳細なキーワードが出せるようになったなら、より資料が絞れるようになります。
 
その新たに得たキーワードを使い、改めて資料探しにチャレンジしてみましょう。
 
参考文献リストから辿る
本の巻末に「参考文献」の一覧が載っていることがあります。
 
これに注目している方、意外と少ないかも知れませんが、実はこれ、資料を探すのに大変役立つ情報なのです。
 
何せ、その本を書くために使った資料の「タイトル」と「著者名」がバッチリ載っているわけですから、その本と同じジャンル・傾向の話を書きたい時には、その情報を検索で打ち込んで探せば良いのです。
 
たとえそれで出てきた情報がパッとしなくても(あるいは在庫が無かったとしても)、上記にあるように関連した本や同じ著者の別の本や、在庫のある別の形式の本を探すことができます。
 
なお作者目線で言うなら、この参考文献リスト、情報源を明かすことにより著作の信頼性を上げたり(←「ちゃんと資料を調べて書いてますよ」という証明になりますので。)、万が一間違った情報を書いてしまった場合にも、それが資料に基づくものだった場合には「自分ではなく参考にした資料の方に誤りがあった」と言えるので、リスク管理にもなります。
 
(残念ながら、専門家の書いた本であっても時には誤りがあります。歴史系資料などは新たな発見がされれば旧説が覆されるのもよくあることですし…。)
 
ちなみに管理人も自分の書いた小説や雑学コラム(←小説の「おまけ」としてその時代に関する雑学コラムを時々載せていたりします。)の参考文献は一覧にして表示しています。
 
紙の本と違ってサイト画面でのリストですので、本の画像をクリックすればそのまま通販サイトさんのページに飛べるという便利仕様です(わざわざ検索画面に文字を打ち込む必要もありません)。
 
参考までに一部を載せておきます。
   ↓ 
<ファンタジー資料のリスト>


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管理人プロフィール
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津籠睦月(つごもりむつき)
職業:
社会人(毎日PCを使う仕事。残業も休日出勤も普通にあります。)
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小説・HP制作、読書、猫と遊ぶこと。
好きな小説ジャンル:
ファンタジー、冒険、恋愛、青春、推理、濃い人間ドラマの展開するモノ。
備考:
漢検2級(準1以上は未受験)。国語の最高偏差値80(高2時点)。

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